9月13日、ゲーム内の表現・事象をさまざまな分野の専門家に語ってもらう「ゲームさんぽ/よそ見」チャンネルにて、「【関ヶ原の運命を変える】歴史学者と本気で遊ぶボードゲーム[前編]」が公開された。
本動画は、東大史料編纂所の金子拓氏と、戦国武将・石田三成…の見た目をした歴史系インフルエンサー・ZIBU氏による『決戦関ヶ原』をプレイする内容となっている。「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて視聴することが可能だ。
「ゲームさんぽ」は、さまざまな分野に精通する専門家の目線でゲームを分析する動画シリーズ。専門家とゲームを遊ぶ中で、専門家独自の視点や世界の見え方、知識などが楽しめる人気企画だ。
今回の動画では、金子氏の想い出のゲームである『決戦関ヶ原』をプレイしながら、実際の関ヶ原の戦いがなぜ起きたのか、近年の研究で明らかになった新説などを交えて解説している。当時では珍しい、電子で判定が行われるボードゲームである本作は、金子氏が40年ほど前に遊んでいたもののようだ。
本作でも、史実通り「裏切り」の要素が再現されており、小早川秀秋や毛利・吉川などのユニットには裏切り要素が電子の判定で発生するという。判定によっては小早川が裏切らず、そのまま家康を倒してしまう可能性すら存在している。


動画ではまず「関ヶ原の戦い」が派生した経緯を金子氏が解説。石田三成はどんな気持ちだったのかと質問されたZIBU氏は、戦の直前に、石田三成が真田幸村の父・昌幸に「家康ほどのものが10人来ても大丈夫だ」と豪語していたエピソードが紹介された。なお、“戦下手”と語られがちだった三成も、戦略的・政治的な能力が最近の研究によって再評価されているという。
また金子氏によると、「関ヶ原の戦い」はここ何年かで見方が変化してきているという。この戦はあまりにも有名すぎるため、逆に専門的な研究が遅れていた分野でもあったようだ。
しかし近年、信頼できる文書の再解釈が進み、陣形の配置や兵力、さらには合戦場所の名称さえも通説とは違ったのではないかという説が次々と登場し、まだ定説が定まっていない状況であるという。
(画像は「【関ヶ原の運命を変える】歴史学者と本気で遊ぶボードゲーム[前編]」より)
“石田三成”と歴史学者がボードゲーム『決戦関ヶ原』をプレイする動画は現在、「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて公開されている。動画では実際にゲームをプレイしながら、武将の強さや陣形の配置の考察、さらには衝撃の裏切り劇などが展開されている。