ボードゲーム愛好家の投票で決まる「ドイツゲーム賞」において2017年の1位に輝いた、火星をテラフォーミングする作品『Terraforming Mars』(テラフォーミングマーズ)。
そのデジタル版がSteamとiOS/Androidで公開されています。
火星開発企業のひとつを担当し、他の企業と協力して地球化を進めていく壮大な作品。
荒野の惑星が都市と緑であふれていくところには開発ゲームっぽさがあります。
デジタル版は見た目もリアル。ゴキブリは出ませんのでご安心を。
ただ、細かいルールが多いうえに多様なカードがあり、しかもデジタル版は(2020年5月時点で)日本語化されていないため、カードの説明文は英語。
多くの日本人にとっては「やるべきことは漠然とわかるけど、なにか細々したところがわからない」というゲームでしょう。
しかし他の重量級と言われるゲームと比べると、そこまで難しいわけでも、ヘビー級でもない印象。
当初、私は変態的なルールの複雑さで知られる土地開発ゲーム『テラミスティカ』に似た作品かと思っていたため、しばらく敬遠していたのですが、遊んでみるとだいぶマシでした。
カードの効果もアイコンで描かれているので、大半は見れば意味がわかります。
英語の重量級ボードゲームですので、今回はゲームの進め方やルール解説を中心にレビューをいたします。
内容はそこから察して頂ければと思います。
価格はiOS版1100円、Android版980円、Steam版2050円。
デジタル版の開発はフランスのアナログゲーム会社「Asmodee(アスモデ)」のデジタル部署、Asmodee Digitalです。
プレイ人数は2~5人。ソロプレイのモードもあり。
競合プレイヤーの代わりを務めるAIはEASY、MEDIUM、HARDの3種類が用意されていますが、それほど強さに差はない気が……。
しかし当面はルールを追うので精一杯でしょうから、なかなか勝つことはできないでしょう。
ゲーム開始前には、ふたつのルールと後述するカードドラフト(Draft Variant)のON/OFFを設定します。
ルールには公式ルールの「Corporate Era Rules」と短縮ゲームの「Standard Game」があり、Standard Gameの場合は使うカードが減り、最初から若干の生産力を持ってスタートします。
ここでは公式ルールで、ドラフトありの説明を行います。
ゲーム開始時、提示される3つの火星開発企業の中から、担当するものを選びます。
このうちのひとつは初心者向けの「Beginner Corporation」で、やや多めの資金と、10枚の手札を持った状態でスタートできます。
残りのふたつは12種類の中からランダム。
初心者は素直にビギナーコーポレーションで始めましょう…… と言いたいのですが、いきなり大量にカードがあるとどれを使えば良いのか迷うし、そのカードの説明文が英語なので最初は混乱するかも。
また、資源や開発にボーナスが付くといった長所はなく、貰えるカードがランダムなので運にも左右されます。上級者だと他の会社の方が良いでしょう。
各会社の特徴は文末に日本語訳を掲載しています。
会社を選ぶと、最初に10枚のカードが提示されます。
ビギナーコーポレーションだとそれを全部貰えますが、他の会社の場合、その中から買うものを選びます。1枚3MC。
MCは「メガクレジット」の略らしいですが…… Cがユーロ記号なのでメガユーロ? 要するにお金です。
スタートしたら、各プレイヤーが順番に2回のアクション(行動)を行います。
ゲームが進むとできることが増えますが、当面やることは「カードを使う」か「スタンダードプロジェクトを実行する」のどちらか。
スタンダードプロジェクトは基本的な火星開発で、水域を作ったり、温度を上げたり、土地を緑化したりできます。
上部中央の「Standard Projects」のボタンを押すとコマンド一覧が表示され、いらないカードの売却も可能。
全プレイヤーの目標というか、やるべきことは、火星に9つの水域を設置し、緑地を増やして酸素(O2)を14%まで上昇させ、さらに温度を8℃まで上げること。
達成すれば火星は生命あふれる第二の地球へと変貌します。めでたしめでたし。
しかしこのゲームはソリティアではなく競争なので、開発の過程で他の企業よりも貢献し、勝利点を稼ぎ、様々なボーナス点を狙い、トップの企業にのし上がらなければなりません。
同じボード上で共同開発をしながらも、スコアを競うというゲームで、そこに細かいルールが加えられています。
とりあえず、スタンダードプロジェクトで火星の表面に海や森を作ってみましょう。もちろんお金は必要。
実行すると開発貢献ポイントである「TR」が増加します。
Terraform Ratingの略で、あとでスコアに加算され、その分だけターンごとの援助金も得られます。
