月600円でiOSのゲームが遊び放題の定額制ゲームサービス『Apple Arcade』。
そのローンチタイトルをジャンル別に一括紹介していく記事の第二回。
今回は「アドベンチャー」と「パズル」のカテゴリのゲーム、23作品を紹介する。
Apple Arcadeのカテゴリは題材で分けているようだ。
そのためアドベンチャーと言っても、アクションRPGもあれば、パズルも、脱出ゲームもある。
日本の一般的なジャンル分けとは少し異なるので注意して欲しい。
「アクション」と「ロールプレイング」を扱った第一回の記事はこちらをご覧頂きたい。
※データは2019/9/25時点。ジャンルはApple Arcadeの表記に準じています。
※特に明記がなくても、ほとんどのゲームはコントローラーに対応しています。(MFiコントローラーか、iOS13で利用可能になったPS4とXBox Oneのワイヤレスコントローラー)
文/カムライターオ
アドベンチャー
『Oceanhorn 2』
Knights of the Lost Realm
開発:Cornfox & Brothers
アドベンチャー、日本語対応、2.3GB、横画面、注目作
「オーシャンホーン2:亡国の騎士」は、前作の一千年前の世界を舞台に、神話と伝説に満ちた広大な世界へと導く魔法の旅。
大ヒットとなった『ゼルダの伝説』ライクな謎解き冒険アクションの続編。そのクオリティはApple Arcadeの中でも抜きん出ている。
今回は見下ろし型ではなく、後方視点になっており、最初から銃を扱うことができる。
『The Get Out Kids』
家族と友人のストーリー。
開発:Frosty Pop
アドベンチャー、日本語対応、275MB、横画面
友達に会うため夜中にこっそり抜け出した子供たちと飼い犬が、ドライブインで様々な出来事に遭遇する物語。
3Dで描かれた、ジオラマのような部屋や屋外をタップで捜索する、クリック型のアドベンチャー。いわゆる脱出ゲーム。
『Tangle Tower』
ミステリアスな殺人をめぐる冒険
開発:SFB Games
アドベンチャー、日本語対応、519MB、横画面
ねじれた奇妙なマンションを探り、特異なパズルに取り組みながら、殺人ミステリーを解き明かす。
クリック型の探偵アドベンチャーゲームで、セリフは英語のフルボイス(日本語字幕あり)。独特なタッチのイラストは会話シーンではアニメする。サウンドも良い。
『Jenny LeClue – Detectivu』
ミステリー・友情・選択
開発:Mografi
アドベンチャー、日本語対応、994MB、横画面
選択によって彼女は複雑なミステリーを紐解き、理想の探偵像に近付いてゆく。
探偵少女が横視点のフィールドを移動しながら手がかりを探し、小さな出来事や事件を解決していくアドベンチャー。あやしい場所を調べると主人公が勝手に推理する。
『Projection: First Light』
A shadow puppet adventure.
開発:Blowfish、Shadowplay、Sweaty chair
アドベンチャー、日本語対応、1.3GB、横画面
影絵人形の世界に生きているグレタという女の子の冒険物語。
影絵の紙芝居のようなビジュアルが美しい、横スクロールのアクションパズル。『LIMBO』のような雰囲気がある。「影」が床になるしかけが独特。
『Down in Bermuda』
開発:Yak & Co
アドベンチャー、日本語対応、294MB、横画面
3Dで表現された仕掛けだらけの奇妙な島の謎を解き明かしていく、クリック型アドベンチャー。
島がダイナミックに変化していく様子は『Monument Valley』を思わせる。ただ、隠された多くのアイテムを余さず見つけなければ先に進めないため、謎解きは大変。
『Card of Darkness』
壮大なるカード・アドベンチャー
開発:Zach Gage
アドベンチャー、日本語対応、1.1GB、縦画面
手書きアートの壮大な冒険。古代の秘密を見つけ世界を救うのだ。あなたはカードを選ぶだけでいい。
武器と回復のカードを取りながらモンスターを処理して出口に向かう、ソリティアのようなパズルゲーム。カードの配置は毎回変わる。
『Sneaky Sasquatch』
遊び歩くイタズラ者
開発:RAC7 Games
アドベンチャー、日本語対応、372MB、横画面
次のようなことを行いましょう。イタズラする、変装する、ゴルフをする、車で走る、釣りをする、他にも!
