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『宝石の国』が「第56回星雲賞」コミック部門の受賞作に。市川春子氏が全13巻で紡ぎあげた「戦う宝石たち」の物語

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「日本SF大会」の実行委員会は7月24日、優秀なSF作品や活動を表彰する「第56回星雲賞」の受賞作を発表した。本発表のなかで、市川春子氏によるマンガ『宝石の国』がコミック部門の受賞作に選出されたと伝えられている。

授賞式は、8月31日に東京・日本工学院専門学校で開かれる日本SF大会の閉会式にて執り行われる予定だ。

1970年から行われている星雲賞は、前年における優秀な作品や活動を表彰するSF専門のアワードである。受賞作は日本SF大会の参加者による投票で選ばれ、協議機構である「日本SFファングループ連合会議」の管理・集計を経て決定している。

今回コミック部門での受賞作に選ばれた『宝石の国』は、「宝石生命体」のような存在が生まれた遠い未来の世界を舞台に、28人の宝石生命体と、彼らを装飾品にしようと襲い来る「月人」らの戦いを描いたSFファンタジー作品である。

『宝石の国』が「第56回星雲賞」コミック部門の受賞作に。市川春子氏が全13巻で紡ぎあげた「戦う宝石たち」の物語_001
(画像は『宝石の国』既刊・関連作品一覧|講談社より)

本作は2012年から2024年4月にかけて講談社の「月刊アフタヌーン」で連載されたほか、2017年にはテレビアニメ化も実現。不死の身体となりながら人間としての苦悩を抱える「宝石生命体」のはかない描写をはじめとする魅力から人気を博した。

上記のほかメディア部門では映画『侍タイムスリッパー』、日本長編部門(小説)では『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』が受賞作に選ばれた。

加えて、アート部門では第55回の受賞者でもあるアニメーターの麻宮騎亜氏が受賞。ノンフィクション部門で長山靖生氏の『SF少女マンガ全史 昭和黄金期を中心に』も選出されたようだ。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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