Vtuberヨコオタロウ、デビューと同時に衝撃の引退!赤羽ユキノ、長谷みことらと結成した“闇のユニット”の実態と復帰の可能性について迫る【インタビュー】

 2月下旬、『NieR』シリーズのクリエイターとして知られるヨコオタロウ氏がVtuberとしてデビューするという衝撃のニュースが届けられ、同時にスクウェア・エニックスがプロデュースしているGEMS COMPANYの冠番組『JAM GEM JUMP!!!』への出演が発表された。

 ゲームクリエイターのVtuber化──しかもヨコオタロウのVtuber化である。ただで済むはずがない。
 ということで、Vtuberとなったヨコオタロウ氏の姿が初披露された、「VRadio〜JAM GEM JUMP!!!〜 #10」の番組当日、出演を終えたヨコオタロウ氏に接触。同じく番組に出演したGEMS COMPANYの赤羽ユキノさん長谷みことさんを交え、緊急インタビューを敢行した。

 ちなみに「GEMS COMPANY」はディアステージがアーティストマネージメントを手掛け、スクウェア・エニックスでプロデュースをしている12人組のアイドルグループ。プロデュースは、『NieR』シリーズでお馴染みの齊藤陽介氏が務めている。
 詳しくは以下の記事をご覧頂きたい。

技術力が高すぎて「大手企業がバックにいるのでは?」と噂されていたVTuber集団、実は『ドラクエX』『ニーア』のスクエニ齊藤Pによるバーチャルアイドルグループだった──「GEMS COMPANY」珠根うた含む各メンバー総まとめ

取材・文/クリモトコウダイ


左から赤羽ユキノさん、ヨコオタロウ氏、長谷みことさん

今日で『JAM GEM JUMP!!!』が最終回!?

──『JAM GEM JUMP!!!』10回目の放送おつかれさまでした。まずはヨコオさんがVtuberになったきっかけと、なってみた感想を聞かせてください。

ヨコオ氏:
 最初はスクウェア・エニックスの齊藤陽介さんに「自分もVtuberをやってみたい」と話をしたのがきっかけです。
 僕、インタビューのときに毎回マスクを被って登場しているんですけど、さすがにそれもしんどいし、バーチャルキャラで簡単に露出できたらいいな、と思いまして。

──確かにメディアには毎回『NieR』のエミールヘッドを被ってメディアに登場されていますもんね。

ヨコオ氏:
 でも齊藤さんは最初「スマホでできる」と言ってたんですよ。だから「それはいいですね!」ということでお願いしたのに、いつのまにかGEMS COMPANY(以下、ジェムカン)のシステムに組み込まれていて。

一同:
 (爆笑)。

ヨコオ氏:
 場所も固定されているし、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)も装着しているしで、ただ単に面倒くさくなっただけだという(笑)。しかもキャラの身体はヨコオタロウではなくてエミールそのままですしね。

──実際に番組出演されてみていかがでしたか?

ヨコオ氏:
 今回バーチャルキャストでデビューさせていただき、さらに無事卒業ライブもできてVtuberの活動を終了させることができました。始まりと終わりを同時に経験できて、とても良い日になったと思います!

──え……卒業ライブだったんですか!?

ヨコオ氏:
 僕には歌しかないというか……。話ベタだから歌で表現することしかできないと思ったので歌で伝えようとしたのですが、放送中に喉をやっちゃったので今日で引退することにしたんですよ。

一同:
 (爆笑)。

──ユキノさんとみことさんは、ヨコオさんの歌を聴いていかがでしたか?

ユキノさん:
 心に刺さりました!

みことさん:
 痺れましたね。今日の番組中に「闇のジェムカン」というユニットが結成されたので、そちらのユニットもよろしくお願いします!

──番組を見られていない方はご存じないと思うのですが、嘘か真か「闇のジェムカン」という闇のユニットが爆誕しまして……。ということは、この3人のユニットでまた歌が聴ける機会があるかもしれないと。

ヨコオ氏:
 そもそも今回の話を聞かされたときに、齊藤さんから「このふたりがクビになる理由を作ってくれ!」と言われていて、それが隠されたミッションだったんです。

ユキノさん:
 え!? 今回の発表と同時に「JAM GEM JUMP!!!」に出演してくださるってことも発表されたので、「これはキタな!」「私たちも責任重大だな」と思っていたのに……。

みことさん:
 そうだったんですか……。

ヨコオ氏:
 まぁふたりがリストラされる前の最後の活躍を僕と一緒にしてくれてよかったと思いますよ。

──でも結果的にユキノさんとみことさんはジェムカンをクビになってないですよね……?

みことさん:
 どうなんでしょう~?

ユキノさん:
 クビになった後の就職先がヨコオさんと3人で活動するユニットなんです!!

ヨコオ氏:
 それが「ジェムカンダーク」です!

──なるほど……!?

みことさん:
 全国のショッピングモールでリリースイベントをやりますよ!

ヨコオ氏:
 でも「ジェムカンダーク」はアイドルではなくて格闘技団体ですよ?

