7月11日、ゲーム内の表現・事象をさまざまな分野の専門家に語ってもらう「ゲームさんぽ/よそ見」チャンネルにて、「【建築史家×大阪万博①】大屋根リングは何が凄いのか?|よそ見トラベル」が公開された。
本動画では、建築史家・倉方俊輔氏が、⼤阪・夢洲で開催されている「EXPO 2025 ⼤阪・関⻄万博」を建築目線で紹介する内容となっている。「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて視聴することが可能だ。
「ゲームさんぽ」は、さまざまな分野に精通する専門家の目線でゲームを分析する動画シリーズだ。専門家とゲームを遊ぶ中で、専門家独自の視点や世界の見え方、知識などが楽しめる人気企画となっている。動画は「ゲームさんぽ/よそ見」YouTubeおよびニコニコ動画で公開されており、現在までに160本を超える動画が配信されている。
倉方氏は、アクションRPG『鳴潮』のゲーム内の建築から読み解く人類史2000年などの動画でも出演していたことで知られる建築史の専門家だ。普段のゲームプレイではあまり気にすることはない、「建築」という独自の視点から作品の背景を読み解いており、わかりやすく解説している。
今回の動画では、「⼤阪・関⻄万博」の会場を囲むように建築されている「大屋根リング」を中心に解説している。倉方氏によると、巨大な構造物が木でできているということが認識を歪ませる部分があるようで、大きいにもかかわらずなんとなく親しみをもってしまうという“バグ”のようなものが発生しているようだ。


さらに、柱1個1個の色が違っていることで「身近にあるものの延長線上みたいだけど完成形は非日常」という、土木・建築の目線から見た大屋根リングの面白さを紹介している。
くわえて、現代の建築の凄さや新しさは「ぱっと見で凄いと思うようなものではない」と倉方氏は語っている。大屋根リングをそこまで凄いと感じない人が多かった点こそが、この建築物がいかに最先端の技術を使用しているかを表しているようだ。


建築史家・倉方氏と見る「⼤阪・関⻄万博」の建築動画は現在、「ゲームさんぽ /よそ見」の最新回は公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて公開中だ。