「バンダイチャンネル」は、会員情報の漏えい等のおそれが生じた不正アクセス事案への対応を受け、12月19日12時よりサービスを再開したと発表した。あわせて、サービス一時停止期間中の利用料金については返金対応を行うとしている。
本件は、11月4日に不正アクセスが発生し、一部の会員において意図せず退会処理が行われる障害が確認されたことを受け、同年11月6日23時30分よりサービスを一時停止していたもの。停止期間中に外部専門機関による調査を実施し、その結果を踏まえたシステムの安全性向上および再発防止策が完了したことから、今回のサービス再開に至ったとしている。
【重要】サービス再開および一時停止期間のご利用料金に関するお知らせ
— バンダイチャンネル公式 (@BandaiChannel) December 19, 2025
本日よりサービス再開させていただきます。お待たせしまして誠に申し訳ございませんでした。詳細は以下よりご確認ください。https://t.co/hZIvmEaYE7
なお、本件については個人情報保護委員会へ確報を提出済みだ。同社によると、漏えいのおそれがある個人情報は最大で約136.6万件にのぼり、メールアドレス、ニックネーム、バンダイナムココイン残高情報、会員が選択した支払い方法が含まれるという。
一方で、ログインパスワードやクレジットカード番号、不正決済に直接利用可能な情報は含まれていないとしている。対象となる会員には、すでに個別で連絡を行っているとのことだ。
調査の結果、会員情報が一部流出した可能性は否定できないものの、インターネット上への公開や二次被害は現時点では確認されていない。また、ランサムウェアによる被害ではないことも確認されている。バンダイチャンネルは、メールアドレスを悪用したなりすましやフィッシング詐欺などへの注意を呼びかけている。
サービス停止期間中の利用料金については返金対応を実施する。月額有料会員については、11月および12月分のうち、利用できなかった期間に応じて返金を行う。作品単位での都度課金を利用していた場合は、視聴期間がサービス停止期間にかかっていた作品について返金対象となる。
返金方法は契約プランや決済手段によって異なり、申請が必要な場合は返金受付申請フォームへの登録が必要となる。申請期限は2026年3月31日までとされている。また、バンダイナムコIDを利用している会員については、返金が完了するまで同IDを退会しないよう呼びかけている。
意図せず退会処理が行われてしまった会員で、引き続きサービス利用を希望する場合は、バンダイチャンネル公式サイトから再登録の手続きを行う必要がある。
同社は今回の事態を重く受け止め、個人情報保護管理および情報セキュリティ管理に関する安全管理措置の強化を進めるとともに、今後も定期的な確認を行い再発防止に努めるとしている。
