米国の市場調査会社であるSensor Towerは同社のブログにて、miHoYoが配信するオープンワールドRPG『原神』のiOS、Android版における世界の累計売り上げが30億ドル(約3900億円)を突破したとする2022年第1四半期のモバイルゲーム業界レポートを明らかにした。
発表によると、2020年9月28日にリリースされた『原神』はAndroidストア経由のサードパーティ支出を含めずに、初年度だけで20億ドルの売り上げを計上。今回の30億ドル突破については185日での記録だという。最初の10億ドルは171日で達成していたためリリース時ほどの勢いはないようだが、20億ドルを達成する際にかかった195日からは短縮されており、約6ヶ月ごとに平均10億ドルの売り上げペースを維持しているようだ。
【更新 2022/05/06 21:50】記事初版にて約6ヶ月ごとごとの売上ペースを「平均10億円」と記載しておりましたが、正しくは平均10億ドルです。訂正のうえお詫び申し上げます。
また、2022年第1四半期における“ガチャ”を主な収益源としたモバイルゲームのグローバル比較では、第2位の『リネージュ W』や第3位の『ウマ娘 プリティーダービー』に2億ドル以上の差を付けて、5億6700ドル(651億円)で『原神』が1位にランクインしている。
上記のほか、地域別では中国のプレイヤーがiOS版だけでリリース時から9億7,330万ドル(1260億円)を支出しており、全体の30.7%にあたる最大の収益を生み出しているという。なお、日本は23.7%で2位、米国は19.7%で3位。アジア全体で約7割のプレーヤー支出を占めるという。
上記のほか、レポートではモバイル版のストア別支出について、中国でiOS版へプレイヤー支出が集中する一方、ほかの地域はほぼ半分に割れているとのデータや、優れたサービスの管理・運用を示すものとして前年比で月間アクティブプレイヤー数が約44%増加したとの情報を明らかにしている。
2周年も近づきつつある『原神』だが、運営型のゲームとして驚くべき記録をリリースから2年半が経過した現時点でも生み出し続けているようだ。今後も引き続き、新たな記録の樹立に注目したい。