同人サークル「チームMJM」は4月15日(火)、NBCユニバーサル・エンターテイメントが発行する公式ガイドライン「lainTTL」に沿った『serial experiments lain』の二次創作ゲーム『//signal.』(シグナル)のクラウドファンディングプロジェクトを開始した。
本プロジェクトは、5月31日(土)までCAMPFIREで開催される予定。目標額は150万円としていたが、執筆時点で200名以上から約246万円の支援を受けている。
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— //signal.告知アカウント (@MJM11663102) April 15, 2025
キャンプファイヤーさんにてクラウドファンディング開始いたしました!
もしよろしければ、ご支援ご声援のほど何卒よろしくお願いします☔️ pic.twitter.com/102n7IiSw9
『//signal.』は1998年のアニメ放送をきっかけに展開され、今なおカルト的人気を誇るメディアミックス作品『serial experiments lain』を原作とした二次創作のオカルティックRPG。
作中では現実とネットワークの境界線があいまいな世界を舞台に、主人公「岩倉玲音」の視点で、“過去のデータ”となった原作アニメやゲームの登場人物たちと再び絆をつむぐべく交流を図っていく。

プロジェクトページの説明によると、作中ではプレイしていくことによって玲音や原作の新たな一面を見つけられるほか、ゲーム内で読める日記やメールなどの情報から「なぜ玲音が絆を再構築するのか、なぜ絆は失われたのか」といった謎も明らかになっていくという。
なお、準拠している二次創作ガイドライン「lainTTL」は、アニメ版の放送開始30周年となる「2028年7月6日までの期間、ガイドラインと規約に沿った日本国内の個人による二次創作を、商用・非商用に関わらず無償かつ監修不要で許諾する」ものとなっている。

本作は2025年3月に発表され大きな注目を集めており、ダウンロード版(Steam、itch.io)のほか、Amazonで注文を受け付けて300枚のパッケージ版を制作する予定となっていた。
しかし、開始から1ヶ月未満の時点で「5000枚」を超える予約が入ったため、予約キャンセルも検討のうえ、急きょ初回生産分より後を「追加受注」として受け付ける方針に至ったという。
支援コースは1000円のものから用意されており、5000円のプランからダウンロード版のゲームキーが付属する。原作の人気をうかがい知れる指標のひとつとして、執筆時点ですでに7500円から先のプランはすべて完売しているようだ。
なお、支援金は追加受注分のパッケージ版におけるCDプレス代のほか、リターン品の制作費・送料やプラットフォーム手数料、追加イラストの制作費に充てられる。
目標金額を大幅に上回る場合、余剰額はチームMJMの次回作における製作費として使われる予定だ。