『FFIII』たまねぎ剣士はなぜたまねぎか──坂口氏、田中氏、青木氏、渋谷氏、樋口氏の豪華開発メンバーがニコ生でクリアに挑む

(奥列から、青木和彦氏、渋谷員子さん、樋口勝久氏。前列左から、林克彦氏、坂口博信氏、田中弘道氏)
【ファミ通ch】FFの生みの親・坂口博信氏が『FFIII』をクリアーする放送
配信チャンネルファミ通チャンネル
配信日時  2017/1/21 21:00〜
備考タイムシフト視聴可能(2017/1/24現在)

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『FFIII』のラストダンジョンが激ムズになったワケとは?──坂口博信氏がプレイしながら語る当時の思い出


『FFIII』を開発した豪華メンバーが集結

林克彦氏(以下、林):
 まずはですね、坂口さんといっしょに“クリスタルタワー”に挑む仲間たちを……。

坂口博信氏(以下、坂口):
 光の戦士たち!

林:
 光の戦士たちをお呼びしたいと思います。ガンホー・オンライン・エンターテインメントの田中弘道さんです! おふたりが「ニコ生」で並ぶってないですよね?

坂口:
 大学からずっといっしょだったんです。

田中弘道氏(以下、田中):
 同級生なんで(笑)。ふたりでバイトしようぜってスクエニに入ったので。

坂口:
 田中さんが「Apple II」をやっていたから、ボクはこの世界に入ったんですから。

林:
 それ聞きました! 田中さん、女の子の絵を描いていたとか。

坂口:
 ラムちゃんの絵とか。

田中:
 まあね(笑)。

林:
 さて続けて、スクウェア・エニックスから青木和彦さんです。

青木和彦氏(以下、青木):
 「ニコ生」初めてですね。

林:
 初めて!?

青木:
 坂口さんに呼ばれなきゃ出ないですから。

林:
 坂口さんが召喚された、と(笑)。

坂口:
 青木さんは『FFIII』のときにタバコを吸いすぎて、そのヤニでハードディスクをぶっ壊しました。

(一同爆笑)

坂口:
 そのせいでデータ作り直しましたから。やらかした人間です。

林:
 いい時代ですね。いまは仕事しながらタバコ吸えませんもんね。

田中:
 あのときみんな開発室の中でタバコを吸ってたから、(機材が)べったべっただったもんね。

坂口:
 昔はふつうだったもんね。ファミ通編集部もですよね?

林:
 そうですね。電車の中でも吸ってましたし。

青木:
 『FFIII』のブースコーナーにデッキチェアがあって、寝ながら仕事してた(笑)。

林:
 続いてはスクウェア・エニックスでおなじみの、渋谷員子さんです。渋谷さんはすっかりレギュラーですね。

坂口:
 これまでの放送を観ていない人のために言っておくと、渋谷さんは基本“自画自賛”なので(笑)。ドット絵が出てくるたびに「ナニこのモンスター、ナニこの背景の美しさ! 作ったの私だわ」って自画自賛スタイル(笑)。

渋谷員子さん(以下、渋谷):
 「私すごーい!」って言ってますね(笑)。

林:
 ぜひ皆さん、そこを盛り込んで拍手お願いします(笑)。そして最後にマーベラスから樋口勝久さんです。樋口さんも……。

坂口:
 レアですね。戦闘のAI──当時はAIとは言わないですけど──内部の計算式とかモンスターの思考ルーチンのプログラマーですね。そしてヘビースモーカー。

樋口勝久氏(以下、樋口):
 (タバコ)やめました(笑)。

坂口:
 やめたんだ!

林:
 にしても、豪華なメンバーですね。本当に初期の『FF』を作っていた方々ですから。いわゆるスクウェアの創設の頃のメンバーですよね。改めて当時『FFIII』で何を担当されていたか伺ってもいいですか? まずは田中さんから。

田中:
 何をやっていたかな……なんでもやってました。世間的にナーシャ・ジベリが天才プログラマーって呼ばれてるけど、ほぼほぼボクが設計した通りに組んでいるだけなので。ナーシャはあまりローカルプレイとかやっていなかったので、何を作っていたかわかってなかった可能性が(笑)。

林:
 なるほど。ゲーム全体の設計の方をされていたんですね。次に青木さんは?

