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ある海外ファンが“『DOOM』の画面を出力できるレゴブロック”を公開し海外でちょっとした話題に。0.42インチのモニターで仄かに映し出される地獄の世界

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 世界中のユーザーに愛される一人称視点シューティングゲーム『DOOM』のファンコミュニティでは、2007年製のスキャナー携帯ゲーム機「Playdate」、果てはポテト電池までさまざまなデバイスや動力源で動作するかの検証が進められている。そんななか、海外ファンのひとりはレゴブロックで再現したターミナル端末の画面上へ『DOOM』の画面を出力してみたようだ。ちょっとした試みのひとつを海外メディアPC Gamerが報じている。

https://twitter.com/ancient_james/status/1538651525945630720

 今回のチャレンジをTwitter上に投稿したのは、ニュージーランド在住の技術者であるJames Brown氏だ。映像で使われているモニターは、3Dプリントで成型したレゴのピース内に小型PCとして知られるRaspberry Pi(ラズベリーパイ)と0.42インチの有機ELパネルを組み込んだもので、上部へ付けられたブロックの突起には静電気の仕組みを利用したタッチパネルも搭載しているという。

 開発の様子をまとめたTwitter上のスレッドでは、動作テスト用の画面を実際にタッチ操作で動かす様子も確認できる。

 難しかった制作のポイントとして、Brown氏はブロックの形状に沿ったバッテリーの接点を挙げている。接点がずれてしまうと接触不良で動作しなくなる可能性もあるため、細心の注意を払ったようだ。また、今回のモニター自体はふたつ制作されており、新しいものはより不透明なブロックを使ったり、画面の端を黒く塗ったりして光の広がりを抑えているという。

 Brown氏はほかにも、人間とアンドロイドを判別するものとしてSF映画『ブレードランナー』に登場した「フォークト=カンプフ」の検査装置をポケットサイズで再現しているほか、有機ELパネルをそのままボタンとして使うキーボードも制作していたようだ。

https://twitter.com/ancient_james/status/1441558262604713988

 執筆時点でBrown氏は、今回の技術をキーキャップの内部に応用した“光って動くメカニカルキーボード”の制作にも取り組んでいるという。技術者たちの飽くなき探求心と『DOOM』への執着は驚くばかりだが、1993年に初代『DOOM』が発表されてから29年が経過した現在でも、ちょっと変わった悪魔との闘いは続いているようである。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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