ユキノさんみことさん:
 ええええーーーーー!? なんでですか??(笑)。

ヨコオ氏:
 戦うために作られたユニットですから。

ヨコオタロウの存在はジェムカンの中にある闇の部分だった?!

──ジェムカンのメンバーどうしって、仲間でありライバルでもあると思うのですが、メンバーから見たヨコオさんは、どういう立ち位置になりますか?

ユキノさん:
 ヨコオさんはもうジェムカンのメンバーですね。

みことさん:
 肩を並べて一緒に頑張っていきたいと思っています。

ヨコオ氏:
 しかし僕はデビューと当時に喉を壊してしまったので引退することに……。でも僕にはまだ踊りがあります!

ユキノさんみことさん:
 良かったーー!!!

──ダンスユニットならいける、と!

ヨコオ氏:
 ですので、グループの方向性としてはTRFっぽい感じでいきたいと思います。

──ジェムカンのおふたりは今日ヨコオさんと色々お話して刺激を受ける部分も多かったのでは?

みことさん:
 そうですね、なかなかジェムカンにない部分を持ってらっしゃるので新鮮でした。

ユキノさん:
 ヨコオさんはジェムカンにない要素がギュッと凝縮されたような感じですね。

ヨコオ氏:
 ジェムカンのメンバーが目を背けていた部分が僕なんです。メンバーの皆が見えない振りをしていた、本当の心の闇の部分なんです。

みことさん:
 しっかりと見ないといけない存在なんですよね。

ユキノさん:
 だからありがたいですね。ジェムカン最後のピースがヨコオさんのおかげで埋まって完成しましたね。ジェムカン13人目のアイドルがヨコオさんです!

──引退にクビに新メンバーにと、もうよくわからないカオスさですが……。ユキノさんとミコトさんは今回ヨコオさんと番組出演をして他メンバーから「いいなぁ」とか「羨ましい!」とか言われたりしましたか?

みことさん:
 特になかったかなぁ。

ユキノさん:
 嫉妬はされなかったけど「頑張ってね!」と応援はされました!

ヨコオ氏:
 誰からも嫉妬されませんでした、ということで(笑)。

みことさん:
 優しい世界ですね(笑)。

──でも今日3人で番組出演をしてみて、改めてこの3人でやってみたいことや挑戦してみたいアイデアが出てきたりしたのではないでしょうか?

みことさん:
 さっきも話しましたけど、この3人のユニットで活動してリリースベントをやりたいですね! 国内だけでなく海外のショッピングモールも!

ヨコオ氏:
 え、でもこのVtuberの配信システムを全部背負うんだよ? ちょっとしたお兄ちゃんが持っているAV機器程度の量はあるし、これでアメリカのショッピングモールを歩いていたら軽くテロですよ!
 それに僕はもう引退ですので、このシステムはまた誰かに使ってほしいですね。ジェムカンの心に闇がある限り、第2、第3のヨコオタロウが誕生してジェムカンの心の闇を暴いてくれることでしょう!

──でも声がヨコオさんじゃないと「Vtuber・ヨコオタロウ」が成立しないですよ!

ヨコオ氏:
 大丈夫ですよ、そこらへんの口の悪いお兄ちゃんを連れてくればいいんです。もしくは、ホストクラブに勤めているお兄ちゃんでも連れてくれば適当にしゃべってくれますよ。
 「だよねえ~!」みたいな軽い感じでさ(笑)。ということで僕は今日が最後です。さようなら!

ユキノさんみことさん:
 えー、嫌だぁ!

みことさん:
 また3人で何かしましょうよ~。

ヨコオ氏:
 次に3人で何かするときは、本当の暗殺者集団としての活動でしょうね。

ヨコオさんに引退撤回させるために必要なのはお金!

──ヨコオさんに引退撤回をしてもらうには、ジェムカンのおふたりはどうしたらいいと思いますか?

みことさん:
 ええっと……、もうお金を積むしか……(笑)。

──なるほど、スクエニさんがお金を積んでくれれば……!

ヨコオ氏:
 むしろお金しかないですね。お金を積まれたらグラッといくどころか、そこに倒れ込みますよ。

ユキノさんみことさん:
 あっはっは(笑)。

ヨコオ氏:
 ちなみにスクエニの齊藤さんが今入院中なんですけど、仮に齊藤さんが倒れた場合、スクエニさんと僕のパイプがゼロになるんですよ。もしそうなったら一切Vtuberの活動はできなくなると思います。僕の命運は齊藤さんにかかっているんです。

※インタビュー時のことで、3月22日現在齊藤氏は復帰されている。

みことさん:
 でもヨコオさんが引退撤回したら、3人でコラボカフェとかやりたいなぁ。

ユキノさん:
 やりたーい!

──Vtuberコラボカフェ!

ヨコオ氏:
 いやいやいや……Vtuberコラボカフェって何ですか!? 意味がわからないですよ。それこそ画面の背景に描かれたコーヒー牛乳とかがリアルになって出てきたりするんですか!?

