『FFXIV』の装備への思い入れ
──原点が“『FFXIV』の装備”だったということで、それらに対してどのような考えや思い入れがあったり、変化してきたのでしょう。
Chiyo氏:
本当にたくさんの装備があるし、今も追加されているので、それを着せ替え人形みたいに楽しむのが本当に好きで。モデルもエレゼンなので、顔立ちがリアルじゃないですか。
──いい意味でアニメっぽくないというか。
Chiyo氏:
そうなんです。なので、現実の雑誌を見てる感じで楽しんでます。
──分かります……。リアルってのも分かるし、色々と服を着せたくなるのもすっごい分かる……。なんか「この服にはこの髪型と髪色とかかな?メイクも変えたいな?」って、1回変えるだけで20000ギルとか30000ギルぐらい溶けてるんですよ。「あれ?コンテンツやる時間どこ?」って(笑)。
Chiyo氏:
あります!ありますね~!ミラプリしてたら数時間経っちゃっててヤバ!みたいな(笑)。
──でも、そのミラプリで使う装備って獲得する必要があるじゃないですか。私もこの間、オーボンヌを心を無にして周回してたんですが、もういくら回そうがロットの戦いにすら行けなくて。「装備集めてる人たちってこれを毎回毎回繰り返してるのかぁ」って心の底から尊敬したくなりました。それこそ、中には高難易度コンテンツも含まれてくるわけじゃないですか。
Chiyo氏:
ですね……。
──Chiyoさんの場合、「装備を集めたいから高難易度に行く」のか「攻略したいから高難易度に行く」のどちらなんでしょう。
Chiyo氏:
私の場合は「攻略したいから」ですかね。もともと新生編の時に、当時の零式にあたる大迷宮バハムートを邂逅編からリアルタイムでやっていたんですが、それから妊娠、出産で1年くらい休止してたんです。なんですけど、子育てが落ち着いてきた頃に「零式行きたいな……」ってなっちゃって。
そして零式をやっている間に装備が集まっていく。そこで、「装備を記念に撮ろう」ってなったんです。なので、攻略が先になりますね。
──攻略した結果、装備が集まって、その装備を撮ろうと。あぁ、なるほど。
Chiyo氏:
武器もまとめているんですが、「せっかく高難易度に行ったなら武器もまとめよう!」となった結果です。大変なんですけどね(笑)。
──特定のジョブだけじゃないってのも凄いなと。様々なジョブを使いこなす必要があるということも必然的に繋がってくるわけじゃないですか。
Chiyo氏:
興味が散らかっているのかもしれません。とにかく色々やってみたいんです。
──周回も大変ですよね。完全に固定のパーティーなら最低8周ですけど、何個もジョブがあるなら一体何周すればいいんだと。
Chiyo氏:
そこでロット勝負が起きたり(笑)。最近はお友達が「ロットして!」って言ってくれるんですけど、こっちも申し訳なくなっちゃって。なので「私も欲しいけど、みんなも欲しいよね!ロット勝負しよう!」って(笑)。
──で、勝ったり負けたりする。
Chiyo氏:
負けたり、負けたり……ですね(笑)。
──負けちゃってるじゃないですか(笑)。では、そのように得られた装備を撮影する際に意識していることはありますか。
Chiyo氏:
「ゲーム内のアイテム」という感じではなくて、「リアルの衣装」というコンセプトで撮影しています。立ち姿も自然だったり、装備のすべてが見えるような角度を探したりとか。その上で、綺麗に正方形に収まることを目指しています。
──なるほど。具体的にはどのような例がありますか?
Chiyo氏:
たとえばですが、侍は構えるだけだと鞘と刀の部分が一直線になってしまって、正方形に収めようとするとアンバランスになってしまうことが多いんです。なので“戦いに備える”エモートを活用してみたり、なんとかバランスよく撮影できないかと考えていますね。
──なるほど。少し“リアルゼア”側の話になりますが、お使いの機材とかってどのタイミングで揃えたんでしょうか。
Chiyo氏:
PCとか機材には昔から詳しくないんです。紅蓮が始まったタイミングにはサイトを作っていたんですが、そしたら夫が「4Kの方がいいんじゃない?」って交換してくれて、「うわメッチャ綺麗」みたいな(笑)。
──サイトに掲載されている画像が綺麗になったのは旦那さまのおかげなワケですね。
Chiyo氏:
機材全般もですし、そもそもサイトを立ち上げた時もですね。彼がちょっと分かる……分かるのかな? 多分ですけど、分かるんだと思います!
