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『ゼルダの伝説』青沼英二氏「3Dだけでなく、2D見下ろし形式の『ゼルダ』も続けていきたい」英BBCのインタビューで回答。『知恵のかりもの』リリースによって「2Dゼルダにもまだ多くの可能性があることに気づかされた」

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『ゼルダの伝説』シリーズのプロデューサーを務める青沼英二氏が、『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』に関して英国BBCからのインタビューを受けた。

同メディアによれば、青沼氏はそのインタビューの中で今後のシリーズ作品について、「3Dの『ゼルダ』もそうだが、2D見下ろし形式の『ゼルダ』も続けていきたい」(But in addition to that, we’re also hoping that we can continue with these 2D top-down Zeldas.)と回答したという。

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(画像はプロデューサーの青沼英二がプレイする『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』|YouTubeより)

『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』は2024年の9月26日にリリースされた『ゼルダの伝説』シリーズの最新作だ。これまで多くのタイトルで名前が看板に登場していたものの、常に脇役だった「ゼルダ姫」が、初めて主人公として操作キャラになったということで大きな話題になったタイトルだ。

BBCでは同作品について、シリーズプロデューサーの青沼英二氏、ディレクターの佐野友美氏、寺田智史氏にインタビューを実施。冒頭の発言はその際のものだ。

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(画像はゼルダの伝説 知恵のかりもの | My Nintendo Storeより)

BBCの記事によれば、青沼氏は「ゼルダ姫が主人公になることが話題を集める」であろうことは認める一方で、同氏にとってより大きな懸念点だったのは、「同作の持つユニークなゲームプレイが受け入れられるかどうか」だったという。

「リンク」が主人公であるシリーズのほか作品の多くが剣や盾、あるいはその他様々な武具を駆使して戦うのに対し、『知恵のかりもの』はクエスト中に見つけたアイテムをコピー&ペーストする「カリモノ」の能力を駆使して、冒険や戦闘を進めていくというゲームになっている。

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(画像はゼルダの伝説 知恵のかりもの | My Nintendo Storeより)

幸いにも同作はユーザーに広く受け入れられており、いくつか批判されたポイントもあったものの、本記事の執筆時点での海外メタスコアは86点と、高い評価を受けている状態だ。

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(画像はThe Legend of Zelda: Echoes of Wisdom Reviews – Metacriticより)

同作はその自由度の高さが大きく評価されているが、寺田氏など開発メンバーもプレイヤーによる創意工夫の発想の豊かさには驚かされたという。多くの人々にシェアされていた「ベッドと竜巻を組み合わせてゼルダ姫を空に飛ばす方法」などは「全く考えていなかったことだった」という。

もともと青沼氏は、『ゼルダ』初期シリーズ作のような2D見下ろし形式のゲームに新たな要素を追加したタイトルを生み出すことは「ほとんど不可能かもしれない」と考えていた。だが、本作『知恵のかりもの』によって「2D見下ろし形式の『ゼルダ』にもまだ多くの可能性があることに気づかされた」と語ったという。

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(画像はゼルダの伝説 知恵のかりもの | My Nintendo Storeより)

『知恵のかりもの』の好評もあり、次回作への期待も大きく高まっている同シリーズ。次回作が3D・2Dどちらの方向性になるのかは明言されていないものの、いずれにせよシリーズの新たな展開が楽しみだ。

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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