都市の建設も可能で、これも収入アップに繋がり、さらに周囲にある緑地の数だけ最終スコアを獲得できます。
ただし都市と都市は(通常は)1マス以上離さなければなりません。
また、都市を作ってもTRは増えません。
ボード上には葉っぱやハンマーのマークがありますが、ここに造成を行うとマークの分だけ資源を回収できます。
葉っぱマークの自然資源は8つ集めるとタダで森をひとつ作れるので、そこから手を付けていきましょう。
そして重要で複雑なのがカード。
このゲームのカードにはコスト(費用)、タイプ(色)、タグ、VP(勝利点)、使用条件、そして効果があります。
効果はアイコンで書かれているので、英語がわからなくても資源や生産力の増減だけなら理解できると思いますが、使用に条件があるカードが多いです。
条件はカードの左上に赤い背景で書かれていて、温度-10度以上、酸素5%以上といったものがあります。
例えば、植物のカードは一定以上の温度が、生物のカードは一定量の酸素が必要になります。
多くのカードは、資源とその生産力を増やすものです。
資源にはハンマーマークの鉄(Steal)、星マークのチタン(Titanium)、葉っぱマークの植物(Plant)、雷マークの電力(Power)、湯気マークの熱(Heat)があり、背景が茶色なら生産力を表します。
使用条件に科学マークが付いていることもあります。
この場合、科学タグの付いたカードを必要量だけ使っていなければなりません。
カードの右上には「タグ」があり、建物、宇宙、科学、木星、イベントなど様々なものがあって、カードを使うことで蓄積されていきます。
集めたタグの種類と量は画面右下の「TAGS」のボタンで確認可能。
タグは使用条件の他に、効果や勝利点にも関わっており、「宇宙タグの数だけ収入が増える」や「木星タグの数だけ勝利点が増える」といったカードがあります。
また、建物タグのカードは鉄を使うと-2、宇宙タグのカードはチタンを使うと-3、使用コストを軽減できます。
電力もカードの使用条件のひとつと言え、電力生産を減らすカードは、それ以上の生産量がないと使えません。
なお、電力の資源は蓄積されず、ターン終了時に熱資源(湯気)に変換されます。
熱は8つ集めると無償で温度を1段階上げられます。
カードのアイコンの意味の一例。左の「Heather」のカードには自然のアイコンがふたつありますが、一方は背景が茶色なので生産力アップを表します。つまり自然生産+1、自然資源+1。
中央の「Energy Tapping」には枠線の赤いアイコンがありますが、これは他のプレイヤーも対象であることを意味します。マイナス付きなので他の人の電力生産を減らせ、自分の電力生産は増やせる攻撃のカード。VP(勝利点)が-1されますが。
右の「Zeppelins」の効果は「配置されている全員の町の数だけ収入+1」。六角形のアイコンはボード上のタイルを表し、枠線が赤いので他のプレイヤーのものも対象です。
左のトンボのカードは、持っている植物タグの数だけ植物生産が増えます。丸はタグ、四角は資源。
中央の「Soil Factory」のカードは使用条件がないように見えますが、茶色背景の電力アイコンにマイナスが付いているため、使用時に電力生産が-1されます。よって電力生産が0だと使えません。
右の「Domed Crater」には六角形の都市アイコンにプラスのマークがありますが、これは都市を配置するもの。特殊な地形や施設を作るカードも存在します。なお、使用条件が「酸素 MAX 7%」になっていますが、これは酸素が7%以下である必要があります。よって酸素が増えると使えません。「MIN 7%」の場合は7%以上です。
カードには赤・青・緑の3タイプがあり、赤は特殊系、緑は生産系の使い捨てカードです。
そして青は「装備カード」であり、「ACTION」と「EFFECT」の2種類があって、言わばアクティブスキル(使用特技)とパッシブスキル(常時効果)を利用できるようになります。
EFFECTの方は「スタンダードプロジェクトの実行で援助金が貰える」「温度や酸素の使用条件が緩和される」「カードを使う費用が安くなる」といった効果が、以後ずっと続きます。
そしてACTIONの方はカード使用後、右下にある「ACTIONS」ボタンを通して、1ターン(1世代)に1回実行できます。
使用したらなくなるということはありません。特に表記がない場合、費用も不要。
資源を売ったり、カードを買ったりする効果もありますが、「カードリソース」を得るものが多く、たくさん集めることで勝利点を得られます。
カードには勝利点が付いているものがあり、これが数字だけならそのまま加点されるのですが、「1/2 動物」といった表示の場合もあります。
この場合、「動物のカードリソース2つあたり1点」となり、ACTIONの実行でその動物を増やせます。
