了……じゃない!オーバータイム突入!秘められたエオルゼア昔話
──でも素敵な環境ですよね。いいなぁ……。
Chiyo氏:
家族も私がやっていることに興味はない、なさそうに見えるんですけど、それでも「なんか楽しくやってるんだろうな」って理解はしてくれているのかな。
──まず「ご家族からの理解がある」って素晴らしいじゃないですか。たとえ自分が興味はなくても見守れるって、簡単なように見えて難しいと思うんです。
Chiyo氏:
本当にありがたいですね。義理のお母さんも「今ゲームしてる?」とかって声をかけてくれたり。「ごめんなさい今ゲーム中です」とかって言うと「しょうがないなー」って待っててくれたり(笑)。
──あはは(笑)。イイご家族じゃないですか。そういえば、ChiyoさんがプレイされているサーバーはGungnirでしたよね。
Chiyo氏:
ですね。Gungnirです!
Elemental独特の、IDとかでも無言で様子を伺いつつ「こんな感じかな?」ってみんな手探りでやる感じが好きです。なんか「サッと集まってサッと帰っていく」みたいな(笑)。
──分かります。ドライじゃないんですけど(笑)。
Chiyo氏:
タイピングが遅いので、チャットが苦手なんです。打ってる間に話が変わってて、「……」ってなりながら消すっていう。
──分かる。打ち終わるころには別の話題になってるんですよ。
Chiyo氏:
そうなんです。物静かでただ座っているだけの人になっちゃう。本当は静かじゃないのにー!みたいな(笑)。
──いっぱいお話したいんですけど、でもチャットを打つのは遅い(笑)。
スクリーンショットの撮影をさせていただきたいのですが、ご希望の場所などはありますでしょうか。
Chiyo氏:
どこがいいかな。ちょっと天気を見てきます!……あ、良さそう!
Chiyo Asakuraからテレポ勧誘を受けました
──ドラヴァニア雲海!
Chiyo氏:
この場所、好きなんです。(座標X:20.7、Y:28.1、Z:1.7)
──では、お好きなミラプリとポーズでお願いします!
Chiyo氏:
やっぱり赤魔道士で!ようやく4年越しにレイドにも出せるようになって。
──赤魔道士のAF、エレゼン似合いますね~!このなびく感じといい、スラっとした感じといい、なんといい……。
Chiyo氏:
分かります~~~。合います……。合います!
──撮影ありがとうございます。
Chiyo氏:
あ!ネオイシュガルディアン、尻尾がある種族はリボンがついてるんだ。かわいい……。
(【筆者注】:インタビューに同席していた編集部のクリモト氏のメスラがネオイシュガルディアン装備でミラプリしていた)
──本当だ。リボンついてる。
Chiyo氏:
いつかはこういう「種族ごとの差分」みたいなのもまとめたいなって思うんですけど、量が膨大すぎて手が出せていないんです。
──ですよね……。あとは各種族の初期装備、あるじゃないですか。あれ着てみたいなって思ったり。ヴィエラサンダル、あれメッチャ履かせたい……。
Chiyo氏:
あれオシャレですよね~。分かる~。
──よかったら最後に集合写真なんてどうでしょうか。
Chiyo氏:
いいですね!
──場所はどこにしましょう。
Chiyo氏:
ギラヴァニア湖畔地帯はどうですか?吉Pも「曲が好き」【※】って言ってた記憶があります。本当にいい曲なんですよね……。
……。雨だァ~~~!
※「塩と苦難の歌 ~ギラバニア湖畔地帯:昼~」(作曲:祖堅 正慶)と思われる。
──ならば傘を!
Chiyo氏:
傘を持って踊るエモート、これかわいいですよね~!
──かわいいんですよ~!そして、やっぱり本当に脚が長いですね。めっちゃ長い。
Chiyo氏:
脚がしっかり出るミラプリだとヤバいですよね。「脚!!脚!!!」って(笑)。
──「脚!脚!脚!長~!!!」からの、リアルとの差に泣きます。
Chiyo氏:
「エレゼンでこういうスタイルのミラプリで」って頭が出来上がっているので、現実で服を買いに行くと「これじゃない!あれでもない!これはちょっとバランスがよくない!」みたいな(笑)。
──自然と「ウチの子に着せたらどうなるだろう!」って考えちゃう。で、いざ試着室に行って自分が着てみると「何かが、いや根本的に、明らかに違うなぁ……」って(笑)。
Chiyo氏:
なっちゃいますよね(笑)。「うん??」「アレ??」って(笑)。
それにしても、本当に曲がいいですね……。曲がいい……。FFシリーズはほとんどプレイしていないに近いんですけど、サウンドトラックは全部持っているんです。まだ『FFXI』もやっていない時だったんですけど、オーケストラのコンサートにも行ったりして。
──そうだったんですか! でも、ゲーム音楽って凄いですよね。語りだすと止まらないので「凄い」の一言に留めますが……。
Chiyo氏:
あはは(笑)。リズムが合ってくるんですよね。「このシーンの時にこのフレーズが流れてた」みたいなのも覚えているし、「どのフレーズでどのスキルを回してた!」っていうのも覚えてる。オケコンに行った時も「あ、ここでバーストだ」みたいな(笑)。
──分かります。覚えているんです。その時の絵だけじゃなくて、音も覚えている。それで光景というか、シーンとして完成して、思い出になる。
Chiyo氏:
そうなんです!
