第四境界が12月17日に発売を予定している新作ゲーム『ノンレゾン 1st写真集〈QUINTET〉』が、Amazonの本部門「売れ筋ランキング」1位を獲得しているようだ。本記録は10月30日時点のものとなる。
本作は、さまざまな写真集を手掛ける「ワニブックス」が出版する、本物の写真集に擬態した日常侵蝕型ゲームとなっている。なお、どうやら発売前から公式サイトに複数の異変も発生している模様だ。10月29日より予約が始まっており、価格は税込4500円となる。
『ノンレゾン 1st写真集〈QUINTET〉』は、一般的な写真集とは異なり“実在しない”アイドルを題材としている。
写真集の説明は以下の通り。
写真集のテーマは「私たちの思い出」。笑って、泣いて、また笑って――中学時代からの同級生でもある4人が、これまで一緒に過ごしてきた日々の記憶や、思い出の場所をたどりながら等身大の自分たちを映し出しました。
校舎の屋上、体育館、海辺、踏み切り――すべての場所に、メンバーの“始まり”が息づいており、変わらない友情と、これからの未来。そしてメンバーのまっすぐな想いが詰まった一冊に仕上がっております。
※Amazonストアページより引用
本作を手がける第四境界はこれまでにも、『人の財布』をはじめ、『人の給与明細』や『かがみの特殊少年更生施設』などゲームと現実がリンクするARG(代替現実ゲーム)ジャンルの作品を数多く手がけている。
第四境界のゲームは日常をプラットフォームとしているため、ゲーム機や専用のアプリは使用していない。ゲームの話なのか、それとも本当の話なのか、そんな現実と仮想が曖昧になる日常侵蝕体験を得意としている。
もちろん、その日常侵蝕体験は本作でも味わうことができる。すでに題材となっているアイドルグループ「ノンレゾン」の公式サイトが実在しており、最新ニュースやメンバー、スケジュールといった項目を確認することが可能だ。

そして、上記の写真集の表紙をよく見てみると、「5人の思い出、あなたに届け――」と書かれている。ストアページには「中学時代からの同級生でもある4人が……」と書かれているほか、公式サイトのメンバーには4人しか紹介されていない。さらに本写真集のタイトルである「QUINTET」も、このことを踏まえるとなにやら意味深だ。
さらに、この公式サイトにはどうやら発売前から複数の異変が始まっているようだ。公式サイトのトップページのロゴに対して、URL末尾の数字を02から01に変更すると通常とは異なるロゴ画像が表示されるという仕掛けが存在している。
さらに、メンバー4人の個別ページのURLは以下になっているが、
・ケイ
https://www.nonraison.com/member/1/・アキラ
https://www.nonraison.com/member/2/
上記のURLの末尾の数字を「0」にすると、なぜか“空のページ”が表示されるという不穏な異変もあるようだ。

また、この写真集は当然全国の書店に並ぶことになり、第四境界は、ワニブックスと共同で行う、書店を中心とした日常侵蝕であるとしている。
そして「どうか彼女たちを認知し、その境界を曖昧していただけますと幸いです。」と呼び掛けている。
なお本作は、ゲームとしてのゲームとしての詳細はあえて伏せられている。現在明かされているのは、「本作では、この写真集を通して彼女たちの友情に触れ、その想いに迫ることになります。」ということのみ。
そして今回は幅広い層に楽しんでもらうために、写真集部分に重きを置き(全128ページの豪華仕様)、体験としてはライト目な設計になっているとのことだ。
『ノンレゾン 1st写真集〈QUINTET〉』は現在Amazonにて予約受付中だ。価格は税込4500円となっている。



