『チェインクロニクル』制作チームによる新作『シン・クロニクル』サービス開始が2022年春へ延期。豪華作曲家メンバーの楽曲を楽しめる音楽プレイヤーの実装など大幅な改修へ

 セガは新作RPG『シン・クロニクル』について、サービス開始日時を2022年春へ延期すると発表した。

 本発表は、11月24日(水)に配信された番組「『シン・クロニクル』開発レターLIVE #01」において公開されたもの。配信では、10月に行われたクローズドベータテストのフィードバックをもとに、今後の改善内容などが紹介された。以下は、同番組で公開された改善項目をまとめたものとなる。

 ストーリーや世界観の設定においては、要望が多かったテキストのフォントを修正。ゲーム中のシリアスな物語を描くうえで違和感のないものに変更。一部イベントシーンには追加のボイスも実装され、より世界への没入感を高めることが期待される。
 また、プレイヤーがSNSで体験を共有することの不安と混乱を取り除くため「SNS 拡散禁止区間」を明確にアイコンで表示する形式をとる。

 クローズドベータテストでプレイアブルとなっていた第1界層表層のシナリオそのものも改修され、シナリオクリアで得られる報酬が変更される。テスト時には通常のドロップ品として出現する装備アイテムが報酬となっていたが、改修後はルートの分岐にあわせて、そこでしか手に入らない貴重な装備アイテムを入手できるようになる。

 第1界層で仲間になるキャラクターの「ギュンター」「アンネ」については第2界層にて、物語へ深くかかわる「キーキャラクター」となることも明らかにされた。
 そして、最初の酒場で仲間になる隊員21名には、全員に第一界層でのキャンプにおけるエピソードが追加される。プレイヤーごとに異なるパーティで、それぞれの物語が描かれる楽しみを十分に味わえることが説明された。

 キャラクターデザインにおいては、キャラクターデザインやアートの魅力が非常に高く評価されていることを紹介している。
 そのうえで3Dキャラクターのモデルを調整、光の影響がキャラクターへより繊細に反映されるよう作業が進められているとのことだ。動画では実際に調整した3Dモデルを対比する形で紹介が行われたほか、今後も演出等における調整を引き続き実施していく取り組みも明かされている。

 音楽、音響の点ではその格調の高さ重厚感を好意的に受け止めるコメントが、多数寄せられたようだ。

 メインコンポーザーにアニメ『メイドインアビス』の音楽を手がけたケビン・ペンキン氏、ゲストコンポーザーには『サガ』シリーズの伊藤賢治氏や『ファイナルファンタジーXIII』の音楽で知られる浜渦正志氏など、豪華サウンドクリエイター陣を起用していることからも、本作の楽曲へのこだわりがうかがえる。

 上記の結果に基づき、ゲーム中には楽曲だけを連続して再生できるミュージックプレイヤー機能を搭載。さらに、各章の最終ボスには新曲も追加される。

 一方、バトルやダンジョン、強化育成の面では「戦略性が感じられない」「育成に手間がかかって実戦投入までのテンポが悪い」といった厳しめの意見が寄せられている。
 
 本要素への対応としては、キャラクターや装備の組みあわせによるシナジーを用いて、パーティ編成における戦略性を感じやすくなるように調整されるという。
 また、育成の難易度を下げるため、低レベル時の経験値ボーナスを増加。さらに、スキップチケットの配布量や強化素材の獲得量を増やす試みがなされるようだ。

 遊びやすさや快適さといった観点からは、バトル中のオート機能への不満や、ゲーム中で繰り返し行うことになる操作や演出のテンポの悪さが多く指摘されている。

 オートバトルについては行動パターンが調整されるほか、「行動が早い敵を狙う」設定を追加し、プレイヤーはより快適に機能を活用した効率的なプレイを行えるようになる。
 バトル画面の倍速機能やリザルトのスキップなどにも対応し、そのほかにも多くの演出をスキップ可能にするとのこと。また、ゲーム開始直後のガチャをその場で引き直せる機能が実装されるため、お気に入りのキャラクターをある程度選んでゲームを進行できるようだ。

 本作の大きな特徴となるレイドイベント「蝕(しょく)」は、実際にプレイできる時間が限られていたことで充分にプレイできなかったプレイヤーが多い、という問題に触れられた。
 また、報酬をめぐってダメージ量やとどめを奪いあうような形になってしまっていること、基本のプレイがターン制にもかかわらずイベント時のみリアルタイム進行になっていることなど、多くの不満点が寄せられていることを明らかにしている。

 これらの意見を受け、まず時間指定の縛りを緩めることが明らかにされた。また、ひとりでも楽しめるクエストを導入することで、プレイヤーがそれぞれのペースにあわせて遊ぶことが可能となる。

 クローズドベータテストの段階ではバランス調整や報酬の設計に難があったとし、プレイヤー同士がおたがいに助け合えるようなバランスを目指して調整していきたいとの意を示した。
 同時に「水銀の砲弾」と呼ばれるお助けアイテムが強力すぎることで奪いあいが助長されていたとの視点より、同アイテムの使用数や威力の制限が行われる。

 また、ほかのユーザーと連携して戦うレイドボスという仕様上、時間制限をまったく設けないことは難しいものの、バトルにはターン数制限のルールをくわえることも明らかにした。
 同時に、短期間で戦果をあげたいプレイヤーにはオート機能を使った倍速プレイでイベントを進行させることも可能という、遊びの幅を持たせる調整となるようだ。

 そのほか、UIや世界設定の不整合個所の修正など、非常に多岐にわたる調整が明らかにされている。 

 上記以外にも、描画モードを手動で変更できるオプションや、一部のガチャへ「天井」を設けるなど、クローズドベータテストを経て集まった意見をもとに改修が順次進めていく方針が発表された。

 以上が、11月24日(水)に配信された「『シン・クロニクル』開発レターLIVE #01」の概要となる。結果としてゲームのリリース時期は遠ざかってしまったが、クローズドベータテストで得られた反応をもとに、プロジェクトは大きく改善される見込みだ。

 今回の番組で説明された改修項目については、公式Twitterを通じて経過報告がなされる。「開発レターLIVE」も定期的に開催される予定となっているので、リリースを待ち望むプレイヤーの方は、ぜひ継続的にチェックしてみていただきたい。

【あわせて読みたい】

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プレイヤーの決断が物語に大きくかかわる新作RPG『シン・クロニクル』先行プレイのインプレッション

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。
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