左の小動物カードは、動物のカードリソースを得るもの。アクションの実行で動物資源を増やせ、2つあたり1VPを得られます。
一方、中央のクマーカードは、他の動物を襲って自身の動物を増やす攻撃カード。しかも動物1つで1VPを獲得できるので強力。誰かの微生物を襲う蟻カードも存在し、終盤は生物を巡る攻防が激しくなります。襲われなくなる防御カード(Protected Habitats)もあり。
右のペットは襲われませんが、これはエフェクトカードで、誰かが都市を作ったときのみ、このカードの動物資源が増えるという効果。アクションの実行では増やせません。
左の「Power Infrastructure」はアクションの使用で電力を任意の量だけ換金できるもの。カード売買や資源変換系のカードは上手く使うと便利。
中央の「Mass Converter」は宇宙タグのカードを使う費用が-2され、電力生産も6上がる強力なエフェクトカードですが、使用するのに科学タグが5も必要。強いカードは条件も厳しいです。都市や森の設置数など、特殊な条件があるカードも。
右の「Decomposers」はアイコンの意味がわかりにくいですが、動物・植物・微生物のタグのカードを使ったときに、このカードに微生物のリソースが追加されるというもの。3つ集まれば1VP。
わかり辛いカードの和訳リストはレビュー下部に掲載しています。
各プレイヤーは自分の番に2回の行動を行えますが、それが終わるか、1回だけ行動してパスしても、他の人が全員行動を終えたら、また同じターン(世代)に自分の番が回ってきます。
つまり2回区切りですが、1ターンの行動回数に制限はなく、行動し続けている限り何度でも順番が回ってきます。
全員が行動せずにパスすると次のターンへ。
生産力の分だけ資源を入手し、TRと同じ量の開発資金も受け取ります。
そして、ドラフトルールがONなら「カードドラフト」を行います。
カードが4枚配られ、その中から欲しい(もしくは他の人に取られたくない)カードを1枚選択。
残ったカードは次の人に渡し、前の番の人からその人が選ばなかったカードを受け取って、またその中から1枚を選びます。
これを3度繰り返し、さらに残ったカード1枚を加えた合計4枚の中から、最後に欲しいものを購入します。
購入には1枚3MCが必要で、選んだけど買わないということも可能です。
ドラフトルールがオフの場合、単に山札から4枚引いて、その中から買いたいものを選ぶのですが、これだとゲームが早く進む反面、運次第になりがち。
ドラフトありの方が戦略勝負ができて面白いでしょう。
ゲームは水域・酸素・温度が条件を満たしたターンで終了。
およそ10ターン(10世代)ほどで終わります。ソロチャレンジの場合は14世代で終わり。
最後にスコアが集計されるのですが、あとふたつ、勝敗に関わる項目があります。
マイルストーン(Milestones)とアワード(Awards)です。
どちらも画面上部のボタンで確認可能で、マイルストーンは「都市を3つ作る」や「建物タグを8つ集める」といった、達成項目によるボーナス。
アワードは「科学タグが多い人ランキング」や「熱資源をたくさん持っている人ランキング」といった特定項目の順位によるボーナス。
ただし、どちらも5種類ありますが、1ゲームで採用されるのは3つまで。
しかもマイルストーンを達成しても、資金を消費して「達成した!」と宣言しないとボーナスを得られません。
アワードも誰かがお金を使って「このランキングを実行します!」と宣言しないと実施されません。
早い者勝ちですが、常に金欠なゲームなので、なかなかこれらに気を回したり資金を使ったりできないことが多く、忘れがち。
しかし気付いたらマイルストーンは全部取られ、アワードは不利なものばかり選ばれていた、ということもあるので、頭の隅に入れておきましょう。
ルールの解説は以上です。
基本ルールは割とすっきりしていますが、タグやリソース、アクションなどの細々したルールのせいで煩雑化しており、その意味では港湾都市の開発と運営をテーマにした作品『ルアーブル』を思い出します。
ただ、これらの細かい部分が戦略の多様性を生んでいるので、そこは外せない感じ。
良くも悪くもマニア投票で決まる「ドイツゲーム賞」のトップであり、「ドイツ年間ゲーム大賞」ではエキスパート(上級者向け)部門、ということですね。
火星開発のゲームですが、火星そっちのけで生物研究や宇宙開発でVPを稼いだり、マイルストーンを独占して逃げ切ることも可能で、勝敗も最後までわからず、長く遊べる奥深さは感じます。
私的に残念なのは、水域を作れるところが決まっていて、その周囲の資源マークのある場所から緑地化していくのが定石なので、毎回同じような火星しかできないこと。
この辺は原作でも気にされていたのか、拡張セットで別マップや新惑星が追加されていますが、デジタル版にはまだオリジナルのボードしかありません。
公開元が大手のAsmodeeですし、アップデートを期待したいところです。
