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海の向こうから聴こえる音と交信するゲーム『わだつみのこだま』のPC版が公開。手描きのイラストの世界を自由に探索し、不思議で音楽的なコミュニケーション

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 Image Laboは7月9日、短編のアドベンチャーゲーム『わだつみのこだま』のPC版を配信開始した。

 対応プラットフォームはSteamitch.ioBOOTHで価格は無料。BOOTHではゲーム配信や個人のSNSアカウントに使用できる画像素材が付属する投げ銭版が用意される。

海の向こうから聴こえる音と交信するゲーム『わだつみのこだま』のPC版が公開_01
(画像はResonance of the Ocean on Steamより)

 『わだつみのこだま』は、海の向こうから鳴る音へ「こだま」を返すアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは無人島に降り立つひとりの少年として、遠くから響く音の正体が不明なまま、近しい音色と音程の音で返事をしていく。

 音へ返事をするためには、島を探索して楽器に成りうるガラクタ漂着物を集める必要がある。楽器を獲得したら、定期的に海の向こうから鳴る音を参照し、灯台に登って返事をしよう。成功すればまた新しい音が鳴り響く。

 中には複数のアイテムを組み合わせて楽器を作る必要があるため、ゲーム性としてはパズルゲームのような手触りも味わえる。

 画用紙の様なテクスチャを携えて水彩の様な色調と筆致を全面化したビジュアルにより、イラストの世界をゲームとして動き回ることが可能。さらに、キャラクターの足音や波の音、そして海の向こうで鳴り響く音によって構成されるサウンドスケープはアンビエントミュージックの様で魅力的だ。

 丁寧な手つきが伝わる視覚的、聴覚的な演出により、正体不明の相手とのシンプルなコミュニケーションを、不思議で壮大な現象であるかの様に体験できるだろう。

 本作のクリアに要するのは10分から20分ほどの時間だ。というのも、本作はUnityで作成されたゲームを無料で遊べるウェブサイト「Unityroom」の企画「Unity1週間ゲームジャム」に際して制作された作品であり、むじ氏のTwitterによると、制作期間はわずか11日間だという。個人ゲーム開発者のむじ氏たらひろ氏、作曲家の二宮裕司氏、ゲーム開発チームのヘビサイドクリエイションが開発に携わっている。

海の向こうから聴こえる音と交信するゲーム『わだつみのこだま』のPC版が公開_04
(画像はResonance of the Ocean on Steamより)

 本作の開発を手掛けるゲーム開発者のむじ氏は本作のほか、宇宙船の不時着により夜の静かな郊外へ辿り着き、街の限られた灯りを頼りに進行する横スクロール型のドット絵ナゾ解きADV『Recolit』を開発中だ。
 
 『Recolit』は、hako生活氏が手掛けるゲーム『アンリアルライフ』を擁するroom6のインディーゲームレーベル「ヨカゼ」の作品となっており、むじ氏が描く情緒ある世界観が好きな読者はitch.ioの体験版むじ氏のTwitterSteamストアページをチェックして発売に備えよう。

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