ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は2月26日(月)、プレイステーション ネットワーク(PSN)アカウントへのサインインオプションとして「パスキー」の導入を発表した。
パスキーとは、暗号化を使用して自動的に生成されるデジタル認証情報のこと。具体的には、ユーザーは普段使いのモバイルデバイスやコンピューターのロック解除手段(指紋認証、顔認証、PINなど)を使用し、パスワードを入力することなくアカウントにアクセスできるようになる。
従来のパスワードシステムはパスワードの放念や漏洩の可能性にくわえ、手元のデバイスではパスワードが入力しづらいようなケースもあった。こうした理由から個人情報保護の面でも、利便性の面でも万能性に欠けると見なされており、SIEに限らずITおよびゲーム業界全般の課題のひとつとして取り上げられてきたという。
一方のパスキーは強固なセキュリティにくわえ、フィッシングなどのサイバー攻撃に対する耐性にも優れる。認証のための最先端規格の開発や活用、遵守を促進して現代社会のパスワードへの依存を減らすことに注力する認証規格団体・FIDOアライアンスの定める認証規格にも準拠しているそうだ。
SIEの発表によれば、プレイステーションのユーザーもアカウント設定からパスキーを有効にすると、パスワードを使わずにPSNアカウントへサインインできるようになるとのこと。さらに同じアカウントでソニーグループの他のサービスを使用している場合、それらのサービスにおいてもパスキーでのサインインが可能となる。
PlayStation™Networkアカウントにパスワードなしで、より素早く、安心かつ簡単なサインインを可能にするパスキーを有効化できるようになりました。
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) February 27, 2024
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SIEは今後も安全かつ快適なオンライン体験の提供を推進し、プレイステーションの製品やサービスの充実と進化に取り組んでいく姿勢をあらためて表明している。本件に関する詳細については、SIE.Blogの公式記事なども参照されたい。