──面白いじゃないですか! 水もバーチャル映像からリアルに変わって出てくる、という感じで。

ヨコオ氏:
 それ全部、ドワンゴさんがやってくれるならいいですけどね(笑)。

ユキノさん:
 私はミュージアムをやってみたいです。たとえばVtuber仕様の「うんこミュージアム」とか面白くないですか? 五感を使って楽しむ「うんこミュージアム」って感じで!

ヨコオ氏:
 (笑)。このふたりは「うんこミュージアム」に行きたいってずっと言ってるんですけど、僕のイメージはそういう感じらしいです。まぁ、48歳の大人の男って言ったら「うんこ」ですよ!

一同:
 (爆笑)

みことさん:
 あ、そうそう。私はゲームになってみたいかも!

──それは面白いですね。ジェムカン12人が登場する恋愛ゲーム。そしてそのゲームをヨコオさんが制作し、ヨコオさんもバーチャルキャストとしてゲーム内に登場すると。

ヨコオ氏:
 ……その企画自体はいいんですけど、制作費は誰が出してくれますかね……? たとえばスクエニさんがその判断をしたとしたら、スクエニさんも終わりですよ!

みことさん:
 えええ~、そんなことはないですよー!

ヨコオ氏:
 少なくともジェムカンが出演する恋愛ゲームまではOKとしましょう。でも、そこにヨコオタロウの出演を決めた瞬間、それを判断した人間をクビにしたほうがいいですよ(笑)。

一同:
 (爆笑)。

みことさん:
 でも12人全員を攻略したら13人目としてヨコオさんが出てきたら面白いと思いますよ。

ヨコオ氏:
 もう、そんなことが実現したら宇宙と生命とケチャップの秘密に迫りますよ……。「ケチャップとは一体何か!?」って。

──ではジェムカンのゲーム化の可能性も期待ということで!

ヨコオ氏:
 ……ウルトラガチャゲーにしてやる(笑)。

ユキノさん:
 天井無しですね(笑)。

──怖い怖い(笑)。でもみことさん的にはゲームのリリースに合わせて、ショッピングモールでリリースイベントができるかもしれないですよ!

みことさん:
 楽しみだな~!

ヨコオ氏:
 ……そんな夢を語っていた時代もありました。

──たった今語ったばかりの夢なのに……(笑)。さて、そろそろ時間が迫ってきたのですが、改めて今回のご感想を頂ければと。

ヨコオ氏:
 今回はVtuberという貴重な体験をさせて頂いてすごく面白かったです。
 デビューと同時に引退という衝撃的なイベントになりましたけど、皆さんのことは忘れません。ありがとうございました! 僕の心の中の大事な宝物として皆さんとの関係をしまっておきたいと思います。

みことさん:
 まさかVtuberとしてヨコオタロウさんと絡めるなんて思ってもいなかったので、今回はいい経験をさせて頂けました。ありがとうございました!

ユキノさん:
 ジェムカンでデビューさせて頂いてから、まさかヨコオタロウさんと番組に出演できるなんて夢にも思っていませんでしたので、本当に貴重な経験をさせていただきました。
 GEMS COMPANYとしても大きくなれるように頑張っていきたいし、ヨコオさんと一緒に色々な形でコラボをさせて頂けたらな、と思っています。ジェムカンのメンバーも12人いて色々な子がいるので、Twitterや配信をチェックして気になる子を見つけて頂ければと思います!

──今日はありがとうございました!(了)


 サブカル系アイドル好きの筆者としても「GEMS COMPANY」の動向はずっと気になっていたし、Vチューバー・ヨコオタロウもどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかと、ずっと興味津々であった。

 それにプラスしてVtuberへの取材も初めてだったため、個人的にも刺激的な取材であった。取材が始まるや否や「引退」「クビ」など、事前に聞いてないワードが次々と飛び出し、短い時間ながらワールドカオスなインタビューとなったのではないだろうか。

 また、後半に飛び出したジェムカンゲーム化のアイデアについては個人的にも期待したいところである。

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 「GEMS COMPANY」のメンバーたちはVチューバ―のような活動をしており、まずは「珠根うた」というキャラクターが、今年の春頃からYouTubeで配信を開始。カラオケやゲーム実況などにも挑戦し、トークこそ一般的な女の子の生配信同様ながら、3Dモデルや映像演出のクオリティの高さから、Vチューバ―界隈で密かに話題となっていた。

 この女の子たち、活動当初から“誰が運営しているのか”については一切明言してこなかったが、そのクオリティの高さからファンの間では「大手企業がバックにいるのでは?」と噂されていた。実は、水面下でスクウェア・エニックスによって企画・プロデュースされていたのだ。

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新聞配達中にトラックに跳ね飛ばされたことがきっかけで編集者になる。過去に「ロックマンエグゼ 15周年特別スタッフ座談会」「マフィア梶田がフリーライターになるまでの軌跡」などを担当し、2017年4月より電ファミニコゲーマー編集部のメンバーに。ゲームと同じぐらいアニメや漫画も好き。
Twitter:@ed_koudai
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