やっぱり暗いですね。光源を出そう!
──え、なんですかそのミニオン!光ってる!
Chiyo氏:
「クロックワークサン」っていう、光るミニオンなんです。グルポがない時代とか、グルポがあってもライト機能がない時代とか、これをライト代わりにして撮影してたんですよ。“つつく”をすると上下に位置を変えるんです。
──それで光の当たり方を調整するわけですか。
Chiyo氏:
です(笑)。エレゼンって光の当たり方次第で、顔が凄いコトになっちゃうじゃないですか。
──分かります。
Chiyo氏:
メインクエスト中とかも「ふぇ!ヤバい!」みたいになっちゃったり(笑)。今はもうライト機能が実装されたので、グルポ撮影の時は大丈夫になりましたけど。
──そんな昔話があったとは……。
Chiyo氏:
でも、今になって考えてみると異様な光景ですね。ひたすらミニオンをツンツンしてる(笑)。
──ひたすらミニオンをツンツンするちょっとアブない人たち(笑)。
Chiyo氏:
昔のことを話し出してしまうエオルゼア老人会です(笑)。
──飛んだ先は雨だし、バグを見つけるし、昔話もする(笑)。あぁ、でもいいなぁ。MMOって感じがします。
Chiyo氏:
そういう意味では美容室も嬉しかったですね。幻想薬も美容室もなかったので、「最初に決めたらずっとそのまま」っていう感じでしたから。
──今じゃ考えられないですよね。「え!あの『FFXIV』が!?」みたいな。
Chiyo氏:
あはは(笑)。ですね~。
──でも長い時間の中で、開発とユーザーの関係みたいなものがあって、そこで歴史が生まれている……。本当にいいゲームというか、いい文化を体感させてもらっているなと改めて認識できました。このまま遊び続けて、老いた時には“介護福祉施設ホームエオルゼア”とか入りたいですね(笑)。
Chiyo氏:
あはは(笑)。いいですね!介護福祉施設ホームエオルゼア!
──実際に入居するには色々ハードルがありそうですけど(笑)。でも、いつまでも笑顔というか、明るい気持ちでログインできたら嬉しいなって思います。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
Chiyo氏:
こちらこそありがとうございました。とても楽しかったです!(了)
いかがだっただろうか。正直、私もここまで話が盛り上がるとは思っていなかった。プレイアブルキャラクターがエレゼンならではの“共感”から始まり、過去や未来に至る話まで。インタビュー当日まで、Chiyoさんとは軽いやり取りしかしておらず、しっかりとお話するのは初めてだったのだが、どこか何年も前からのフレンドと話しているような感覚があった。あくまで文面ではあるが、そういった会話の流れや盛り上がりをお伝えできていれば幸いだ。
「楽しんでるお母さんって素敵だよね」──。これは本インタビュー中に、私がもっとも心に沁みた言葉である。オンラインゲームのプレイヤーは一人の人間だ。そして、人間には無数のバックグラウンドがある。それはChiyoさんも、インタビューに同席いただいたクリモト氏も、無論、私も変わることがない。だが、それはエオルゼアでは分からないものだ。そこにいるのは「光の戦士」であり、プレイヤー自身ではない。
とは言いつつも、ふとした時に“それ”は出る。お互いに本名も知らないし、どのような仕事をしているかも知らない。だけど「大体この時間お互いにログインしてるなぁ」という認識があったり、「今日は仕事がさぁ」と愚痴ってみたり、はたまた人生の先輩へのお悩み相談会が始まったり。オンラインゲームとは奇妙な空間である。そこには現実と空想が共存しているのだ。
恐らく、この記事を読んでいる方は『ファイナルファンタジーXIV』プレイヤーが多いと思うし、そうでなくても、オンラインゲーム経験者が多いかもしれない。その中で、そうしたゲームを経験したことがない方が読んでくださっているならば、これだけは言いたい。
「オンラインゲームの友人は、現実の友人と変わらない」
オンラインゲームのフィールドは、いつの時代も「ありのままの自分」を迎え入れてくれる。そして、そこでできた交友関係は本物だと私は思う。時に勇気を、時に元気を、時に喧嘩し、時に励ましを。そんな画面越しの友人たちは支えあっている。
今回の記事がきっかけとなり、「オンラインゲーム始めてみようかな」「カムバックしてみようかな」と思ってくださったら嬉しいし、何より、オンラインゲームに限らず「自分が自分でいられる場所」を見つけたり、見つめなおすキッカケになったのであれば、心の底から嬉しく思う。その一つの選択肢として、オンラインゲームも、そして『ファイナルファンタジーXIV』もあるということを覚えておいてほしい。
そして、装備に魅せられたり、ミラプリをもっと楽しみたいと思ったなら、『FF14 装備手帳』をチェックしてみよう。そこにはChiyoさんのこだわりが詰まった、“FF14の装備の歴史の手帳”が来訪者をいつでも待っている。
ここまで読んでくれた読者の方へ最大の感謝を。そして快くインタビューを承諾してくださったChiyoさん、ご協力いただいたすべての方へ、この場をお借りして感謝を申し上げる。
{ありがとう。}{それではよい旅を。}{また会いましょう!}