SNKの株式の96%以上が、サウジアラビア皇太子財団によって所有されていることが明らかとなった。
SNKは『メタルスラッグ』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』、『餓狼伝説』などの作品で知られる日本のゲームメーカーである。
今回の情報(PDF)は、2月15日(火)に韓国向けのIR情報としてSNK公式サイトにて公開されていたもの。これによると、同社の株式の96.18%をゲーム開発会社「Electronic Gaming Development Company」(以下、EGDC)が所有しているという。
EGDCは、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の直轄機関である「MiSK Foundation」(ミスク財団)傘下の企業だ。2021年3月の時点でSNKの株式の33.3%を取得完了していたが、その後買い増しが進み2月時点で96%以上に至っていたということである。
ムハンマド皇太子は以前から日本のコンテンツに強く興味を抱いており、2017年には株式会社タミヤやデジタルハリウッド大学と覚書(MOU)を締結した過去を持つ。
同じくミスク財団傘下の「マンガ プロダクションズ」が東映アニメーションと共同制作した『アサティール 未来の昔ばなし』は、サウジアラビアの国産アニメシリーズとして全世界で7000万回以上視聴されるという成功を収めた。
ゲームをふくめたエンターテインメント事業に積極的な姿勢を示すサウジアラビアのもと、SNKの作品が今後どのように展開していくのかにも注目していきたい。