編集部ひとことレビュー
人気ホラーシリーズ『サイレントヒル』の第3作目となる本作。
操作感や、周囲の敵を知らせるノイズ音といった基本的なシステムは踏襲しつつ、グラフィックの向上でよりリアルさが増した不気味な“血と錆”の世界や、常軌を逸した人間たち、グロテスクな描写など、個人的には同シリーズで最も恐怖を感じたタイトルです。
第3作目にして、初のヒロインが誕生しましたが、表と裏、それぞれの世界を行き来する姿は、まるで“不思議の国のアリス”。
なんの前触れもなく、日常が狂気に侵食されていく恐怖と戸惑いがヒロインを通して伝わり、自分自身がその場にいるかのような錯覚をするほど、グイグイ引き込まれたのを鮮明に覚えています。
また、同シリーズのナンバリングタイトルは、それぞれに物語の連続性があり、やり込めばやり込むほどハマります。
複雑なストーリーなので、初めてプレイしたときは、ゲームをクリアするのに必死で物語の全体像がぼんやりしていますが、繰り返しプレイすることで「あれ、この名前どこかで聞いたことあるような……」といった発見がたくさん。
何度クリアしても飽きがこない、まさに名作だといえるでしょう!
サイレントヒル3
発売年月日 | 開発元/発売元 | プラットフォーム |
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2003年7月3日 | コナミ | PlayStation 2 |
特記事項 | ||
PlayStation 2廉価版(2004年※旧廉価版『サイレントヒル3 KONAMI The BEST』、新廉価版2005年『サイレントヒル3 コナミ殿堂セレクション』)あり、PlayStation 3版(2012年※『SILENT HILL:HD EDITION』に収録)あり |
(C)1999 2003 Konami Computer Entertainment Tokyo