My Nintendo Storeに『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』の日本向けストアページが開設されており、本作の日本語に対応したNintendo Switch版が2月1日に発売されることが判明した。
本作が日本語に対応することは2023年の12月に発表されており、Nintendo Switch以外の日本語版の配信日はパブリッシャーであるFellow Travellerなどによる発表を待ちたい。
『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』は、サイバーパンクな世界を描く物語主導のアドベンチャーゲームだ。Steamでは事執筆時点で約4000件のレビューを獲得、うち94%が高評価とする「非常に好評」の評価を得ており、2022年には「The Game Awards」をはじめとする多数のアワードにノミネートされた作品となっている。
作品の高い評価からアドベンチャーゲームが好きなユーザーを中心に日本語化を希望する声が以前から散見されたが、このたび晴れて日本語に対応するかたちとなる。
本作の物語は“星間資本主義”というイデオロギーに基づき運営される未来の宇宙、その辺境に存在する荒廃したステーション「アーリンの瞳」を舞台に展開される。
主人公はデジタル化された人間の精神を有する疑似生命体“スリーパー”であり、企業の束縛から逃れたことで「追われる身」となった脱走労働者だ。プレイヤーは脱走し流れついた宇宙ステーションを舞台に、事情を抱えた主人公として友人を見つけ、生活費を稼ぎ、対立する派閥間でうまく立ち回り生きることとなる。
人格を持ちながら「道具」として扱われる主人公を介して、物語では格差社会や雇用不安、人間性、自由といったテーマがSFとして描かれる。
技術と共に資本主義が飽和していることや、「企業」が圧倒的な力を獲得している設定、それらを駆使して前述したテーマや「企業から追われるアンドロイド」が描かれる点などにより、圧倒的な技術の進化と抑圧的な社会を描く「サイバーパンク」らしい作品となっているだろう。
作中には廃物回収人、技術者、ハッカー、バーテンダー、屋台の店主など、さまざまな登場人物が登場するが、いずれの人物も事情を抱えて宇宙ステーションに流れ着いているという。さまざまな人と助け合い、共に未来を切り開いていこう。
また、本作は『ディスコ・エリジウム』のようにTRPGにインスパイアされた「ダイス」などのシステムが用意されており、クエストを通じて成長する「技術、電脳、忍耐、直感、交流」といったステータスなども存在するという。
作中ではダイスを使った「ハッキング」を使用でき、ハッキングを駆使することで新しいエリアを探し出したり、秘密を暴くことができるそうだ。
この能力は主人公だけが有する力であり、ネットワークの奥深くには企業が闇に葬った秘密やデータの数々、そして暴走したAIたちが待っているという。
なお、本作のXbox Series X|S/Xbox One版、Windiows版、PS5/PS4版とSteam版に関しては国内向けのストアページが開設されており、Xbox/PC版は以前から英語版が日本向けに配信され、Game Passに対応。海外向けにはEpic GamesストアおよびGOGでも販売されている。
重厚なSF世界が楽しめる『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』。興味がある読者は日本語版の配信を待とう。