任天堂は2月7日(火)、同社の株主・投資家向けサイトを更新し、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」の全世界における販売数が累計1億2000万台を突破したと伝えた。本記録の公表は2023年3月期における第3四半期(4月1日~12月31日)の決算発表へあわせたもので、ほかにも『マリオカート8 デラックス』の累計販売本数【※】が5000万本を超えたことも明らかにされている。
※:ダウンロード版や同梱版の販売本数を含む
今回の記録は2022年12月時点での発表によるもので、携帯型ゲーム機の「ゲームボーイ」が記録していた1億1869万台を突破し、ゲーム業界全体でもソニー・インタラクティブエンタテインメントが販売していた「PlayStation 2」や「ニンテンドーDS」へ次いで歴代3位の記録につけている。また、2022年11月発売の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は2000万本を売り上げており、発表によると任天堂のゲーム専用機向けソフトウェアとして過去最高の初動を記録。2022年9月発売の『スプラトゥーン3』も累計1000万本の販売を突破した。
また、2022年6月の発表で4500万本突破を伝えていた『マリオカート8 デラックス』は海外を中心に666万本を販売し、Nintendo Switch向けソフトの販売本数として最大の記録を伸ばした。上記のほか、発表では『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が累計販売3000万本、『スーパーマリオ オデッセイ』は累計販売2500万本、『リングフィット アドベンチャー』は累計販売1500万本のマイルストーンをそれぞれ達成している。2023年3月期に100万本以上を販売した「ミリオンセラータイトル」は計27本となった。
なお、グループ会社を含む全体の連結決算としては半導体部品などの供給不足やゲーム機自体における販売減、スマートフォン端末へ向けたアプリ課金の収入減などにより、前年同期比で売上高は1兆2951億円と1.9%減の推移を記録。加えて、営業利益は13.1%減の4105億円、経常利益は6.1%減の4825億円、四半期純利益は5.8%減の3462億円となった。
任天堂では1月20日に『ファイアーエムブレム エンゲージ』を販売したほか、2月24日(金)の『星のカービィ Wii デラックス』をはじめ、3月発売の『ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔』、5月発売の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、年内の『ピクミン4』を発売する予定だ。
そのほか、同年2月にはアメリカ・ハリウッドのユニバーサルスタジオ内に「スーパー・ニンテンドー・ワールド」エリアがオープンするほか、4月に公開される映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』などのIP展開も予定されている。