──「ちょっと分かる」がちょっとじゃない気はしますが……。どの分野でも詳しい人って言いがちですよね。「ボク・ワタシ チョットダケワカル」っていうの。あれ本当にやめてほしい。
Chiyo氏:
分かる。分かります。今でも「あれ?なんかパーツ変わってるなぁ?」ってなってます(笑)。
──家族で趣味が共有できるってイイですよね。親子はともかくとして、夫婦でもお互いの趣味を理解しない、理解できないケースって多々あると思うんです。私も将来、家庭を持つなら、お互いに理解しあえる人がいいなって思っちゃいました。
一同:
爆笑【筆者注:これ切実な願いである】
──少し話を戻しますが、装備の中でも「これは特にお気に入り!」というようなものはありますか。
Chiyo氏:
アーティファクト装備(AF)ですね。ジョブらしさというか、考えられてこのデザインになっているんだろうな~って凄く感じるので。
──確かに。色々なジョブで身に着けられる装備ってありますけど、やっぱり「ジョブらしさ」みたいなものはないかもしれないです。頭を空っぽにして「全部のジョブで全部の装備着れるようにしてくれ!」って思ってたんですが、言われてみると確かになぁとなります。
Chiyo氏:
「クラフターの装備も戦闘職で着れたらいいなぁ」って思うこともあるんですが、制限があるからこそ「このジョブのミラプリを作りたいな、このミラプリ楽しいな」って、より思える気がしますね。
──ジョブ限定のミラプリって、言葉だけでも特別感ありますよね。
Chiyo氏:
「このジョブやってるぞ!」みたいな(笑)。
──エレゼン(エレメス)のコーディネートにコツはありますか。
Chiyo氏:
これは私個人の考えですが……。エレゼン女性って体の半分以上が脚なので、脚装備と足装備はこだわります。胴装備以上にこだわるかもしれないです。
──ログインすると毎回必ず自分のキャラを見るわけじゃないですか。で、その度に思うことがあるんですよ。
Chiyo氏:
はい(笑)。
──「うわ!脚なっが!」ってなりませんか?(笑)。
Chiyo氏:
なりますなります(笑)。
──長いんですけど、アンバランスなコーディネートをすると、逆に超短足に見えちゃうコトがあって。
Chiyo氏:
分かる……。分かります。そういう時は「何かが違うんだな!」って試着を繰り返して(笑)。
──“肩ごつい系”の装備を着せるのも難しく感じます。なんか「上半身ゴツくて、下半身ホッソリ」みたいになっちゃうことが多くて。
Chiyo氏:
なで肩なので肩の部分が少し下がるんですよね。
──そうなんですよ。そうなんです。
Chiyo氏:
どうしても肩が下がっちゃうので、肩がモリっとしてる装備は苦手なのかなって思ってます。でも似合うものもありますよ~!
──そう言われるとやりたくなるんですよね。
Chiyo氏:
ナイトのAFとかめっちゃ似合うんで。カッコいいです!
──逆に、他種族のコーディネートを見て「これいいな~!」ってなる時はありますか。
Chiyo氏:
結構ありますね。エレゼンってやっぱり縦に長いので、フレアスカートみたいな横に広がる系の装備が個人的には難しいなと感じてるんですが、他の種族の子たちが着こなしてるのを見ると「めっちゃカワイイな……」って(笑)。
──分かります。
Chiyo氏:
いつも名前を間違えちゃうんですが、えーと……クウェインチュレル・ラッフルドレス!
──クウェインチュレル……Ruffled Dress.
Chiyo氏:
Quaintrelle’s Ruffled Dress。ふふ(笑)。見た時に「ハイウェストだし、横にヒラヒラしてるしで難しそう~!」って思ったんですが、ミコッテの子たちとか見てると、めっちゃカワイイ。
──キャラ造形ゆえの悩みですよね。
Chiyo氏:
です。エレゼンが着ると脚が長すぎちゃうというか。
──誇張じゃなく、体の7割くらいが脚になっちゃう(見えちゃう)んですよね。だけど出てる足は半分以下なので、アンバランスに見えるという。
Chiyo氏:
凄いことになっちゃってるなって(笑)。なので、他の種族の子をいいな~!ってなる時は正直あります。
──私のフレンドにララメスがいるんですけど、彼女曰く「エレゼンいいよね。脚装備がしっかり見える」だそうで。こっちからすると「ララって何着ても似合うからいいよなぁ……」なんですけど、みんな悩みはあるんだなって思いました。
Chiyo氏:
あはは(笑)。「みんな違ってみんないい」ですね!