趣味・好き・エレゼン
──先ほど「サイト運営とお仕事の関係性」をお聞きしましたが、それ以外にも現実とゲーム内で共通となっている趣味などはありますか?
Chiyo氏:
収集癖が(笑)。色々と集めたくなっちゃうんですよ。集めたくなっちゃいます。
──なるほど。私も人のことを言えないんですが……。
Chiyo氏:
ミラプリもカラフルなものが好きだったりと、とにかく“色”が好きなので、万年筆のインクを買ったりとか。沼にハマってますね。あと、最近ちょっとヤバいのが……宝…石……。
──それは……。
Chiyo氏:
マズい方向に進みそうな予感がしているので、「収集癖ってヤバいんだな」って思いながらセーブしていますね。なので、収集癖はあると思います(笑)。
──宝石はマズい感じがプンプンしますが、でも、万年筆のインクはいいですね。自分はどちらかというと万年筆をガンガン使うタイプなんですが、普通の黒インクばっかり使っているので、カラフルなインクも欲しいなぁって思っちゃいました。
Chiyo氏:
インク本当に凄いので!盛り上がってるコンテンツなので(笑)!
──購入ボタンがシャキるの速そうです。
Chiyo氏:
ヤバい、ヤバいです。ヤバいですよぉ~。「期間限定」とかって書いてあると、もう……。
──収集癖がある人ほど弱い言葉。「期間限定」「数量限定」。でもインクって使えるものですからね!
Chiyo氏:
そうですね!お気に入りのインクを入れてギミックのメモを取ったり!
──書くことだけなら他の筆記具でも変わらないわけで。お気に入りのインクを入れた万年筆でも、それこそ「何本セットでお買い得!」みたいなのでも変わりはしないんですけど、それを使うことによって得られる満足感みたいなのがあるのも事実ですよね。やっぱり自分が好きなモノで行きたい。ちょっと使いにくくても、それをセレクトする理由みたいな。
Chiyo氏:
分かります。あります……超あります……。
──では満を持して「Chiyo Asakuraはなぜエレゼンに惹きつけられたのか?~お好きなだけ語っていただくコーナー~」のお時間でございます。
Chiyo氏:
それがスゴい難しいな~って(笑)。もう9年?エレゼンをやっていると、なんかもう「当たり前」になっちゃっているんです。なんだろう?なんて言うんですかね…。う~ん?なんですかね?なんだろう……?
──少し趣旨を変えてみますか。幻想薬がある中で、逆に「変えない理由」ってなんでしょう?
Chiyo氏:
自分の中で「Chiyo Asakura」っていうキャラクターが「コレ!」って固定されているというのはある気がしますね。美しさと、力強さと、可愛さ……。色々あるのが魅力なのかなぁ?うふふ(笑)。
──エレメスって綺麗さとかカッコよさがフィーチャーされがちですけど、「キュートじゃないのか」って言われたらそうじゃない。
Chiyo氏:
そうなんですよ。絶妙なバランスというか……。スゴく“イイ”バランス。「エレゼンのスプリントとか、走ってるのが苦手」という声もチラホラ見るんですが、私は逆に好きなポイントだったりするんです。
なので「自分が魅力的に感じてる部分って、他の人から見た時に意外とそうじゃないのかも」と知ってからは、余計に「自分はなんでエレゼンが好きなんだ……?」って(笑)。
──なるほど。ただ、手足が長い分“映える”というのは確実にありますよね。
Chiyo氏:
モーションはもう、特にバトルモーションは本当にメチャクチャカッコイイいいので。
──自キャラって「ずっと見ているもの」じゃないですか。だからこそ、幻想薬を使ってみたりなんだったり、種族に関係なく「より自分の理想の姿」にしたくなるんじゃないかなって。パッと身では分からないような変更でも、本人にとってはものすごく大きな変化というか。
Chiyo氏:
その調整が重要で(笑)。私も数値的に10かな?身長を下げたことがあったんですが、「なんか違う!」ってなって戻したことがあります。
