映画の配給事業を手がけるパンドラは、ゾンビサバイバルゲーム『DayZ』の世界に“963時間”潜入して撮影・取材されたドキュメンタリー映画『ニッツ・アイランド 非人間のレポート』を11月30日(土)から順次、全国7館で公開する。
『ニッツ・アイランド 非人間のレポート』は、ゾンビアポカリプスによって文明が崩壊した世界を舞台に、敵対するプレイヤーやゾンビと戦いながら長時間の生存を目指すサバイバルゲーム『DayZ』を題材としたドキュメンタリー映画だ。上映時間「98分」のうち、ほぼ全編を『DayZ』内で撮影しているという非常に型破りな内容の作品である。
作中ではフランスの映画クルー3人が実際に『DayZ』の世界へと潜入。純粋に殺しを楽しむならず者集団や“プレイヤーキラー”のヴィーガン、“不殺”を信条とするコ ミュニティ、ゲーム内で“牧師”を名乗りプレイヤーたちに信仰を説く者など、963時間にもおよぶ取材・撮影のなかで遭遇した人々への取材を通して「人間性の本質」や「リアルとバーチャルの境界」を探求していく。
公式サイトの情報によると、本作は先鋭的なドキュメンタリーに特化したスイスの映画祭「第54回 ヴィジョン・デュ・レール」で“国際批評家連盟賞”を受賞したほか、「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2023」でも審査員特別賞を受賞するなど、各国で高い評価を受けたという。
オンラインサバイバルゲーム『DayZ』の世界に“963時間”潜入して撮影・取材されたドキュメンタリー映画『ニッツ・アイランド 非人間のレポート』は、11月30日から順次、東京都のシアター・イメージフォーラムを含む7館で上映される予定だ。
劇場名や公開日などの情報は映画公式サイトで確認できるため、興味があればチェックしておくとよいだろう。