贅沢かもしれませんが、キャンペーンモードのようなものがないのもデジタル版としてはちょっと残念。
オンラインプレイはユーザーアカウントの登録が必要です。
しかし複雑で時間のかかるゲームだけに、細々した処理をコンピューターがミスなくサクサク進めてくれるのは便利。
これからボード版をやりたいユーザーが、体験とルール確認のために遊ぶのにも良いでしょう。
なにせ2017年のドイツゲーム賞の首位。ボードゲームファンならやっておきたい作品です。
ちょこっと攻略
開発企業と、わかりにくいカード効果の和訳を掲載しておくので、プレイの参考にして頂ければと思います。
= 担当開発企業 =
・Beginner Corporation:初期資金42、カードを10枚持って開始:必ず選択可能。AIは選択しない
・CrediCor:初期資金57:コスト20以上の、カードかスタンダードプロジェクトを実行すると資金+4
・Ecoline:初期資金36、自然資源3、自然生産+2、自然タグ+1:自然資源を使って森タイルを設置するのに必要な資源量が8から7になる
・Helion:初期資金42、熱生産+3、宇宙タグ+1:熱資源を資金のように使うことができる(資金を熱資源として使うことはできない)
・Interplanetary Cinematics:初期資金30、鉄資源20、建設タグ+1:イベントタグのあるカードを使うと資金+2
・Inventrix:初期資金45、最初の行動でカードを3枚引く、科学タグ+1:酸素・温度・水域のカード使用条件が±2段階緩和される(温度は1段階で2℃変わるので±4℃)
・Mining Guild:初期資金30、鉄資源5、鉄生産+1、建設タグ+2:マップ上から鉄かチタンを回収すると鉄生産+1
・Phobolog:初期資金23、チタン資源10、宇宙タグ+1:チタン1つあたりの費用軽減が3から4になる
・Saturn Systems:初期資金42、チタン生産+1、木星タグ+1:自分を含む誰かが木星タグのあるカードを使うたびに収入+1(この会社カードも含むので初期収入+1)
・ThorGate:初期資金48、電力生産+1、電力タグ+1:電力タグのあるカードの使用と、スタンダードプロジェクトのパワープラントの費用が-3
・Teractor:初期資金60、地球タグ+1:地球タグのあるカードを使う費用-3。初期資金が多い
・Tharsis Republic:初期資金40、最初に都市を1つ建設、建設タグ+1:都市を建設すると資金+3、自分を含む誰かが都市を建設するたびに収入+1
・United Nations Mars Initiative:初期資金40、地球タグ+1:そのターンでTRが上昇していれば、資金3を払ってさらにTRを+1できるアクションを実行可能
= 青カード =
※最初の数字は通しナンバーで、カードを拡大すると確認できます。
5:Search For Life:アクション:資金1でカードを引く。そこに微生物(microbe)タグが付いていたらVP+3
6:Inventor’s Guild:アクション:カードを1枚引いて、資金3で買うかスルーする
7:Mortian Rails:アクション:電力1を使い、全員の都市の数だけ資金を得る
12:Water Import From Europa:アクション:資金12で水域を置ける。チタンで費用軽減可能。木星タグ1あたり1VP
20:Research Outpost:エフェクト:カードを使う費用-1。他のタイルに接していない場所に都市を作る
31:Optimal Aerobraking:エフェクト:宇宙とイベントのタグが両方あるカードを使うと資金と熱資源+3
33:Regolith Eaters:アクション:微生物資源を1つ得るか、2つの微生物資源を消費し酸素+1
34:GHG-Producing Bacteria:アクション:微生物資源を1つ得るか、2つの微生物資源を消費し温度+1段階
69:Electro Catapult:アクション:植物資源1か鉄1を資金7に変換
70:Earth Catapult:エフェクト:(すべての)カードを使う費用が-2
71:Advanced Alloys:エフェクト:鉄とチタンによる費用軽減が1増える
73:Mars University:エフェクト:科学タグのあるカードを使用時、手札を1枚捨てて、カードを1枚引ける(このカード使用時にも発動)
74:Viral Enhancers:エフェクト:動物・植物・微生物のタグのあるカードを使用時、植物資源を1つ得るか、そのカードに動物・植物・微生物の資源を1つ与える
95:Physics Complex:アクション:電力6でこのカードに科学資源+1。科学資源1つあたり2VP
110:Business Network:アクション:カードを1枚引いて、資金3で買うかスルーする