──身長上げたり下げたりは「みんな通る道」ですかね?(笑)。でも、9年間エレゼンで過ごしていると、「なんでエレゼンが好きなんだろう」ではなくて、「なぜ自分はエレゼンなのか」という問いに変わっていくんですね。メチャクチャ面白い。
Chiyo氏:
蒼天の頃が一番「エレゼン大好き!」感が強かったです。コミュニティのエレゼンイベントなどにも参加していたんですが、遊び方が変わったのもあって、そういう集まりに行かなくなっちゃって。そこからだんだん落ち着いて、今では老人会みたいな……。
──そんなコト言わないでください(笑)。
Chiyo氏:
もう老兵みたいな感じになってしまって(笑)。エレゼンは本当に魅力的な種族なんですけど、上手く、上手く表現できていない……。
──でも、Chiyoさんのエレゼンを見てエレゼンになったヒカセンがここに一人いるので。私だけではないはずですし、絶対に魅力は伝わっているはずです。
Chiyo氏:
良かった、良かったです? うふふ(笑)。
「楽しんでるお母さんって素敵だよね」
──ご自身にとって、『FFXIV』とはどのような存在でしょうか。
Chiyo氏:
存在……。
今だったり、これからプレイを始められる方たちって、“イイ評判”を聞いて始められる方が多いと思うんです。「こういう遊びがあるよ」とか「ストーリーがとってもいいんだよ」とか、期待をもってプレイされる方が多いんじゃないかなって。
──確かに。
Chiyo氏:
私は始めた理由が節約だったので(笑)。本当に失礼なスタートなんですが、今になって考えると、自分のライフステージが移り変わる中でも「私が私でいられた場所」だと感じていますね。どうしてもリアルだと“親の時間”が多いし、責任もある。なんですけど、自分の時間でログインしたら、そこには自由に遊べる環境があるんです。他の方とお喋りができたり、色々な遊び方があったり。
──分かります。
Chiyo氏:
自分自身が心配性というのもあるんですが、子育てが始まったばかりの頃は本当に緊張感が凄くて。もう何日も眠れないというような、いわゆる不眠症になってしまって。自治体の窓口へ相談しに行ったこともあったんですが、そしたらお医者さんが「趣味があるなら遊んでてください」って言ってくださったんです。
その後は“自分の時間ができたら即ログイン”という生活をしていたんですが、自然と解消しました。お薬も飲まず、病院も通わなかったんですが、気づいたら治っていたという感じで。
──私もそうなんですが、ゲームに人生を助けられた経験って意外とみんなあるんですよね。
Chiyo氏:
時間は掛かったんですけど、精神面が重圧に負けなかったのは「『FFXIV』を遊んでいたから」というのが大きいのかなって思ってます。
──ゲームにログインした自分って「ゲームの中の住人」じゃないですか。そこの交友関係もリアルとはまた違う。オンラインゲームをプレイしたことがない方からすれば、とても奇妙な環境だとは思うんですが、それでも「フレンド」って知り合いだし、一緒に時間を過ごせる仲なんですよね。
Chiyo氏:
ですね。私もコロナ禍で子供の幼稚園がお休みになったり、自分自身も外出ができない時が多かったりで、孤立しがちだったんです。でも、ゲームしちゃえば遊べた。夜中しか時間はないけど、実際に夜中に集まるって難しいじゃないですか。だけど、ゲームの中だったら「ハウジング一緒に見に行こう」とか「〇〇行こう」って声を掛けられる。
現実だとできない人生の過ごし方、人との関わり方であったり、交流であったりを楽しめたというのが凄く良かったなって。もちろんストーリーやコンテンツも楽しかったんですけど、続けられたのはフレンドがいたのが大きかったかな。いつも元気を貰っています。
──その逆もあると思うんです。Chiyoさんが周囲の方に元気を与えたりというのも。やっぱり持ちつ持たれつじゃないですけど、みんなお互いに元気を貰ったり、与えているんじゃないかなって。
