Keyの作品、マジで全然触れたことないんです。
つい最近……ていうか、ちょうど2〜3ヶ月くらい前に『ヘブンバーンズレッド』を触ったのがほぼ初体験です。だから、『Angel Beats!』なんかも見たことない。実は微妙に世代じゃない。2000年くらいに生まれたみんな、わかってくれるよな。
そんなこと言ってたら、ちょうど「え、じゃあAngel Beats!の感想書いてくださいよ(意訳)」とか言われて、まんまと全話見ることになりました。
えっ、2024年に『Angel Beats!』の感想を!?
書いてやんよ!!!!!!!!
……という感じで、シンプルに『Angel Beats!』の感想を全話分書いてみました。本当に「全話分」です。読めばわかります。
むしろ、この「ちょっと懐かしいコンテンツ」が自分の本領域なんですよ。
ライトフライヤースタジオとビジュアルアーツはよくわかってる。ありがとう。
そう、本来『ヘブバン』の案件なのに堂々と『Angel Beats!』の話をする記事やらせてくれて、本当にありがとう。2024年に出てしまった『AB!』の初見感想とかいう珍妙な記事、暇だったらぜひ。
※記事内に使用している『ヘブンバーンズレッド』の画像は、開発環境のものとなります。
※この記事は『ヘブンバーンズレッド』の魅力をもっと知ってもらいたいライトフライヤースタジオさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
──神への復讐、その最前線。
まず最初に思ったこと、キャラが多すぎる。
多いよ! OPで若干引いたわ!
覚えられる気がしない!!
しかもみんな苗字ばっかりだから余計に覚えられる気がしない。本当に「入学初日でクラス全員の名前を覚えろ」ばりの無茶振りをされている気がする。学校の先生って大変ですね。
しかも、みんなして「死んでたまるか戦線」だの「生きた心地がしない戦線」だの「フジツボ先生」だの言い合っている。この天丼ネタ、完全に『ヘブバン』と同じだ。ヤバい、「キャラの異様な多さ」と「笑いの取り方」が全部『ヘブバン』と同じだ。もう気が狂いそうだ。
全部同じじゃないですか!?
マズい、いきなり核心を突いてしまった気がする。大丈夫、多分ここはKeyファンのみなさんが「ちがいますよーっ」と言ってくれるところだ。言ってくれますよね?
だーまえ兄さん、俺が小学生だった頃から変わらない味を提供し続けていたのか。
1話を見たあと、そして最終回まで見た現在もそう思うのですが、このアニメって「1話の完成度」が圧倒的だと思います。逆を言うと、1話がすべて。なんか、「キャラの紹介」「世界観の開示」「天使と戦うフォーマットの説明」を異常なテンポ感によって26分で終わらせてる。
この世界は死後の世界。
生徒はNPC。私たちはnot NPC。
みんなを成仏させる天使がいる。
そいつと戦う。そんな神<理不尽>を打ち倒す。
「Crow Song」をバックに銃撃戦。
巻き上げる食券と歓声。
最後は食堂で肉うどん。
ここまでを26分に圧縮してるのが結構すごい。
てか、最初に「死後の世界で、みんなNPC」って言っちゃうんですね。もうちょい世界観的に引っ張りそうなのに。この世界を全部開示しちゃうのが驚きでした。でも自分としては「ブルーアーカイブ……君ってヤツは……」が最初の感想でしたが。
そして、あまりにもCrow Songが気に入りすぎてCDを買いました。
2024年に「Crow Song……なんていい曲なんだ……」と本気で思える純粋さが私のいいところだと思います。
あと、『AB!』の曲が軒並みサブスク未対応なせいで、ちゃんと正規で聞きたいなら未だにCDしかないんですよ。信じられん。大人仕事しろ!!
……と思っていたら、つい最近サブスクが出ましたとさ。めでたしめでたし。これ書いてる時サブスクなんか出てなかったんだよ! なんて間が悪いんだ俺は!?
c211 そんな人生なんて許せないじゃない……
みんな、『Angel Beats!』だとどの子が好きなわけよ?
