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『ギ・クロニクル』第六夜(End A「夜明け」)

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Twitterスペースをお聞きの方へ:
本コンテンツはリアルタイムの興奮をみなさんと共有するため、声優さんにもあえて脚本を事前にお渡しせず、皆さんとおなじ画面を直接読んでいただいております。
そのため、つっかえや読み間違え等が発生することがあります。
ご不便をおかけしますが、コンテンツの性質としてご承知いただければ幸いです。

第八の分岐

選択肢:指さす
が選択されました!

物語が分岐します。

──ずっと、見えていた。

──ずっと、聞こえていた。

 皆さんの、最後の生き様。

 皆さんの、最期のことば。

 ひとりだけ消えることを
 拒んだ愚かな私のために、

 笑って、

 一足先に、虚空へと飛んだ、
 異世界のまぼろしにして、
 最愛の同胞たち。

 もし

 もし

 手遅れでないなら

 私は今度こそ
 私のすべてを費やして

 4つの指さしを 抱き止めたい

「──遠隔接続、確立。
 
 大丈夫ですよ、ビョルカ氏。
 間に合いました。
 
 照準も、火力も、万全です。
 
 これが、巡礼者4人の、
 あなたを想う心の結晶。
 
 よろしいですね」

──はい

  お願いします
  
  これを見ている皆さん
  
  
  どうかその目に
  焼き付けて

    この一瞬を

        どうか

        永遠に──

『ギ・クロニクル』第六夜(End A「夜明け」)_041

 

 

 

 

 

 ……さて。

 ここからは、蛇足です。

 

 

 

 

 

『ギ・クロニクル』第六夜(End A「夜明け」)_042

 ……

 ここは、どこだ?

 ……牢屋?

「気付きました?
 フレイグさん。
 
 ここは、鍵アカ……もとい、
 『護符』の作り出す
 小さな結界のなか。
 
 形はあんま選べなかったので、
 見た目は気にしないで下さい」

 ……なんだ?
 ここには僕だけじゃなく、
 みんなの気配がある……

 全部消えるって話だったろ?

 ちがったのか……?

「そのはずだったんですが……
 少しばかり、奇跡に余裕が
 生じましたので……
 
 巡礼者おのおのがたの
 魂のかけらを集め、
 こちらへ退避したってわけ。
 
 とはいえ、
 あまり時間がないので、
 簡単に説明しますね」

『戦乙女の冠』は、破壊……
 とまではいかなかったものの、
 著しく弱体化。
 二度と暴走はしないでしょう。
 
 『巡礼』は終わりました。
 つまり、あなたがた5人が
 この世で苦しむことは
 もう二度とない。
 
 レイズル氏の『救い』は、
 最高のかたちでなされた、
 といえます」

「ただ、まあ。
 
 さらなる最高、ってのが
 もしあり得るなら、
 
 この不肖(ふしょう)アオイトリ、
 もうひと肌脱いでもいいかな、
 ってわけでして」

「少しだけ余った
 祈祷(プレイ)の力で、
 
 あなた方のうち1人だけ、
 人間にしてさしあげる
 
 って言ったら、どうです?」

 ……

 そんなことが、できるのか。

「できるのです。
 びっくり。
 
 その1人は記憶を保ったまま、
 オスコレイアではなくなり、
 人並みの肉体と寿命を得て、
 ヘルドラの地の住人として
 生きることができます。
 
 オマケで服もつけちゃいます!」

「ま、滅びに瀕(ひん)した世界で
 一人旅ってオチが、
 幸福とは断言できませんけど。
 それでも、わたしとしては、
 おススメかな。
 
 みなさんはあの時、
 永遠を手にし、一つとなった。
 
 その記憶は、
 受肉する1人がどんな人生を
 辿るにせよ、それを幸せに
 照らすはず、ですから」

 ……なるほど、ね。

 こういうつもりがあったから、
 あえて悪ぶったんだろ。

 打算がまじることで
 『儀』を失敗させないために。

 お前も、レイズルさんも。

「な、なんのことですかね?
 
 ……不完全で、すみません。
 これが今できる、
 せいいっぱいで。
 
 あとひとつ、
 言いにくいことが……」

 気付いてたよ。

 選択肢は、4つしかない。

 だったら、僕はいい。

 みんなに、
 チャンスをあげてくれ。

 頼めるか、アオイトリ。

「……
 
 言い出しといてなんですが、
 フレイグ氏、あなたってば、
 どんだけ人がいいんですか……」

 そんなんじゃないよ

 僕の 魂の『故郷』……
 滅びた異世界を
 少し思い出したんだ

 人の命は永遠じゃないし

 僕は結局 どこまでいっても
 ひとでなしだから

 みんなのための剣と盾として
 使い捨てられるのが

 いちばん幸せなんだ

「……分かりました。
 
 お話は、ここまでです。
 
 あなたと会えてよかった。
 
 ありがとう、フレイグ氏。
 
 さようなら」

 ああ。

 お前と、祈祷者(プレイヤー)
 のみんながいてくれたから、
 ここまで来られた。

 改めて、ありがとう。

 幸運を。

 ……

 えーと。
 祈祷者(プレイヤー)、おのおのがた。

 これから最後の選択肢を出します。

 出すんです、が、

 よりによって「アオイトリ」に「幸運を」ですって。

 気に入らないな~~~~~!!!

 このどうしようもないお人よしが、
 選択肢ゼロで消滅する!

 そんな結末、
 ど~~~にも気に食わなくなりました!

 よって不肖アオイトリ、ちと修羅に入ります!

 もし、差し支えなければ!
 ノッて下さるなら!

 おのおのがたも、いまひとたび、
 無理を乗り越える奇跡の力をお貸しください!!

【ルート分岐】

『ギ・クロニクル』では、キャラクターの生死や通るルートも全てユーザー投票にて決定。アンケートはTwitter スペースで実施されている「リアルタイム実況」の進行に合わせて、電ファミニコゲーマーのTwitterで実施されます。アンケートツイートがない場合は、少々お待ちください。

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