Chiyo氏:
言われたことはありますね。同じ小さなお子さんを持つ方だったんですけど、「母親でもそれくらい楽しんでもいいんだ」みたいな……。もちろん「お母さんがゲームしてるってどうなの?」って思われる方もいらっしゃるとは思うんですが、「自分の好きなことを楽しんでる姿って素敵だね」って言ってくださる方もいる。あの時は力というか、とても元気を貰えました。
──「楽しんでるお母さんって素敵だよね」って本当にその通りだと思います。個人的な話なんですが、私も歳を重ねるにつれて「自分の役割じゃなくて、自分自身’’でいられる時間の重要性」みたいなのに気づいてきたと言いますか。
Chiyo氏:
うんうん。
──どうしよう、本当にインタビューじゃなくなってる(笑)。
Chiyo氏:
私も『FFXIV』とかエレメスの話をするつもりだったんですが……(笑)。子育てとかリアルの話ばっかりになっちゃってる。大丈夫かな?(笑)。
──大丈夫だと思います(笑)。少し繋がる話になるんですが、『FFXIV』はコミュニティがとにかく活発なゲームだなって感じているんです。そこには様々なプレイヤーがいたり、コンテンツがあったり、多様な遊び方を許容する運営方針があったりと、その理由は尽きないと思うのですが、その中で「Chiyo流『FFXIV』のあるきかた」をお聞かせ願えないでしょうか。
Chiyo氏:
うふふ(笑)。少し被ってしまうかもしれませんが、やはり「自分の好きなコトを好きなだけ遊ぶ」ですかね。
──「好きなコトをやっている時間」って楽しいですよね。もちろん、その過程には面白くはない出来事が起きたりするんですけど、振り返ってみると楽しいことが多い。
Chiyo氏:
自分が楽しんでいると、同じように「楽しみたい!」って思ってる人が周りに増えていくと思います。同じくらいのモチベーションの人とも仲良くなれるし、プレイスタイルの近い方と知り合えたり。
絶ばっかり行ってるので、ユーザー間イベントなどのコミュニティ部分でいうと私は全然関われていないんです。だけど、絶をやっていると“絶のコミュニティ”があるので、そこから「次の絶に行くお友達」ができたりとか。なので「自分の好きなコトを好きなだけ遊ぶ」ですね。万人受けする答えにはなっていないと思うんですけど……。
──『FFXIV』に限らずですけど、新しい“なにか”を始める時って“選択”だと思うんです。その中で「好きを見つける」って本当に大事なコトなんじゃないかなって。原動力にもなるし、なにより楽しい時間が増えるわけですから。
Chiyo氏:
ですね。音楽もいいし、景色もいいし、スクリーンショットを撮るのも楽しいし……。
──で、「この服を着せるにはどうすればいいんだ?」ってなったり。「ここに行くにはどうすればいいんだ?」ってなってストーリー進めてみたり(笑)。
Chiyo氏:
分かります(笑)。そうすれば、きっと「好きなコト」が見つかるんじゃないかなと思います。
──ありがとうございます。ありきたりな質問で恐縮ですが、最後に読者の方へ一言いただけないでしょうか。
Chiyo氏:
読者の方、読者の方へ一言、ヒトコト……。もうホントに一般人なんです……っていう(笑)。本当に、本当に大丈夫かな?って、そればっかり気にしてる(笑)。
──あはは(笑)。
Chiyo氏:
今までお話した内容は私の、一プレイヤーの、ただの冒険録的なものなので、あまり鵜呑みにせずという感じで(笑)。でも、本当にサイトをたくさんの方に見ていただいて、中にはお声がけしてくださったり、応援してくださる方もいて。本当に嬉しく思っています。
基本的に私一人でやっているので、間違いは結構あると思います。誤字脱字とか、リンク切れとか、画像がおかしいとかあれば、サイトの下の方にある“間違い報告”から「ちょっとココ違うよ」って送っていただければ(笑)。見つけた方はぜひ!お願いします!(笑)。