NHKは、ドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」にて、「ゲーム×人類」 テーマの特集回を1月25日・26日(土・日)に2夜連続で放送すると発表した。
第1夜は1月25日(土)午後10時から、第2夜は26日(日)午後9時からそれぞれ放送される予定。各回の放送後1週間は「NHKプラス」で見逃し配信も実施される。
発表によると、今回の特集回ではゲーム教養番組「ゲームゲノム」のMCを務めるアーティストの三浦大知さんがナビゲーターとナレーションを担当するという。
1月25日の第1夜「30億人の熱狂と未来」では、大手出版社が立ち上げたゲームパブリッシャー(販売元)に密着。年収5億円超を稼ぎ出すブラジル貧困層出身のeスポーツプレイヤーや、インドネシア発の人気インディーゲーム『コーヒートーク』にもスポットライトを当てつつ、ビッグビジネスとなったゲーム市場の舞台裏に迫っていく。
また、26日の第2夜では格闘ゲーム『ストリートファイター6』世界大会の予選で初勝利を挙げた全盲の選手・BlindWarriorSven氏を科学的に分析し、「ゲームが聴覚の潜在能力を引き出している」例を紹介する。
加えて、ゲーム内で亡き友人のための葬儀が開かれたり、互いの本質に触れるなかで実際に結婚するカップルが現れたりする『ファイナルファンタジーXIV』のプレイヤーコミュニティ、『マインクラフト』で“国境なき記者団”が制作した「無検閲図書館」など、ゲームが人類にもたらしている変化と新たな営みの最前線を伝えていくようだ。
放送にあたって、第2夜には『ファイナルファンタジーXIV』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏や、『ストリートファイター6』ディレクターの中山貴之氏もVTRで出演するという。
上記に加えて、1月17日(金)朝の「あさイチ」には三浦大知さんが番宣で出演するほか、1月18日(土)と19日(日)、25日(土)の深夜には「ゲームゲノム」の再放送も実施されるため、興味があればあわせてチェックしておくとよいだろう。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
常識を覆すゲームと人類の新たな営みの最前線に迫るNHKスペシャル「ゲーム×人類」25日&26日2夜連続放送
ビデオゲームが誕生して半世紀。
今や娯楽の域を大きく超え、市場規模は 29 兆円、ゲーム人口は 30 億人にも達する。
ゲームは私たちに何をもたらすのか。
ゲームと人類の現在地を、2 回シリーズで伝えるナビゲーター&ナレーションは「ゲームゲノム」MCを務める三浦大知さん!
■番組概要
※各放送から 1 週間は「NHK プラス」で見逃し配信を行います。
PARTⅠ 30 億人の熱狂と未来
1 月 25 日(土)午後 10 時~10 時 49 分
第1回はビッグビジネスとなったゲーム市場の舞台裏に迫る。巨大マネーが動くゲーム業界には異業種からの新規参入が相次いでいる。今回、日本の大手出版社がつくったゲーム販売会社に密着。投資額の数十倍のリターンを得られる販売権をめぐって、クリエーターの争奪戦などが繰り広げられるし烈な競争を追う。ゲームビジネスの牽引役、eスポーツは、スタープレーヤーを生み出すことでゲームの売り上げを伸ばす。ブラジルの貧困層出身のプレーヤーは年収5億円超。サクセスストーリーがさらなる金を生むメカニズムとは。ゲームの新たな潮流、個人や小規模なチームが作るインディーゲームからも目が離せない。大手とは一味違った、クリエーターの個性が光る作品は時に思わぬヒットを生む。インドネシア発の「コーヒートーク」は、カフェのバリスタとして客の悩みを聞きながら飲み物を提供するシンプルなゲームながら、優しさに満ちた世界観が若者たちの心をつかんだ。時代の欲求を取り込みながら膨張するゲームのいまに迫る。
PARTⅡ変貌する人間と社会
1 月 26 日(日)午後 9 時~9 時 49 分
