「こちらの記事」でもお伝えしたように、電ファミニコゲーマーは、2019年7月1日をもってドワンゴの運営から離れ、編集長であるTAITAIこと平 信一が個人的に事業を引き受けることとなりました。つまり、電ファミニコゲーマーは、完全独立系のメディアとして再スタートを切る形になります。
しかし、私としましては、この状況を逆に好機と捉えて、これまでに出来なかった取り組みに挑戦し、まったく新しいメディアの形を模索してみたいと思っております。
つきましては、電ファミニコゲーマーでは、”押しかけアドバイザー”として元週刊少年ジャンプの編集長・Dr.マシリトこと鳥嶋和彦氏、元・カドカワ代表取締役社長/会長を務めた佐藤辰男氏、そして元バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸氏らをゲストメンバーとして迎え、これからの時代に対応する「新しいゲームメディアのあり方」を模索してまいります。
そのうえで、新しいビジネスモデルの挑戦として、本日よりユーザー協賛プロジェクトであるファンクラブ「世界征服大作戦」をオープン。加えて企業協賛プランも開設し、読者や業界の皆さまからご支援を募りたいと思っております。
「何かが生まれるメディア」「何かが起こるメディア」を目指したいと思っているので、ぜひ皆さん共に取り組んでいければと思う次第。奮ってのご参加をお待ちしております。
今後は、この協賛プロジェクトでもって、編集部の活動資金を集めると共に、ファンクラブを中心とした、業界人や読者をも巻き込んだ形での、新しいメディア=情報発信基地のありようを考えていければと思う次第です。
ちなみに。ファンクラブ「世界征服大作戦」のオープンを記念して、突然ですが、本日(7月1日)20時より、「ゲリラ的決起集会! 電ファミ、どうしてこうなった生放送ラジオ」を実施したいと思います。
出演は、上記でも名前が出ている鳥嶋、佐藤、鵜之澤氏に、編集長の平を加えた4人。テーマとしては、電ファミどうしてこうなった?であったり、なんでこのメンバーなのか? そもそも、いったいこの4人の関係性、出会いはなんなのか。そして、いったい我々は何をやりたいのか?──といったお話ができればと思っております。
開催場所は、電ファミのディスコードサーバーを予定。ファンクラブの有料プラン(2980円以上)加入者限定のコンテンツですので、視聴を希望される方は、お早めにファンクラブ入会の手続きをして頂ければと思う次第です。
なお、ファンクラブ「世界征服大作戦」についての詳しい情報は、「こちら」を参照して頂ければと思いますが、概要としては以下の通りです。
■トライアル:980円/月~
・サイト内に協賛者としてお名前を表示(小)
・ファンクラブ会員限定チャットへの参加
・ファンクラブ専用読者プレゼントの実施
・ほぼ毎日更新の独自コンテンツ
・編集部便り(取材直前、直後の感想など)
・取材の質問案を事前に共有&質問募集
■スタンダード:2980円/月~
・トライアルの特典に加えて、以下も追加
・ゲストを呼んで緩い業界話をするラジオ「居酒屋:でんふぁみにこげーまー」
>ホスト役:TAITAI、鳥嶋、佐藤、鵜之澤
・「~だけど、質問ある?」コーナー(不定期)
開発者を呼んで、いろいろ聞けるチャット部屋
・電ファミのオンライン編集会議に参加
>ネタ出し、企画に対するコメントなど可
>編集会議の議事録の共有
・記事のディレクターズカット版
・取材の音源(ほぼフル版。許諾済みのみ)
■プレミアム:6980円/月~
・スタンダードの特典に加えて、以下も追加
・Dr.マシリトの現役漫画編集者相談所
>毎回、現役の漫画編集者を迎えて、
>鳥嶋さんにガチ相談をする企画
・イベント(飲み会、勉強会、ゲーム会)への参加
・ファンクラブ限定コンテンツのアーカイブ閲覧
───ストレッチゴール───
■月100万~
「ゲームの企画書」続投■月200万~
「新世代に訊く」続投
「新生・ファンタジーを求めて」続投■月300万~
新連載:Dr.マシリトの漫画理論「ドラゴンボールの作り方(仮)」
新連載:佐藤辰男氏による玩具メーカー列伝(仮)■月500万~
特別インタビュー「川上量生:辞任の真相」
ゲーム関連の定期リアルイベントを実施
>「ゲーム業界白熱教室!(仮)」など※金額が未達の場合は、原則として、次回分の更新をもって打ち切りとなります。
以上です。
なにぶん不慣れなことも多いので、いろいろと至らぬ点もあるかとは思いますが、ぜひ皆さまのご支援&ご協力を仰げればと思う次第です。宜しくお願いします。
以下、ここに至る経緯や考え方などを少し……。
実のところ、いわゆる「有料化」という方向性もずっと検討しておりました。
しかし、せっかく取材させて頂いた貴重な記事を、お金を払ってくれた一部の人にだけ公開するのも、それはそれでちょっと違うのではないか?とずっと感じておりました。
というのも、ゲームにまつわる面白い記事/お話を、よりたくさんの人に届けるのが我々のミッションだと考えておりますし、なにより、安易に有料化して読者を限定してしまうのは、取材を受けてくださったクリエイターの皆さまに対しても不利益になります。取材を受けることで、自分の伝えたいメッセージがたくさんの人に届くことが、彼らがメディアに期待する役割だからです。
良い記事を作るには、どうしても人手(コスト)がかかります。しかし、有料化のデメリットもあれば、広告モデルにも限界がある。その狭間でずっと悩んできたわけですが、ならばお金を頂きつつも、記事自体はオープンにしたままにするやり方として、「ユーザー協賛」という形もありなのでは?と思い立ち、今回のチャレンジに踏み切った次第です。
ゲームの素晴らしさやゲームを作る人の情熱を、もっと世に広めたい──。
電ファミニコゲーマーは、そんな想いの下で作られているゲームメディアです。おかげさまで、いまでは多くの読者を抱え、ゲーム会社やクリエイターの皆さまからの信頼も厚いメディアに育ったと考えております。これからも継続してより良い記事を作っていくために、ぜひ皆さまのご支援、ご協力を賜れればと思う次第です。
企業やユーザー個人も自由にメディアになれるこの時代。組織としてのメディアをどう存続させるのかは、非常に難しい環境になっております。しかし、電ファミを──「ゲームのメディア」を、より良い形で存続させ、ゲーム産業の発展やクリエイターさん、そして読者の皆さんの幸せに繋げていければと思っております。
業界の皆さま、そして読者の皆さま。ぜひお力をお貸しください。宜しくお願いします。
電ファミニコゲーマー 編集長 平 信一