仮想空間でのコミュニケーションを楽しめるSNS『VRChat』を運営するアメリカのVRChat社は日本時間3月31日、Android搭載スマートフォン向けに『VRChat for Android Mobile』を開発中だと発表した。
リリース日や必要スペックなどは未定となっているほか、iOS版についても未定となっている。
『VRChat』は2014年にはじめてリリースされた、ソーシャルサービスだ。利用者は、『VRChat』上で共有されていたり、Boothなどをはじめとした外部の販売サイトから購入できる3Dキャラクターをアバターとして利用することができ、ユーザーたちが制作したさまざまな仮想空間の中で交流やゲームなどを楽しむことができる。
今回発表された『VRChat for Android Mobile』のリリース日は現時点で未定となっているが、今後数カ月以内に『VRChat』内で提供されている有料サブスクリプションサービス「VRChat Plus」の加入者向けに提供を開始を予定しており、一般向けリリースはさらに先になるとしている。
『VRChat』としてははじめてとなるスマートフォン対応だが、Meta社が展開するVRヘッドセット「Meta Quest」向けに配信されている『VRChat』はAndroidベースで動作していることから、現時点で「Meta Quest」で動作可能となっているワールドやアバターは問題なく利用できるようだ。
しかし、現時点では非VR環境向けへの対応が行われていないVR用に設計されたワールドも多いことから、様々な操作形態に対応しやすくするため、同社はクリエイターに対して協力やフィードバックを求めている。
発表内ではiOS版についても言及されているものの、『Meta Quest』版のリソースが流用できるAndroid版に比べて開発は非常に難しいとしており、“いずれ”リリースされるだろうとしている。
また、VRChat Plusユーザー向けリリースおよび、正式リリースが実施される際にはさらに大きな発表を予定しているとしており、今後の展開に注目しておくといいだろう。
『VRChat』はPC(Steam)および、Meta Quest向けに配信中だ。