青木:
 ダンジョンのマップとか、モンスターのデータとか、バトル関係のデータを作ってました。でもぜんぜん覚えてないですけど(笑)。

林:
 当時、ゲームバランスとかはどうされていたんですか?

青木:
 とりあえず“プレイヤーの気持ちいい成長の上がりかた”っていうのを作って、それにモンスターデータを合わせていくって感じです。でも、ちょっと変更があると1から作り直すっていうのをずっと繰り返してました。

林:
 変更するのはどなたが?

青木:
 (坂口、田中の辺りを指さし)この辺が。

林:
 では、渋谷さんはもうおなじみですが、当時はどんなことをされていたんですか?

渋谷:
 1人じゃなくて3人でやっていたんですけど、戦闘シーンの背景とかキャラとかいろいろなことをやっていました。“絵”全般のことは。モンスターとかいっぱい描いていたかな、『FFIII』は。

田中:
 その3人のうちの1人はうちの妻なので。

林:
 すごいですね(笑)。

田中:
 腐れ縁ってやつですね(笑)。

坂口:
 奥さんも初期メンバーですし。

渋谷:
 私のグラフィックの先輩ですから。

林:
 そして、樋口さんは?

樋口:
 ボクはバトルのプログラミングをやってました。

林:
 キモですね。

樋口:
 田中さんと青木さんに揉まれながら。『FFII』もやっていて、その流れで『FFIII』も担当しました。『FFII』のときはド素人だったんですが、『FFIII』ではレベルが上がって田中さんに「こんなのダメですよ」とか言ってましたね(笑)。

林:
 ちなみに当時の入社の順番はどうだったんですか?

坂口:
 ボクと田中さんがアルバイトで入って、その1年後に青木さんで、そのあとに渋谷さんか。あれ、樋口さんは?

樋口:
 いちばん最後ですね。

坂口:
 その割に態度デカいね(笑)。

渋谷:
 私、社員番号“7番”だった。

田中:
 ボクらアルバイトで入ったから……。

渋谷:
 私のほうが先輩。

坂口:
 それおかしくない? 俺たち何番ぐらいだったの?

田中:
 俺は13番。

坂口:
 そんなもんか。

渋谷:
 青木さんが5番。

樋口:
 自分は9番。

坂口:
 社員番号では俺たち遅いのね(笑)。

渋谷:
 6番が植松さんなの。

坂口:
 「こんな会社の社員になっても」って気持ちがあって、ためらってたからか(笑)。

※1階層ごとにプレイヤーが交代していくことに。

田中さんが『FFIII』をプレイする

(エウレカ内の長老の杖とラグナロク入手の手前から)

田中:
 いったいここはどこなんですか?

坂口:
 これはエウレカの最深部ですね。

坂口:
 その左右が長老の杖とラグナロクでボス戦。

林:
 いまレベルいくつくらいですか?

坂口:
 40ぐらいまでは上げたけど。

林:
 一度見てみましょうか。あ、戦闘に入っちゃった(笑)。

スキュラ戦に突入

坂口:
 みんながステータス画面見ようって言ってたのに!

田中:
 Aボタン押しちゃいましたから(笑)。

坂口:
 攻略本こちらにあります。攻略本が面白くて、非常に熱い語りをやっていまして。NTT出版の攻略本なんですけど。

「エウレカの地下7階。泉に浮いた左側の発端には最強の武器、長老の杖が眠っていた! 4人が杖に近づくと杖に宿る何者かが出現! それはいくつもの頭を持ったスキュラだった! 強力な魔法フレアを使い攻撃してくるモンスター。なんとか倒すと、なんと長老の杖が入った“にんじゃ”と“けんじゃ”の称号が手に入ったぞ」。

林:
 入ったぞ(笑)。

坂口:
 このライター何を考えてるんだ。攻略本だぞ。情報としては「フレアを使ってくる」としか書いてない(笑)。

林:
 いまだったらその原稿通らないですね(笑)。

※田中さんがリフレクを選択

坂口:
 こいつリフレク利くの? さすがよく覚えているね。って、早!

