株式会社チドリアシは6月27日(月)、世界初の日本酒の酒蔵経営ボードゲーム『蔵咲』について、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じた先行販売をスタートした。
『蔵咲』は各プレイヤーが酒蔵の経営者である「蔵元」となり、それぞれの経営の手腕を競いあうという作品だ。プレイ人数はふたりから5人、プレイ時間は90分程度が想定されている。
ゲームは米の収穫時期である秋から始まり、冬の仕込みや春の販売などの季節サイクルを数年分繰り返し、最終的な成績の良いプレイヤーが勝者となる。
ゲーム中では従業員(蔵人)に見立てたコマや、米を表す「原料カード」、蔵の人材や設備を表現する「経営カード」などを使用。各カードは酒蔵に実在するような本格的な名称を採用しているが、日本酒のことをまったく知らないプレイヤーでも楽しめるようなゲームデザインになっているという。
ルール自体は需要のある日本酒を作って売る、というシンプルなもので、ボードゲーム初心者でも初回から楽しむことができる。一方、年ごとの需要に応じて販売戦略を組み立てたり、初期設定が異なる「酒蔵カード」でプレイに変化をくわえるなど、遊ぶたびに違うシナリオを体験できるリプレイ性の高い作品となっているようだ。
実際の蔵経営のキャッシュフローを再現しており、ほかのプレイヤーと限られた需要を奪いあうなどといった、経営シミュレーション的な側面も充実。さらに「上級イベントカード」を使えば「取引先倒産」で需要を失ったり、「火落ち菌」で酒の価値が半減してしまったりと、映画のようなドラマチックな体験を味わうこともできる。
ゲームデザインを担当したのは、過去に『ラブレター』でドイツゲーム大賞において初の日本人受賞者となった「カナイ セイジ」氏。これまでには『ストリートファイター』や『ソードアート・オンライン』とのコラボ作品も手がけてきた、日本を代表するボードゲームデザイナーである。
本プロジェクトを発案したのは、東京で「日本酒バルどろん」を経営する和田雄磨氏。新型コロナウイルスの影響により店舗も休業を余儀なくされる中、日本酒を通して以前のように人とつながれるツールを作りたい、と感じたことがきっかけだったという。
和田氏自身が海外にてワイナリーの経営ボードゲームをプレイし、言語の壁を越えた深いコミュニケーションを得られた経験から「大好きな日本酒でつくってみたい」と思っていたとのこと。そして同時に、蔵を経営する造り手のことを想う機会を生むことで日本酒を楽しむための視点を増やせると考えたそうだ。
さらに本作は英語版も制作し、日本酒を世界に広める糸口の役割をも目指しているとのこと。数年会っていない友人と集まるきっかけや、新しい日本酒仲間を探す機会として活用してもらえれば、と和田氏は語っている。
『蔵咲』のクラウドファンディングは現在CAMPFIREにてプロジェクトが進行中であり、記事執筆時点で100人以上の支援者から目標額の100万円を超える支援を集めている。支援のリターンとしてはゲーム本体の受け取りのほか、酒蔵の見学会を兼ねた試遊会への参加権や、高額のものでは自らオリジナルカードをデザインする権利なども入手できる。
クラウドファンディングのリターン内容やゲームの詳細については、以下のリリースやCAMPFIREのキャンペーンページも参照されたい。
プレスリリースの全文は以下のとおり。
世界初!日本酒の酒蔵経営ボードゲーム「蔵咲」、Campfireにて先行販売開始
日本酒業界関係者にも好評の本格経営シミュレーションボードゲーム
株式会社チドリアシ(東京都新宿区、代表取締役:和田雄磨)は、ゲームデザイナー・カナイセイジ氏監修の元、世界初の日本酒の酒蔵経営ボードゲーム「蔵咲」を製作し、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、プロジェクトの先行販売を開始しました。
■「蔵咲」とはなにか
『蔵咲』は、各プレイヤーが酒蔵の経営者である蔵元となり、経営手腕を競い合って遊ぶボードゲームです。
蔵人(従業員)に見立てたワーカー駒をはじめ、様々なカードやボードを使います。