イタズラ好きのサルを操り、広いキャンプ場で自由に遊んだり、食べ物を盗んだりする。ただし人間に見つかると警備員に追いかけられる。
『Operator 41』
Stealth Espionage
開発:Shifty Eye、lvl12
アドベンチャー、1.1GB、横画面
1960年代のスパイ映画を思わせる雰囲気の、隠密行動と戦略を駆使するゲーム。
ステージクリア型のオーソドックスなステルスアクション。ビジュアルに味がある。
『Neo Cab』
ヒトであれ!
開発:Fellow Traveller、Chance Agency
アドベンチャー、日本語対応、410MB、横画面
オートメーションに制圧された世界で、ヒトであれ。雇われ運転手となり人々からストーリーを聞き出せ。
自動運転タクシーが普及している町で、タクシードライバーとなって乗客と会話しながらストーリーを進めていくアドベンチャーゲーム。
※設定の「AUTO ADVANCE TEXT」をOFFにしないとメッセージが勝手に消えてしまうので注意。
『少女とエルダーツリーの秘密』
選択肢型の古代北欧神話
開発:Wildboy Studios
アドベンチャー、日本語対応、704MB、横画面
物語重視のこの旅は、北欧の伝説に満ちあふれ、神秘的な展開や重大な決断が用意されています。
フィールド移動型のアドベンチャーゲーム。随所でパズルや音ゲーなどのミニゲームを行う。iPhoneでは字が小さい……。
『Mutazione』
開発:Die Gute Fabrik
アドベンチャー、1.3GB、横画面
美しい映像とサウンドで送る、不思議な南海の島での少女の冒険物語。
日本語非対応で会話シーンが多いため、英語が堪能でないと遊び辛い。
『Stranded Sails』
呪われた島を探険
開発:Shifty Eye、Lemonbomb、rokaplay、Maple Whispering
アドベンチャー、1GB、横画面
乗組員と一緒に難破したあなた。流れ着いた島でキャンプを作り、島を探険して秘密を解き明かそう。
無人島サバイバルゲームだが、かなり大規模な開拓を行える。しかし現時点(9/25)では日本語やコントローラーに対応していない。
『Lifeslide』
象徴的な旅
開発:Block Zero、Dreamteck
アドベンチャー、日本語対応、590MB、横画面
紙飛行機となって、息を呑むような人生を象徴する旅に出よう。
ティルト(傾け)操作のフライトゲーム。タッチ操も可能。操縦が難しく、すぐに推力を失って落ちてしまうためかなり難しい。
『Over the Alps』
裏切りと陰謀!
開発:Stave Studios
アドベンチャー、日本語対応、2.7GB、横画面
第二次世界大戦中のスイスを題材にしたスパイアドベンチャー。潜入や逃亡を繰り広げます。
旅先からの手紙を書くように行動を選択する、風変わりなアドベンチャー。ゲームブックのようなプレイ感がある。
※現時点(9/25)ではゲーム途中(ルガーノ駅)で進めなくなる問題がある。
パズル
『グラインドストーン』
パズルバトルのスプラッター祭!