※スキュラを1ターンで倒す

林:
 「賢者の杖」手に入れましたね! 一度回復してステータスみましょうか。

坂口:
 レベル49じゃん! だいたい推奨レベル50だよね?

青木:
 50ぐらいですね。でも、“にんじゃ”と“けんじゃ”は育てないといけないので。

坂口:
 でも熟練度だからそんな関係ないでしょう。どれぐらい違うの?

青木:
 いや、けっこう……。

坂口:
 ダメ? じゃあダメじゃん。ラグナロクの前にジョブチェンジしたほうがいいよね。

林:
 したほうがいいですね。

田中:
 はい。

坂口:
 ちゃんとやってくださいよ(笑)。ラグナロク読み上げますよ。

「我こそは最強の剣ラグナロクなり。私を使いこなすなどまだまだ早いわ! 地下の泉でラグナロクに触れた4人を襲ったのはガーディアンだった。大地を揺るがすクエイクの魔法を操り、自分にバリアを張りながら巧みに攻撃を仕掛けてくる。だが、パワーアップしている4戦士の敵ではなかった!」

林:
 「敵ではなかった」で終わっちゃった(笑)。

坂口:
 要はバリアを張ってくるから物理攻撃ってこと? クエイクはしかたないよね?

青木:
 クエイクはジャンプするしか。

坂口:
 だよね。これ、何の攻略にもなってないですよ。まあ、適当に殴っていれば倒せるってことですよね。じゃあ、ジョブチェンジしないで行きましょうか。

田中:
 えー、強い。ジョブチェンジします。

坂口:
 めんどくさいけど装備を全部外さないといけない。

田中:
 じゃあ、いいです。

坂口:
 なにそれ! いつかはしなきゃいけないじゃん(笑)。

ガーディアン戦に突入

坂口:
 あー、こいつか。これ天野さんがデザイン?

渋谷:
 天野さん。

坂口:
 早めにヘイストかけてバコバコ殴る感じですね。それしか正攻法がない(笑)。

渋谷:
 あううえくんがダメージ受けやすいんですよ。魔剣士だから。

坂口:
 もうここは回復一択だね。

※3ターンで撃破

坂口:
 なんだ、楽勝じゃないですか。

林:
 いいレベルですね。けっこう順調ですね。

坂口:
 「ラグナロク」ゲット! 「長老の杖」と「ラグナロク」を装備していきたいですね。

林:
 なんで最強の剣が「ラグナロク」なんですか?

坂口:
 なんとなくだよね。

田中:
 確か青木さんがつけたんですよね?

青木:
 神々の黄昏。

坂口:
 もう“にんじゃ”になったほうがいいよね。

渋谷:
 装備をとらないと。

林:
 当時、どうしてこういう仕様になったんですか?

田中:
 全部スクリプトをボクが組んでるんで、その関数をナーシャに発注できなかったんです。「説明するのがめんどくさい」って(笑)。

坂口:
 それでめんどくさくなったじゃないですか。責任とってくださいよ(笑)。

田中:
 あううおを“にんじゃ”にすればいいんだよね?

坂口:
 “にんじゃ”、“にんじゃ”、“けんじゃ”、“けんじゃ”にすればいいですよ。

(田中さんが間違えて3人目を“にんじゃ”にジョブチェンジ)

坂口:
 先生! 3人目は“けんじゃ”っすよ!

(やり直すがキャパが足りなくて“けんじゃ”になれない)

田中:
 キャパが足りないって。

渋谷:
 キャパが足りない!?

