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名作フリーゲーム『シルフェイド幻想譚』一般公開から20周年。公式投稿に喜びの声が集まる。世界滅亡までの限られた時間、どこへ行って何をするかは全て自由なフリーシナリオRPG

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『片道勇者』や「WOLF RPGエディター」などの制作で知られるSmokingWOLF氏は昨日4月16日、同氏が手がけたフリーゲーム『シルフェイド幻想譚』が、一般公開から20周年を迎えたことを伝えた。Xの投稿には多くのユーザーからお祝いのメッセージが寄せられている。

同作は限られた日数の中で、舞台となる天空島の世界を自由に冒険できるというフリーシナリオRPG。『テックウィンDVD 2005年4月号』コンテストパークにて「金賞」を受賞。現在でも根強い人気を持つ作品で、2021年には14年ぶりのアップデートでキャラクターの顔グラフィックがリファインされている。

X上で寄せられたコメントにはお祝いのメッセージに加え、「懐かしい」「フリゲ沼に引きずり込まれた一作」「今の時代でも通じる神ゲー」など、当時のプレイ体験を懐かしむ声が数多く投稿されている。

『シルフェイド幻想譚』は決められたシナリオの筋を持たず、プレイヤーがフィールド上のどこからでも好きな場所からプレイできるという「フリーシナリオ」のシステムを持つことが大きな特徴のゲームだ。

プレイヤーは物語の舞台である天空島の創造主・リクレールから肉体を与えられ、15日後に世界に迫っているという何らかの「災厄」を食い止めるべく冒険することになる。基本的な情報を与えられると、以降は完全に何をしても自由になり、マップ上で一歩動くたびに時間が経過。15日を過ぎるとゲームオーバーとなってしまう。

15日の間には主人公以外の物語も動いていくため、いつの間にか伝説の武器が持ち去られたり、どこかの村が滅ぼされたり、仲間にできるNPCが死んでしまったり……とさまざまな出来事が発生する。1回のプレイ時間自体はさほど長くはないのだが、途中で多くのイベントを取りこぼしていくことになるため、必然的に何度か周回することになるだろう。

目的に対するルート選択肢の多さや、注意深く探せば分かるくらいの隠し要素、仲間といつでも相談できる機能や、初心者~周回プレイヤーまでストレスなく楽しめる戦闘バランスなど、周回プレイでもまったく飽きさせない工夫が心憎い。

なお同作は現在でもVector上で無料配布中。加えてブラウザ版も稼動しており、こちらはなんとスマートフォンでもプレイ可能とのこと。時間経過でデータが消える可能性などもあるため注意も必要だが、懐かしの体験がスマホで手軽に味わえるのはたいへん嬉しいところだ。

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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