第2回はゲームが私たち人類にもたらした変化に迫る。格闘ゲーム「ストリートファイター」の世界大会では、オランダの全盲の選手が初めて勝利をあげ、世界を驚かせた。ゲームの効果音だけを頼りにキャラクターを操って戦う様はまさに“座頭市”。専門家が選手を科学的に分析したところ、人間の持つ聴覚の潜在能力をゲームが引き出していることが判明した。また、ゲームで新たな人間関係を築く人たちも現れている。日本発の「ファイナルファンタジーXIV」
は世界中からプレーヤーが集い、冒険を楽しむゲーム。現実社会の肩書きや外見を取り払った世界で、人々はお互いの本質に触れるという。なかにはゲームの中で知り合い、結婚するカップルが誕生したり、亡き友人のために葬儀を開いたりすることも。さらに、人類の課題をゲームで乗り越える動きも登場している。大人気ゲーム「マインクラフト」に国境なき記者団が建設したのが「無検閲図書館」。母国などで弾圧を受け、取材活動が制限されたジャーナリストたちの記事が、ここでなら誰でも自由に読むことができる。来館者数はすでに2500万人を超えているという。この図書館が世界に訴えているのは表現の自由の大切さだ。私たちの常識を覆すゲームと人類の新たな営みの最前線に迫る。
■出演者 ※敬称略
《ナビゲーター》三浦大知(ダンサー・歌手)
《ナレーション》三浦大知、合原明子(NHK アナウンサー)
《VTR 出演》吉田直樹(ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクター)
中山貴之(ストリートファイター6 ディレクター)…ほか
■ナビゲーター・ナレーションを務める三浦大知さんからのメッセージ
Q:収録を終えた感想は? |
今回は、ナビゲーターとナレーションを担当させていただきました。
緊張しましたけど、楽しかったです。
ゲームは、楽しいのはもちろんですけど、いろんな人の人生や価値観も体感できるそんな“総合芸術”なんだな、と改めて感じました。ただ、読むことにすごく集中していて映像をしっかり味わう余裕がなかったので(苦笑)、放送が待ち遠しいです。
Q:印象的なシーンは? |
「不条理」をテーマにした小説や手記をもとに制作されたゲームを、ある男の子がプレイするシーンです。この子自身も目の前に立ちふさがる人生の不条理に思い悩みがちだったそうなのですが、このゲームをプレイしていくうちに人生観や価値観がアップデートされたり、新しい気付きを得たりして自分の人生を新たに歩んでいく、というドキュメントでした。僕自身も、歌手・ダンサーとしてパフォーマンスをするとき、見てくださる皆さんに”新たな気付き”や”新しい視点”を得てほしい、明日につながる希望や活力をお届けしたいと思っているんです。そんな僕が大切にしている思いが、ゲームにもあると伝えてくれていました。もちろん、僕もゲームからたくさんの気付きをもらっていますし、同じように感じている人が世界中にいることを改めて感じることができてとても印象的でした。
■最新技術を用いたスタジオセットを使用!
三浦大知さんが出演するスタジオ部分では、最先端の映像制作手法であるバーチャルプロダクションを駆使して撮影を実施しました。
ゲーム制作にも使われるゲームエンジンと呼ばれる開発ソフトを使って、スタジオのグラフィックを制作し、奥行き感のある空間を演出 。 三浦さんがゲームの仮想空間にたたずんでいるかのような表現を生み出しました。
■NHK スペシャル「ゲーム×人類」関連番組
・1/17(金) G午前 8:15~9:53 「あさイチ」三浦大知さん出演。
NHK プラスで 1/24(金)午前 9:53 まで配信中です
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2025011727566
「ゲームゲノム」も再放送!(予定)
1/19(日)G 午前 2:10~2:39 ※18(土)深夜ゲームゲノム再放送➀
1/20(月)G 午前 0:10~0:39 ※19(日)深夜ゲームゲノム再放送➁
1/26(日)G 午前 2:30~2:59 ※25(土)深夜ゲームゲノム再放送③
https://www.nhk.or.jp/hoso100th/ ラジオ放送開始から 100 年。
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