日産自動車は3月8日、ゲームエンジン「アンリアルエンジン5」を駆使して制作され、実際に自動車の購入契約まで可能なバーチャル店舗「NISSAN HYPE LAB」(ニッサン ハイプ ラボ)をブラウザ上に公開した。
本プロジェクトは実証実験として6月30日まで公開され、購入の予定がない方も無料で参加可能だ。PCのほかスマートフォンやタブレットでも観覧できる。
参加方法は「ニッサン ハイプ ラボ」の特設ウェブサイトにアクセスし、登録していない方は「日産グループ共通ID」に新規登録した後、ログインすること。
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バーチャル店舗「ニッサン ハイプ ラボ」は前述のとおり「アンリアルエンジン5」で制作された3DCGの仮想店舗となっており、参加者は起動時に制作したアバターを「WASDキー」で操作して展示場を探索し、3DCGモデルの車両を観覧したり、3DCGのコースを走るカーモデルを座席視点で観覧したりと用意されたコンテンツを楽しめる。
企業による宣伝として提供されるゲームのようなプロジェクトの多くは収録されているコンテンツが少なかったり、はたまたクオリティがイマイチであるケースも多いが、今回の「NISSAN HYPE LAB」では従来の例と比較して豊富なコンテンツが実装され、美しい空間を体験できる印象だ。
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クラウドサービスとなっているため画質に限界はあるものの、「アンリアルエンジン5」を使用した高精細なビジュアルは展示された車両や店舗を散策する体験の魅力を高めていると言えよう。
まず、展示場に入るとアバターを制作できるが、容姿は大まかな大きさや衣服のみならず、肌ツヤや筋肉量、年齢による老いなどもカスタマイズ可能だ。「車の店舗」として提供されるコンテンツには本来必要ないカスタマイズ性が多分に盛り込まれ、ビデオゲームにおける「キャラクターメイクの楽しさ」を充分に体験できるだろう。
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また、「ニッサン ハイプ ラボ」はコンテンツ内でのボイスチャットやビデオ通話に対応しており、同席した友人と会話したり、各日11時~20時に常駐している「バーチャルスタッフ」へ車両の説明を聞いたり、購入方法を聞いたりと実際にほかの来店者やスタッフとのコミュニケーションをとれるという。
「ヘッドスピン」や「Dab」「YMCA」など30種類以上の多彩なエモートも用意され、展示場での気分の高まりを全身で表現することも可能だ。
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なお、近日中に「ニッサン ハイプ ラボ」を介した見積もりの確認や相談、車の注文も開始するが、車の注文をできるのは東京都エリアに限られるという。
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「ニッサン ハイプ ラボ」の空間は大きく3つのコンテンツで構成されており、「バーチャルショールーム」「パーソンナルショールーム」「360°ドライビングビュー」の3つを楽しめる。
「バーチャルショールーム」は3Dモデルで再現された「フェアレディZ」「エクストレイル」「サクラ」「アリア」という4台の車両の高精細な3DCGモデルがSFチックな空間に展示されており、外観を観覧することができる。
展示場には日産自動車のCMや映像なども上映されている。
(画像はNISSAN HYPE LABより)
また、「パーソナルルーム」では「エクストレイル」と「サクラ」のグレードやオプションを変更したり、内外のカラーを変更して自分好みにカスタマイズして観覧することができる「3Dシミュレーター」が用意されている。くわえて「パーソナルルーム」では他のユーザーが存在せず、任意のユーザーを招待することも可能だ。
さらに、「360°ドライビングビュー」では「3Dシミュレーター」でカスタマイズした車両が走行する風景を座席視点および3人称視点で観覧することができる。車両が走行する空間はゲームエンジンならではのダイナミックな環境となっており、リアルな座席視点の映像は未だ購入を検討していない方でも充分に楽しめそうだ。
無料で体験できるため、興味がある方はぜひ「ニッサン ハイプ ラボ」に訪れて見てはいかがだろうか。