野田サトル氏による冒険マンガ『ゴールデンカムイ』が、2022年4月28日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ』誌にて最終話を迎えることが4月7日(木)に発表された。あわせて期間限定で同作の全エピソードがウェブサイト『となりのヤングジャンプ』およびコミックアプリ『ヤンジャン!』上で無料公開されている。
2014年8月に連載が開始された『ゴールデンカムイ』では明治後期の北海道を舞台に、埋蔵金伝説を追う元軍人「杉本佐一」とアイヌの少女「アシリパ」、一攫千金を狙う男たちを軸とする思惑に満ちたサバイバルが描かれる。
2018年からはテレビアニメ版も放送されている同作の単行本は、4月19日(火)発売の29巻でシリーズ累計発行部数1900万部を突破予定。物語のなかに織り込まれた細やかなアイヌの文化や風習描写などを理由に、「第22回手塚治虫文化賞」では大賞を、「第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門」ではソーシャル・インパクト賞を獲得するなど高く評価されている。
同作の全話公開は2021年夏に「最終章」への突入が発表された際にも行われたが、同様の形で無料配信を行うのは今回が最後になるという。執筆時点ではすでに掲載済みの1話から311話までが閲覧できるようになっており、未発表のエピソードについては本誌掲載同日の午前10時から順次配信を開始するとのこと。公開期間は4月28日(木)の23時59分まで。
無料公開の理由について野田氏は、「なぜこんなに太っ腹なのかといいますと一度無料で読んでいただいたとしても単行本を集めて何度でも読み返したくなる作品だという自信があるからです」と各メディア向けに発表されたコメントを通じて説明。また、「でも、なにより一番の理由は、みなさんといっしょに最後を迎えたいのです」と明かしている。
『ゴールデンカムイの』単行本は30巻が6月に、最終巻となる31巻が7月に続けて発売される予定だ。さらに4月28日からは「ゴールデンカムイ展」が東京・東京ドームシティ内の「Gallery AaMo」で開催。テレビアニメ版第4期の放送も、2022年10月よりTOKYO MXをはじめとする各局で決定している。