林:
 75しか残ってないですね。

田中:
 俺が“にんじゃ”でムダ遣いしたからじゃないかな。

坂口:
 そうか! いま“にんじゃ”で120使ったんだ! 何やってんだよ!

田中:
 じゃあ、とりあえず“にんじゃ”で。

坂口:
 もういい! 行こう(笑)。

坂口:
 テレポなどは使えない。こっから来た道を帰らなきゃいけないんだ。当時の少年たちは必死で戻ったんだよ。お前らのせいで(笑)。

コメントの話題からバグの話題に

坂口:
 デジョンを使うと隠し部屋に行けるってコメントがあるけど。そんなのあった?

渋谷:
 リメイクじゃなくて?

坂口:
 俺たちの記憶にないもんね。(さらにコメント)秘密のベッドルームだって。ファミコン版でしかできないって。裏技だって。あ、バグだ!

青木:
 いっぱいバグがあるからね『FFIII』は。

坂口:
 いろいろ使い勝手のいいバグもあるんだけど、一応放送が始まったときにバグは使用禁止って決めたんですよ。ミニファミコンはROMカセットだからバグが残ってるから。

田中:
 恥ずかしい……。

坂口:
 装備するとアイテムのIDが1個ずれるから、別のアイテムに変わっちゃうってバグ。結果、存在しないものが出てくるっていう。ほかには「あ0」か(※バグを使えばレベル100以上にできる。例:あ0=100、い0=110、か0=150)。

樋口:
 「あ0」やったのボクです(笑)。

坂口:
 出ました張本人! (コメントに)おかげでオニオン装備を揃えることができましたって(笑)。

田中:
 役に立ってるじゃん。

坂口:
 いや、そういう問題か!(笑)

次のフロアに移動、青木さんがプレイ

坂口:
 これさ、パーティーをひとり殺したら一気飲みとかにしようよ。

渋谷:
 何それ。

青木:
 あ、終わっちゃったよ。

坂口:
 ここで終わっちゃダメでしょ。

※フロア移動したが青木さんが続投。

林:
 (コメントで)ここで隠し宿屋でしょ、って。

坂口:
 隠し宿屋? 気にしないで進めてって(笑)。

青木:
 とりあえず4人で殴っていきましょう。

坂口:
 楽勝ですね。ちなみにエリクサーは1個も使ってないです。

青木:
 はい。

坂口:
 シドの奥さんも助けていないです。

青木:
 え!?

坂口:
 だって奥さん助けなくてもエンディングに出てくるじゃん。だから自力で回復するなら助ける必要なんてないですよ。奥さんに使うくらいなら自分で使いますよ(※エリクサーを使いシドの奥さんを助けるイベントがある)

林:
 シナリオ書いといて……(笑)。

話題は魔法の仕様について

坂口:
 魔法がターゲットチェンジがなくてオートなんだよね。

青木:
 ターゲットチェンジがないので全体掛けとか。

坂口:
 だから魔法をかけるじゃん。それで前の奴を殴りで倒しちゃうと魔法が台無しになるの。最初にプレイしたときクソゲーだと思ったもん。

林:
 ターゲットが移らないんで。

坂口:
 物理はオートで変わっていくけど、魔法は変わらないの。わざとだよね?

田中:
 それ、樋口のせいだよ。

樋口:
 属性とかあって吸収するやつがいるんで、逆にターゲットチェンジすると不利になるからって、田中さんに言われて。

田中:
 ああ、そう……。

林:
 ブーメランで返ってきた(笑)。

青木:
 そのとき魔法は消費しているの?

坂口:
 使っていたね。かなりひどい仕様だよ。みんなで反省会しようよ(笑)。

林:
 そういう話をしたこと、覚えてないんですか?