開発:Capybara Games
パズル、日本語対応、2GB、縦画面、注目作
『スキタイのムスメ』や『Might & Magic: Clash of Heroes』と『Critter Crunch』のクリエイターが提供するパズルバトル。
『Azkend』や『DungeonRaid』のような一筆書きパズルRPG。目新しさはないが、元々楽しめるシステムなので、やはり面白い。
『チューチューロケット!ユニバース』
ワクワク3Dパズル
開発:セガ、Hardlight
パズル、1.2GB、日本語対応、横画面、注目作
ドリームキャストの名作が新たな世界に生まれ変わりました。風変わりなアートの刺激的な3Dパズル。
移動方向を指示するパネルを置いてネズミをロケットに誘導する。球体や立方体のステージが登場し、視点を回転させることができる。
『パターン合わせ』
繰り返しパターンのパズル
開発:BorderLeap
パズル、日本語対応、875MB、縦横両対応
美しいシームレスな繰り返しパターンを色鮮やかに完成させていくパズルゲーム。
ジグソーパズルのようなアプリで、各国のイラストレーターによる絵と、ピアノソロのBGMが良い雰囲気を出している。
『エンチャンテッド・ワールド』
美しいパズル・アドベンチャー
開発:Noodlecake、AI Interactive
パズル、日本語対応、349MB、横画面
タイルをスライドさせて、闇の力に引き裂かれた美しい魔法の世界を進んでいくパズルアドベンチャー。
タイルに描かれている道を繋げて先に進む。タイルは一列がまとめて動く。ポリゴンアートのビジュアルに味がある。
『Where Cards Fall』
A story about change
開発:Snowman、The Game Band
パズル、日本語対応、865MB、横画面
カードで家を作って思春期の思い出を掘り起こし、人生のストーリーを楽しむゲーム。
組み上がって足場になるカードの束を使い、出口へと移動していくパズル。グラフィックがとても細密。ヒント機能付き。
『Spek.』
遠近法で遊ぶ
開発:RAC7 Games
パズル、日本語対応、235MB、横画面
世界の境界線に沿って動く点を誘導し、壊れた次元の謎めいた破片を集めます。
立体物を回転させ、その外周に沿って移動するマーカーをアイテムに触れさせる。アイテムの位置は遠近を無視する。線だけのシンプルな外観が特徴。
『tint.』
A relaxing color-mixing puzzle
開発:Lykke Studios
パズル、日本語対応、296MB、横画面
水彩絵の具を混ぜて折り紙と同じ色を作る、色を塗って解くパズル。急ぐ必要はありません。
青い絵の具をスライドして、黄色のラインをまたぐと、色が混ざって緑になる。これを利用して緑のアイテムを取る、といったパズルゲーム。雰囲気がとても良い。
『Dear Reader』
開発:Local No.12
パズル、142MB、縦画面
英文の中の誤字を見つけて校正するようなゲーム。英語が堪能でないと遊べない。
「アドベンチャー」のカテゴリで一番オススメなのは、やはり『Oceanhorn 2』だ。
市販のゲームソフトに勝るとも劣らないクオリティとボリュームを持つ、本格アクションRPG。
後方視点になったことで、より冒険感が増している。
ただ、この作品はアドベンチャーゲームとは言いづらい。
アドベンチャーゲームとしてオススメなのは、殺人事件を捜査する探偵ストーリー『Tangle Tower』だ。
静止画だと簡素なミニアドベンチャーに見えるが、フルボイスと豊富なアニメーションを持つ、クオリティの高い作品。
探偵ドラマらしいセリフのやり取りも良い。
LIMBOのようなモノトーンのアクションパズル『Projection: First Light』もオススメ。
Monument Valleyのようなプレイ感のある『Down in Bermuda』も良いのだが、行き詰まりやすいので、もう少し進みやすくして欲しかった。
『Sneaky Sasquatch』はどうぶつの森のような散策系のゲームが好きならオススメだ。
「パズル」のカテゴリでは『グラインドストーン』が面白い。
一筆書き系の使い古されたゲームシステムだが、安定した楽しさと、適度な思考性がある。
類似のゲームをプレイした経験のあるスマホユーザーは多いと思うので、ルールで迷うこともないだろう。
『チューチューロケット!』はこれまでとほぼ同じなので、旧作が好きなら今作も楽しめるはず。
私的には、ビジュアルの美しい『パターン合わせ』や『tint.』がオススメだ。
一括紹介も次が最後。
次回は「ストラテジー」と、「レーシング」や「カジュアル」といった”その他”のカテゴリをお届けする。
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今回は第一回として、「アクション」と「ロールプレイング」カテゴリの23作品を紹介する。