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ドストエフスキーやブルガーコフの小説そのままな19世紀末ロシアの宗教世界を描くゲーム『INDIKA』発表。若き修道女が悪魔とともに自分探しの旅に出る

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 ポーランドに拠点を置く11 bit Studiosは10月18日(水)、新作ゲーム『INDIKA』を2024年に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(steamGOG.COM)、PS5Xbox Series X|S。税込価格は記事執筆時点で未発表となっているほか、Steamストアページの記載によると本作は日本語字幕に対応する。

 また今回の発表にあわせて、ゲームの内容や開発スタッフのステートメントを発表する新規映像も公開した。

 『INDIKA』はかつてロシア・モスクワに拠点を置き、現在はカザフスタンで活動中のゲームスタジオOdd Meterが開発中の作品である。作中でプレイヤーは一見すると敬虔で無邪気な修道女でありながら、実は悪魔「サタン」と知り合ってしまった「インディカ」を操作し、宗教と現実が激しくぶつかり合う19世紀のロシアを旅する。

 Steamストアページの記載によると、インディカは旅のなかで喜劇と悲劇の組み合わさった「ドストエフスキーやブルガーコフの小説そのまま」の世界を発見することになるとのこと。ちなみに、フョードル・ドストエフスキーは小説『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』の著者として知られるロシア文学の巨匠、ミハイル・ブルガーコフは『巨匠とマルガリータ』などを執筆しソ連体制の批判者として弾圧を受け続けたキエフ出身の劇作家兼小説家である。

ゲーム『INDIKA』発表。ドストエフスキーやブルガーコフの小説そのままな19世紀末ロシアの宗教世界を描く_001
(画像は『INDIKA』Steamストアページより)

 今回発表された映像の冒頭部分では、Odd Meterのゼネラルディレクターを勤めるディミトリ・スベトロフ氏が現在のロシア・ウクライナ問題について言及しており、2022年にロシアが実行した“特別軍事作戦”(あるいは、“狂った戦争”)を受け、国を離れなければならなかったと語っている。

 映像の後半部分では荒々しいドラムが印象深いフリージャズ風のクールなBGMと、黄色を大胆に配したスタイリッシュな演出を用いて本作の内容を紹介。国際情勢に翻弄されながらも信念をもって制作を続けるOdd Meterの姿勢と、ストアページなどで説明される作中ストーリーとのほのかなリンクにも想いを馳せることができる。

 19世紀ロシアに生きる若き修道女となって、悪魔とともに旅をするゲーム『INDIKA』は2024年発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam、GOG.COM)、PS5、Xbox Series X|Sだ。

ライター
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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