2匹の鹿が文明崩壊後の世界を行く『Way to the Woods』が正式発表。「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」などから色濃い影響受ける

 海外にて、人類文明が崩壊したあとの世界を2匹の鹿が行く『Way to the Woods』が正式発表された。

(画像は『Way to the Woods』公式Tumblr.ページより)

 同作は2015年12月、当時16歳の学生だったオーストラリアの学生3人が開発中の作品として公表したタイトルだ。
 開発者の1人であるAnthony Tan氏が海外フォーラムRedditにて同作のスクリーンショットを投稿したところ、当時『No Man’s Sky』の開発に参加していたディレクターSean Murray氏が「ワオ!『Way to the Woods』すごすぎない。開発者は16歳だって」とTwitter上で紹介。

 若き学生クリエイターたちがセンスを感じさせるビジュアルを作り上げた点、またUnreal Engine 4を中心にMayaやZbrush、Photoshopなどの恵まれた開発環境を有している点で注目を浴びた。
 なお同作はその後、Epic GamesによるUnreal Engine 4作品向けの開発支援プログラム「Unreal Dev Grants」にて受賞しており、開発資金の援助を受けていることが2016年のGDCで発表されている。

 『Way to the Woods』は3人称視点のアドベンチャーゲームとなっている。プレイヤーは2匹の鹿を操作し、人類が繁栄した痕跡が残る奇妙な世界を冒険して、鹿たちの住処(home)へと向かう。公式サイトなどの文章を見る限りでは、“森へいざなうすべての光”が物語の鍵を握るようだ。

 また発表と同時に公開されたアナウンストレイラーでは、高い段差を飛び越えるジャンプアクションや、黒猫と話すアドベンチャーパート、窓ガラスを割って魚たちを導くパズル要素も確認可能。そのほかにも、狼から逃げるシーンや、鹿の角が光って暗い影のような存在を追い払う場面もある。

 特筆すべきはやはり世界観の作り込みで、どこか現代日本的でありながらも退廃的な世界観が、温かみのある3Dビジュアルで見事に描かれている。開発者のTan氏は「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」といった宮﨑駿監督のジブリ作品に多大な影響を受けたそうで、その影響は線路やトンネル、黒猫などのモチーフからもよくわかるところだ。
 このほか、『The Last of Us』も影響を受けた作品の1つとして挙げられており、“大きな鹿と小さな鹿が住処を求めてさまよう”という設定に影響を与えているように見える。

 『Way to the Woods』は2019年初旬にリリース予定。対象プラットフォームはPCのみとなっているが、コンソールでのリリースも検討しているとのことだ。近年では『Hyper Light Drifter』など、ジブリの映画作品から影響を受けたことが公言されている海外産インディーゲームは多いが、同作はその影響をより色濃く受けた作品となるかもしれない。

文/ishigenn

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ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn
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