一同:
 覚えてないね(笑)。

渋谷さんにプレイヤー交代

渋谷:
 私、来た道だから楽勝ですよ。

坂口:
 この楽勝感がクリスタルタワーに入ったら一変するんだよね。

無事エウレカを脱出

坂口:
 ここでデジョンで宿屋だっけ? 怖いね。ボクら知らない世界に行っちゃう(笑)。

田中:
 セーブしてから。

坂口:
 そうだよね。ジョブチェンジしますか。

エウレカの宝箱について

青木:
 魔法使わないなら、適当なアイテムを使っちゃおうよ。

渋谷:
 そうですね。でもあんまりないですよ。道中で使ってきたので。

坂口:
 エウレカに「わー」って盛り上がって入っていったら、「宝箱だ!」って見つけて開けたら“ほっきょくのかぜ”。「ふざけんなバーロー! 誰だ、あそこに宝箱を仕込んだのは」ってなりましたよ。仕込んだの誰ですか?

田中:
 青木さんじゃないですか?

坂口:
 あれ青木さんか。あれはないよ! “ボムのかけら”が出ときは、「入れたやつアホじゃないか?」って(笑)。

青木:
 だってダンジョン作るのに入れるものがないんだもん。装備とか限られてて、入れられるアイテムがないから。

坂口:
 だけど“ほっきょくのかぜ”はないよね。せめて“ハイポーション”とか。

林:
 実用性のあるものをね。

渋谷:
 これ、どっちだっけ?

坂口:
 NTT攻略本〜。下が近道ですね。

渋谷:
 できれば最短で戻りたいので。ここの戦闘の背景いいよね。

林:
 この背景いいですよね。

渋谷:
 マップはいまいちかなって思ったんだけど。

坂口:
 ダンジョン作ったのは誰? 青木さんか。

青木:
 たぶんそう。

坂口:
 性格悪! 暗黒の洞窟は誰が作った? 青木さん?

青木:
 そう。

坂口:
 性格悪!

青木:
 俺以外作る人いないから。

坂口:
 石井かなーって話をしてたんだけど。

青木:
 石井は作ってないです。

渋谷:
 クリスタルタワーも?

青木:
 基本、街は坂口さんがマップ作って。

坂口:
 最初の土台はボクが作って、そのあと青木さんね。暗黒の洞窟とかプレイしていて自分で作ったのかなって思ってたから、「俺性格悪いかな」って思ってたけど、俺じゃないのね。

田中:
 あんたやん(笑)。

樋口さんにプレイヤー交代

坂口:
 デジョン買いに行くか。デブチョコボに預けてあるわ。デジョンを3人目に覚えさせて。ハイポーションを買い足して。

樋口:
 “ラッコのあたま”ってなんですか?

渋谷:
 テレポ。

坂口:
 買っておきますか?

青木:
 いや、クリスタルタワーはテレポできないから。

坂口:
 コメントに「“ラッコのあたま”って何だ?」って。

渋谷:
 “ラッコのあたま”って名前誰が決めたんだろうって。あ、青木さんですって。

坂口:
 なんで“ラッコのあたま”なの?

青木:
 覚えてないですね。

坂口:
 しかも残酷じゃん。“ラッコのあたま”って。

林:
 想像すると、そうですね。

坂口:
 なんかラッコの頭のさ、皮をはいでそう(笑)。

当時の開発体制について

林:
 当時の開発のメンバーはどれぐらいいたんですか?

坂口:
 『FFIII』は意外と少ないよね? 20人いないぐらいでしょ?

渋谷:
 最初のオープニングのスタッフロールが少ないので。

坂口:
 15人ぐらいだよね。

渋谷:
 絵が3人なので。

坂口:
 当時すごくない? その人数で1年ぐらいで作ってたんだよ。すごく働いたよね。けっこうなボリュームじゃん。俺たちすごくない?

田中:
 自画自賛(笑)。

青木:
 最後のほうはアメリカで作ったね。

坂口:
 合宿だったね。まだあの泊まったところの名前を見るとドキドキするね。

林:
 思い出すというか。

坂口:
 ボクらがジャグジーに入ると外国人とかそぉっと出ていくんですよ。

渋谷:
 なんでそぉっと出ていくんですか?

