いま読まれている記事

Unity、大混乱を巻き起こした新料金ポリシー「Unity Runtime Fee」の大幅な修正案を公表。過去バージョンは対象外になりインストール数値は自己申告制に

article-thumbnail-230923a

 Unityは公式サイトにて、先日より多くのデベロッパーに混乱を招いていた新料金ポリシー「Unity Runtime Fee」の修正案を発表した。発表はまず利用者への丁寧な謝罪から始まっており、「発表前に話し合い、フィードバックをもっと反映すべきだった」と反省の念が伝えられている。

 修正案は以下のとおりだ。

■「Unity Runtime Fee」規約の修正案
・「Unity Personal」プランは引き続き無料で、ランタイム料金はかからない
 >上限を10万ドルから20万ドルへ引き上げ、「Made with Unity」スプラッシュスクリーンの使用要件は削除
・12カ月間の収益が100万ドル未満のゲームは料金対象にならない
・「Unity Pro」、「Unity Eterprise」のクリエイター向けにもフィードバックをもとに変更を追加している
・新料金ポリシーの対象となるのは2024年以降に出荷されるUnityの次のLTSバージョンのみ
 >現在出荷されているゲーム、現在進行中のプロジェクトは、新しいUnityバージョンを選択しなければ対象外に
 >対象期間前のバージョンのUnityでは、そのバージョンに適用される条件が遵守
・新料金ポリシーの対象となるゲームは、収益の2.5%か、新規ユーザー数に基づく分配のどちらかを選択可能
 >どちらの場合もすでに入手可能なデータからの自己申告制となり、つねに低い数値をベースに金額が請求される

  9月13日、デベロッパーへの周知などなく突如として発表された「Unity Runtime Fee」。”Unity税”とも皮肉めいて呼ばれていたこの規約は、累計のインストール数と年間の収益の基準を超えた作品を対象に、インストールごとにデベロッパーへ支払いを求めるという制度だ。

 利用料金に関する唐突な利用規約変更に加え、インストール数をどのように検出するのかが不明瞭であり、また2024年1月1日からスタートする点などから、『Among Us』、『Slay the Spire』、『Rust』といった著名なインディーゲームのデベロッパーを含み業界で激しい議論が勃発。Unity社内での殺害予告や同社CEOによる発表前の株式の売却などが国内外で報じられ、大混乱を招いていた。

編集者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

この記事に関するタグ

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