限られた経営資源の中で、お米の原料調達をはじめ、移り変わる需要に合わせた日本酒の製造、販売まで一貫して行うのが、各プレイヤーである経営者の責任です。これを酒蔵経営をボードゲームとして忠実に再現しており、本物さながらの酒蔵経営が体験できます。
■このプロジェクトの目的
2020年から今までのコロナ禍の元『日本酒バルどろん』も休業を余儀なくされました。同時に、大好きな日本酒の消費が低迷する中「日本酒に対して、何かできることはないだろうか」と考え、「日本酒を通して、以前のように人とつながれるツールをつくりたい」という思いに辿りつきました。
世界に向けて日本酒を広めるために、英語版も開発しました。まずは国内でこの取り組みに共感していただける仲間を探したいと、今回のプロジェクトを立ちあげました。
本ボードゲーム「蔵咲」を通じて、日本酒好きが増えること、そしてボードゲームが好きな方にはプレイしながら日本酒を楽しんでいただく機会を増やしていけたらと考えています。
■開発チーム
発案・企画:和田 雄磨
監修 :カナイセイジ(カナイ製作所) https://twitter.com/kanaiseiji
グラフィックデザイン:別府さい http://allotment-d.com/
イラスト :たかみまこと https://twitter.com/hanon_leaf■プロジェクト概要
タイトル:『史上初!酒蔵経営の手腕を競う本格派ボードゲーム「蔵咲」先行発売』
実施期間:2022年6月27日〜2022年7月23日23:59:59
URL :https://camp-fire.jp/projects/view/592811■リターン
今回のプロジェクトリターンには、通常版/英語版のゲーム本体のリターンだけではなく、東京都東村山市の豊島屋酒造での『酒蔵の秘密の場所で蔵咲を遊ぶ会参加権 』蔵見学 & 試飲付きリターンや、本作の為だけに準備した特別日本酒とボードゲームのセットなど、 日本酒が好きな方に楽しんでいただけるプランをご用意しました。
■日本酒業界からの応援コメント(敬称略)
熱燗DJつけたろう オンライン酒屋「つけたろう酒店」店主 https://tsuketaro.stores.jp/
「酒蔵経営ボードゲームぅ?」と最初お話をうかがった時には、正直かなり懐疑的でした(笑)ところがどうでしょう、やってみたらめちゃくちゃ面白いじゃないですか!!日本酒好きと、日本酒を飲みながら、あーでもない、こーでもない、やんや言いながら(ここ重要!)、時間を忘れて楽しめる最高の酒蔵経営ボードゲームでした。リターンでは蔵咲をしながら、じっくりと時間をかけて温度変化を楽しめるお酒をご用意しました!
鈴木将之 SakeBottlers株式会社代表取締役 https://sakebottlers.com/
ゲームと日本酒は相性がいい。そう考えて私が創ったのがゲーミング日本酒「GAMING RAINBOW」です。和田さんは「日本酒ゲームそのもの」を創り出しました。ゲーミング日本酒片手に日本酒蔵経営ゲームをプレイする。完璧ではないですか! 実際にテストプレイをさせていただきましたが、やはりこのゲームは日本酒片手にやるべきです。スパークリング酒をゲーム中に造ったらリアルでもスパークリング酒を飲む。多少酔っていたほうが勢いがついてプレイも盛り上がりました。ただし飲みすぎて経営判断を誤らないようにご注意を!
薬師大幸 古酒・熟成酒専門「いにしえ酒店」店主 https://inishiesake.com/
流行にあわせた酒を作るか、己の流儀を貫くか。市場の動向を見極め、ライバルとの駆引きをしながら魂心の一本を醸していく過程が酒愛を深めてくれます。日本酒に馴染みのない方も蔵咲をプレイすれば日本酒の奥深さに魅了されること間違いありません。■会社概要
会社名:株式会社チドリアシ
代表者:和田 雄磨
設立: 2020年1月
URL:https://www.sake-doron.com/
事業内容: 日本酒専門の飲食店の運営、訪日外国人向けの旅行サービスの企画・運営、関連するコンサルティング業務、日本のキッチン用具の企画販売
訪日外国人向けの旅行サービス「ninjafoodtours」https://www.ninjafoodtours.com/■本リリースに関するお問い合わせ先
Mail:info@sake-doron.com