131:Decomposers:エフェクト:動物・植物・微生物のカードを使用すると、このカードが微生物資源を得る。微生物資源3で1VP
133:Symbiotic Fungus:アクション:他のカードの微生物資源+1。微生物資源を溜められるカードを持っていない場合は効果がない
147:Herbivores:エフェクト:森を置くと、このカードの動物資源+1。動物資源2で1VP
153:Adaptation Technology:エフェクト:酸素・温度・水域のカード使用条件を±2段階緩和
156:Standard Technology:エフェクト:スタンダードプロジェクトを実行すると資金+3
157:Nitrite Reducing Bacteria:アクション:微生物資源を1つ得るか、3つの微生物資源を消費しTR+1
172:Pets:エフェクト:誰かが都市を建設すると、このカードの動物資源+1。動物資源2で1VP。このカードの動物資源は失われることがない
173:Protected Habitats:エフェクト:使用したプレイヤーの植物・微生物・動物資源は、他プレイヤーの攻撃から守られる
185:Olympus Conference:エフェクト:科学タグのあるカード使用時、このカードに科学資源を追加。また、それを使ってカードを引くことができる
187:Aquifer Pumping:アクション:資金8で水域を置ける。鉄で費用軽減可能
199:Restricted Area:アクション:資金2でカードを1枚引ける。カード使用時に特殊施設(軍用地)を設置
200:Immigrant City:エフェクト:誰かが都市を建設すると収入+1。カード使用時に都市を建設
= 緑・赤カード =
8:Capital:首都を建設する。通常の町とは違い、水域からもスコアを得られる。電力生産-2、収入+5
17:Noctis City:「Noctis City」と書かれているマスには、このカードで都市を作ることしかできない。電力生産-1、収入+3
44:Natural Preserve:特殊施設(保護区)をどのタイルにも接していないところに置き、収入+1
59:Mangrove:特殊な森(マングローブ)を、水域を置ける場所に置く
64:Mining Area:特殊施設(鉱山)を置けるが、鉄かチタンがあり、自分が置いたタイルに隣接している場所しか配置できない。回収した資源の生産+1
66:Land Claim:指定した場所は自分しか建設できなくなる
67:Mining Rights:特殊施設(採掘権)を鉄かチタンのある場所に置き、回収した資源の生産+1
85:Commercial District:特殊施設(商業地区)を都市のとなりに置く。隣接した都市はスコア+1。電力生産-1、収入+4
86:Robotic Workforce:建物タグのあるカードで得た生産力アップの効果をひとつ再度得る
111:Business Contacts:カードを4枚引いて、2枚もらい、残りは捨てる
120:Urbanized Area:2つの都市に挟まれた場所に都市を建設する。電力生産-1、収入+2
124:Hired Raiders:指定したプレイヤーから鉄2か資金3を奪う(減らすだけではない)
128:Ecological Zone:特殊施設(自然保護区)を森のとなりに配置。以後、動物タグか植物タグのカードを使用すると、このカードが動物資源を得る。動物資源2で1VP
140:Lava Flows:特殊地形(溶岩)を「○○ Tholus」か「○○ Mons」のマスに配置する。気温2段階上昇(+4℃)
142:Manhole Area:特殊地形(地熱孔)を、水域を置ける場所に設置。熱生産+4
149:CEO’s Favorite Project:すでにあるカード資源を+1
174:Protected Valley:特殊な森(保護された谷)を水域を置ける場所に設置。収入+2
192:Invention Contest:カードを3枚引いて、1枚もらい、残りは捨てる
195:Indentured Workers:次のカードの費用を8軽減
206:Special Design:次に使うカードの酸素・温度・水域の使用条件を±2段階緩和
Terraforming Mars
火星テラフォーミングボードゲーム。2017年ドイツゲーム賞1位
・ドイツゲーム / デジタルボードゲーム
・原作:FryxGames(スウェーデン)
・移植:LuckyHammers(カナダ)
・開発/公開:Asmodee Digital(フランス)
・iOS版1100円、Android版980円、Steam版2050円
文/カムライターオ
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