坂口:
 やっぱりまだ人種差別的なのがあって。

林:
 時代も昔ですもんね。

クリスタルタワーに到着し、田中さんに交代

坂口:
 デジョンやらないと。我々の知らないデジョンバグというものを。たぶんエウレカから帰ってくることで別のところに飛んじゃう的な。スタックされちゃって。

田中:
 ナーシャか。

坂口:
 ナーシャバグか。エウレカに入って、そのまま出る。出たらそのまま動かずにデジョン。

林:
 デジョン01だそうです。

渋谷:
 何? 01って。

坂口:
 回数が01か。回数なんてあったけ? 覚えてねー。

渋谷:
 何? 回数って?

坂口:
 たぶんデジョンやると回数入力になるんだよ。

坂口:
 ほら。どこに飛ぶの? しかも回転しない。

一同:
 えっ!? 止まってない?

林:
 そのまま左に行くそうです。

坂口:
 え!? 何これ……。完全なバグじゃん。上に入るんだって。

坂口:
 ヤバいこれ。知らない(笑)。

渋谷:
 曲がなくて怖い(笑)。

坂口:
 テストマップか、下手したらマップじゃないところをマップとして読んでるのかも。たまたまベッドだったからよかったけど。下手したらヤバいですね。

林:
 進行止まっちゃうかもしれないですよね。

坂口:
 データ壊すぐらいやりかねない。

林:
 コメントで「スタッフの救済措置だと思ってた」って。

坂口:
 んなわけねーだろ。初めて見たわ(笑)。ベッドのあたりがタイムリーすぎる。

林:
 ベッドだから仕込まれたものだと思っちゃったんでしょうね。

坂口:
 しかもきれいに並んでて、ベッドまでの道が曲がってなくてまっすぐだから余計にね。

林:
 デジョンする場所も場所ですしね。

坂口:
 仕込みみたいですよね。

青木さんに交代

坂口:
 この回り込み覚えているな。デバッグしながら「嫌だ」と思ったもん。デバッグというよりテストプレイですね。全員でやってましたもんね、あの頃。バグが出たときのいたたまれなさ、ね。みんなに言わなきゃいけないんだけど、悪いから自分の中にしまっちゃおうかなって(笑)。

林:
 しまったらまずいですよ(笑)

坂口:
 その頃、標語があって、「忘れるな。一度出たバグはまた出る」っていう。しまっちゃいけないんだって(笑)。

坂口:
 ドラゴンが出たらやばいんだって。レアで出るらしい。

青木:
 あれはオニオングッズを落とすんですよ。

林:
 コメントに「なんでたまねぎの名前になったんですか」って。

田中:
 オニオンナイトのヘルメットが石井くんのデザインなんだけど、こんなの「玉ねぎでいいや」って俺が言っちゃったんですよ(笑)。

坂口:
 なるほどなるほど。ひどい! すべてが投げやりでできている感じが(笑)。

坂口:
 コメントに「オニオンナイトはたまねぎしか切れないからだと思ってた」って。みんなのほうが気持ちがこもってる。これからこう言ったほうがいいんじゃない、「たまねぎしか切れなくて、たまねぎを切ると涙が出ちゃうから」って。言っとけばいいじゃん(笑)。

最後のイベントの意外な事実

林:
 意外と進みましたね。

坂口:
 いまので5階クリアなので、次は6階ですね。7階は像がいっぱいあるところ。

青木:
 7階はザンデがいるところ。

坂口:
 ホントだ。魔龍の呪い。

(攻略本に)「ドーガの声が。5つの光を探すドーガ。サラ、シド、デシュア、アル、ソージャの5人に助けを求める」。

 あれだ、メンチカツ食いながら……。

青木:
 メンチカツ!?

坂口:
 隣の定食屋の。

渋谷:
 あー! あの!

坂口:
 最後にやっぱり盛り上がりがほしいよねって作ったとこだ(笑)。

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