「今週のゲーム&アニメの話題ランキング」
「今週のゲーム&アニメの話題ランキング」では、直近1週間で注目を集めたゲームやアニメ界隈の話題を、ランキング形式でお届けします。
Twitter、はてなブックマーク、Facebookでそれぞれ上位20件ずつをリストアップし、気になる話題については、編集長のTAITAIが解説していきます。
ネット上におけるゲーム&コンテンツ関連の話題では、いったいどんな話題がどのくらい注目されていて、そしてそれはどういうことなのか? 数値込みで整理&まとめていくことで、ゲームファンはもちろん、ゲーム業界で働く方々への情報収集の一助になれば幸いです。
調査期間:1月11日〜1月17日
※ランキングはSocial Insightによる調査データを元に作成しています。
Twitterランキング(20位まで)
今週のTwitterランキングでは、『スマブラ』SPの新規追加キャラクターが話題となった。
『スマブラSP』に『ファイアーエムブレム 風花雪月』の「ベレト/ベレス」が参戦決定! 新規ファイター6人の制作も明らかに
https://news.denfaminicogamer.jp/news/200116h
『スマブラ』の新規参戦キャラに関しては毎回予想合戦が白熱しており、すでにキャラ数の多い『ファイアーエムブレム』シリーズから、また最新作の『風花雪月』からの参戦ということで、「またFEからか」という声も見られた。
しかし、番組の最後に桜井氏が突如、新規ファイターを6人制作すると発表したことでそうした人々も大興奮という結果に。ファンの期待にしっかりと応える、構成の上手さを見せつけた。
また、新規ファイター6人分は追加のDLCとして配信される。『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』や『スプラトゥーン2』、『スマブラSP』をはじめとして、『ポケモン剣盾』でもDLCが発表されたことで、任天堂でもDLCが一般的になりつつある。一昔前には何かと槍玉に上がっていたDLCだが、それでもファンがちゃんと喜ぶものを用意できているのは、流石というべきだろう。
ほかには、『FF7 リメイク』の延期も話題に。
『FF7 リメイク』発売日が2020年4月10日に延期へ – ファミ通.com
https://www.famitsu.com/news/202001/14190710.html
『FF7 リメイク』のみならず、最近では『サイバーパンク2077』や『ウォッチドッグス レギオン』など大型タイトルの発売延期が重なっている。
こうした発売延期に対しての読者の反響を見ると、大型タイトルの延期を怖がらなくなり始めているように思える。
クオリティよりも納期が優先され、年度末に合わせて無理やり発売した結果、バグまみれといったゲームは昔はよく見られたが、今ではバグや不具合などは発売後すぐにSNSで拡散され、ゲームの評価に直ちに影響を与えてしまう。それゆえ、ゲームが納期よりも高いクオリティで発売されたほうが消費者的にもメーカー的にも好ましいという流れになってきたのではないだろうか。
その点で言うと、『サイバーパンク2077』の延期発表はその風潮を象徴的かもしれない。ゲーム自体はすでに完成しておりプレイアブルな段階ではあるが、完成度を高めるために5ヶ月の延期を定めた。延期発表の文面には「遅れて申し訳ありません」といったような謝罪はなく、それがむしろ、よりゲームを完璧なものとするために、という彼らの自負を感じさせるものだった。
はてなブックマークランキング(20位まで)
はてなブックマークでは、17位にランクインした4Gamerの記事が見逃せない。
「どうぶつタワーバトル」,ヒットの裏にはなにがあったのか。開発にまつわる苦悩と喜びが語られた講演をレポート – 4Gamer.net
https://www.4gamer.net/games/404/G040427/20200116026/
eスポーツイベント「京都eスポーツサミット2020 Winter」にて、なんとあの『どうぶつタワーバトル』の作者、Yuta Yabuzaki氏が登壇した講演のレポートだ。
氏は1989年生まれの30歳。2017年3月のリリース直後の伸び悩みについては「苦しい思い出だった。ヒットしない上に“荒らし”も来るので,(アプリを)見たくもなかった」と語り、同年11月のブレイク後も、当時の貯金額が20万円程度に対してサーバー利用料が230万円にまで膨らむなど、個人開発者でスマッシュヒットを飛ばした人物ならではの苦労や悩みが非常に生々しく語られている。
しかし、あれだけ一世を風靡した『どうぶつタワーバトル』でさえ、リリース直後は苦労し、一度は諦めたのだというのだから驚きだ。そのうえ、ブレイクのきっかけは『どうぶつの森 ポケットキャンプ』がリリースされたことで、アプリストア上で「どうぶつ」の検索ワードが急増したことで発見されたという、ほとんど偶然の出来事である。
こうした幸運を再現するのは厳しいとしても、せめてゲームメディアとしてはこうした面白いのに埋もれているようなゲームをきちんと紹介できればと思う次第だ。
Facebookランキング(20位まで)
Facebookランキングでは、スーパーニンテンドーワールドの発表について触れてみたい。
【USJ】任天堂エリア“スーパーニンテンドーワールド”は実際にハテナブロックを叩いてコインを集める体験型テーマパーク – ファミ通.com
https://www.famitsu.com/news/202001/14190640.html
USJに開設予定のスーパーニンテンドーワールドでは、、入場時に「パワーアップバンド」と呼ばれるリストバンドを装着し、実際にハテナブロックを叩くアクションなどを体験することができる。
これは、USJの『ハリー・ポッター』エリアで提供されている、「マジカル・ワンド」の任天堂バージョンとも言えるだろう。
ワンド・マジック|アトラクション|ユニバーサル・スタジオ・ジャパン|USJ
https://www.usj.co.jp/attraction/wand-magic.html
『ハリー・ポッター』エリアでは、マジカル・ワンドという杖を購入すると、エリア内で杖を振ると扉が開いたり、水が吹き出したりするなどのギミックを楽しむことができる。エリア内にはアトラクションも存在するが、たいていは大行列をなしている。
マジカル・ワンドは、そうした状況でもなお楽しめるようになされたUSJの工夫のひとつだ。
スーパーニンテンドーワールドもまた、そういったUSJメソッドでマリオの世界が再現されているのかもしれない。
ほかには、香川県のゲーム規制条例にも触れておくべきだろう。
「ゲーム1日60分」条例、二つの根拠 専門家の意見は:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN1H7D18N1GUTIL076.html
「子どもの家庭でのゲームは1日60分まで」とする今回の規制条例はすでに可決されたわけではなく、現在は素案が作られている状況だ。この条例が議題に上がった背景には、WHOが制定した「ゲーム障害」という疾患がある。
WHOによれば、「社会生活に影響が出るほどゲームに没頭してしまう」状態が12か月間にわたって続く場合が該当する。
ゲーマーにとってはたった60分なんて当たり前だと思ってしまうが、世界に目を広げると、86時間連続でゲームをプレイし続けて死亡したという例や、ゲームの超長時間プレイで右目を失明したなどの例がある。少なくともWHOは「ゲーム障害」という疾患を認定する前からそうした症例を確認しており、昨年に正式に制定した理由には、ギャンブルやアルコールなどの他の嗜好品に対する依存症と同様に、行き過ぎたのめり込みや行動嗜癖に歯止めをかけ、救えるようにする目的があったと思われる。
「ゲーム障害」という病態が認定されたからといって、ただちに「病的なもの」であるかのように規制に乗り出すというのは釈然としないところがあるが、上記に挙げたような痛ましい症例や事例に対して、議論が深まることは歓迎すべきかもしれない。
総合ランキング(100位まで、トータルスコア順)
※Twitter、Facebook、はてなブックマークの数値を合計&重み付けをしたものです。
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