いや、これは結構マジに気になる。
放送当時はかなで派とゆりっぺ派とユイ派で争っていたのだろうか?
ちなみにオレは椎名派です。
いや……いいじゃないですか、椎名ちゃん。
ひたすら「浅はかなり……」って和風SE鳴らしながら言ってくる天丼っぷり、もう完全に『ヘブバン』とやり口が同じですよ。100発打って1発当たればKOできる連射天丼またやってるよ。10年前の作品と現行作品で同じ手口でハメられてるの悔しすぎるんだけど。
……で、まぁ私が一番好きなのは音無と日向なわけですよ。
月歌とユッキーを見てた時、ずっと思ってたのが「だーまえ兄さん本気の男男を見たすぎる」ということ。あったよ、『Angel Beats!』に! でかした!! 冗談抜きに、この作品で一番おいしいダシ取れてるのは音無と日向だと思います。ここが覇権カプ。ここだけは譲りたくない。
もう、狙ってやってんだろ? 作中だと「いやー、ハハハ、音無と日向は悪友ですよ」みたいなノリで書いてるけど、俺にはわかるよ?
私が『月姫』で志貴と有彦の関係が一番好きだったのと同じように、『AB!』でも結局日向と音無でした。全部同じじゃないですか!? ちがいますよーっ
でもこの話すると決まって「じゃあリトバスやってくださいよ」って言われるんだよな。わかってる、わかってる、わかってるわかってるよ! ごめんねじれったい……(Luna say maybe)
「私は、本当に神がいるのなら立ち向かいたいだけよ。」
2話で、ゆりっぺの過去が明かされるのと同時に、かなりハッキリとこの作品のテーマが打ち出された感じがします。つまるところ、これは理不尽な神との戦い。どんなに必死に生きていても、どんなに守りたいものがあったとしても、あっさり命を奪ってくる運命との戦い。
まさにキャッチコピー通り、「──神への復讐、その最前線。」というか。
このキャッチコピーかなり好き。
個人的に、「どういう話なのか」を、もうわかりやすすぎるレベルで提示している作品だと思いました。みんな、それなりに納得のいかない死を遂げてここに来ている。「そんな理不尽を押しつけてくる神に復讐してやんよ!」っていう。
それを異常なテンポでサクサク開示してくる。
『AB!』の最序盤はそこが面白かったです。
c62D あとあと、盛り上がるのはですねー、Alchemy!Alchemyは
「Alchemy!?こんな序盤で?!」
いや、そもそもAlchemyがどういう曲なのかも知らん状態で「Alchemy!?こんな序盤で?!」とか言われてもうわ聞いたことある~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
この「急にAlchemyとか言われてもいやAlchemyめちゃくちゃ聞き覚えあるわ」事件、『Angel Beats!』という作品のデカさを最も感じたかもしれません。たぶん、人生のどこかで聞いたことがある。
カラオケなのか、どっかの店のBGMなのか、まったく思い出せないけど、確実に人生のどこかでAlchemyを聞いたことがある気がする。『Angel Beats!』って、もしかして偉大なアニメ?
「これがあたしの人生なんだ」
「こうして歌い続けていくことが……それが、生まれてきた意味なんだ。私が救われたように、こうして誰かを救っていくんだ」
「やっと、やっと見つけた……」
で、岩沢消滅。
消えんのはやくね───!?!?!?
なんか、どんどん知能レベルが「初めてAngel Beats!を見てる男子中学生」くらいにダウンしてきている気がする。でも、結構ピュアに「もう岩沢が消えた」ことに驚いてました。
なんか、勝手に岩沢が『AB!』の茅森月歌なんだと思ってたんです。
いや、正確に言えば、ゆりっぺが「戦いの茅森月歌」で、岩沢が「歌の茅森月歌」なのだろうと。何言ってんだオレ? でも、そういうフォーマットの話なのかなと勘違いしてました。消えんのはやっ。
あと、妙に絵作りの決まった回だなぁと思っていたら、まさかのエンドロールで「絵コンテ:あおきえい」が出てくるという。すげえ、「時代」だ……なんだかんだアニメって現時点から遡って見た時のスタッフの豪華さで時代性感じるよね?