美少女擬人化ゲームの皮をかぶった本格派。練られたゲームシステムが面白すぎる『御城プロジェクト:RE~CASTLE DEFENSE~』

 人間でないものを人間に見立てて表現する、“擬人化”。この表現手法は、近年のゲーム界において一大ジャンルを確立し、戦艦や武器、競走馬など、様々なものを題材とする人気作が数多く存在します。

 そして、この記事でご紹介させていただきますのが、今年でサービス開始から6年となるブラウザゲーム、『御城プロジェクト:RE~CASTLE DEFENSE~』。(以下、『城プロ:RE』)”城郭擬人化本格タワーディフェンス” と銘打った本作では、”城郭”、すなわちお城を擬人化したキャラクターたちが登場します。

 今回は、『城プロ:RE』のプレイレビューとともに、本作の魅力についてお話していきたいと思います。

『御城プロジェクト:RE』レビュー:美少女擬人化ゲームの皮をかぶった本格派_001

文/DuckHead


個性的かつ魅力的な傾城、城娘。

 「よし、早速プレイ開始だ!」と一気呵成に『城プロ:RE』のPC版を開いてみたところ、本作は DMM GAMES の作品とのことで、ログインするためにはアカウント作成が必要ですよと忠告を受けてしまいました。

 この手慣れてなさ加減からも片鱗が見えていますが、実は私、タワーディフェンスは大好きなんですが、ブラウザゲームはほとんどやったことがありません。もしかするとこの先、知識不足が故にトンチンカンなことを言ってしまうかもしれませんが、その場合は、あたたかいまなざしで見逃していただければと思います。

 ちなみに、今回はPC版でのプレイだったため、DMMアカウントの作成が必要でしたが、AppStore/GooglePlay版で本作を楽しむ場合は、アカウント無しでも遊べるとのこと。プレイを始める前から既にトンチンカンなことをやらかす気配が忍び寄っていますね。

 さて、最初から思いっきり保険をかけ、背水の陣から逃げおおせたところで、ゲームにログイン。ゲームを起動すると、早速プロローグがスタート。

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 お話の舞台は戦国時代の日本。関ケ原の戦いが繰り広げられる中、突如として”災厄”が天から堕ちてきて、すべてを燃やし尽くしてしまった……そんなところからこの物語はスタートします。このような状況の中、謎の敵に襲われ絶体絶命のピンチに陥る主人公。これはまさに背水の陣です。

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 もはやこれまでというところで、“柳川城”と名乗る女性が登場。主人公のことを ”殿” と呼ぶ彼女は、主人公に対しまずは敵と戦いましょうと進言。

 プロデューサー、提督、トレーナー、主など、こういったゲームで主人公は作品のモチーフに合わせた役職名で呼ばれることが多いですが、本作では殿。これは分かりやすくていいですね。

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殿

 ちなみに、主人公である殿の見た目はこんな感じ。屈強さの中に爽やかさも感じられるイケメンです。セリフは特になく、ストーリー上でその姿を見せることは少ないですが、常に表情で語りかけます。

 さて、話をゲームの方に戻しまして、ストーリーではチュートリアルがスタート。

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 先ほども少し触れましたが、本作のゲームジャンルは ”タワーディフェンス”

 この”タワーディフェンス” とは、領地内に侵攻してくる敵を ”本丸” までたどり着かせないように倒していくゲームジャンルで、プレイヤーは、所持金を使ってマップ上にユニットを配置し、そのユニットたちに攻撃をしてもらうことで敵の殲滅を目指します。『にゃんこ大戦争』『Orcs Must Die!』シリーズ、『メゾン・ド・魔王』あたりが有名でしょうか。タワーディフェンス系の変わり種の名作としては、『悪代官』シリーズや『勇者のくせになまいきだ。』シリーズもありますね。

 そんなタワーディフェンスにおいてプレイヤーができることは、基本的にユニットの配置と運用のみ。そのため、限られた所持金の中でどのようにユニットを配置し敵に対処していくかというところが、ゲーム攻略のカギになってきます。

 そして、本作における ”本丸” は、主人公である殿。殿の体力が0になってしまうと、その時点で即ゲームオーバーです。殿も全く戦えないというわけではないのですが、その能力は非常に貧弱。相手によっては一発の攻撃で倒されてしまうこともあります。
 こんな殿を倒されないようにするためにマップ上に配置するユニットが ”城娘” で、彼女たちは”気”を消費することでマップ上に配置することが可能です。今のところ、”気”は敵を倒すことで入手可能とのこと。

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 そんな城娘を大きく分けると、近くの敵を攻撃し耐久力も高い”近接攻撃タイプ” と、遠くまで攻撃できるが打たれ弱く配置には注意が必要な”遠隔攻撃タイプ” の2種類が存在しています。城娘を配置できるポイントは、この攻撃タイプによってあらかじめ決められているため、適切な位置で最大限能力を発揮することができるよう、プレイヤーは頭を働かせて彼女たちを配置していく必要があります。

 もしも、敵の攻撃を受けて耐久が0になってしまった場合、その城娘は大破状態となりマップ上から撤退。しばらくの間、使用することができなくなってしまうので注意しなければなりません。

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 タワーディフェンスの基礎中の基礎を学んだところで、戦闘がスタート。これが城娘と殿の初陣です。

 さて、本作の戦闘は、ドット絵によるアニメーションで進行していきます。その動きはなめらかで、ただただ眺めているだけでも結構楽しいです。ドット化された城娘たちもかわいらしいのがまたいいですね。こんな感じでぼーっと画面を見つめていますと、城娘たちがしっかりと敵を殲滅してくれ、戦闘に見事勝利。

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 戦闘終了後はマップに配置していた城娘に経験値が入り、その城娘が強化されます。ですが、マップクリア時点で大破していた城娘は経験値が大幅カット、マップに配置していなかった城娘は経験値が100%カット、0になってしまうので注意しましょう。個人差はあると思いますが、戦闘が激しいマップだと、配置し忘れで経験値0というのは結構やりがちです。

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 無事に敵を退けると、殿たちに襲いかかってきたのは ”兜” という名前で、日本の各地に出現し、破壊や略奪を繰り返していると柳川城が教えてくれました。このまま兜たちを野放しにしてしまっては、国が滅びてしまう。殿と柳川城は兜を打ち倒す決意を固めます。

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所領(季節やイベントによって背景は異なります)

 そして使えるようになったのが、所領と呼ばれるホーム画面。ここからは戦闘準備のためのあれやこれやを行うことができます。今はまだチュートリアルの途中ということもあり、使える機能はごくごくわずか。

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 まずはチュートリアルを終わらせるため、出陣画面からメインストーリーである天下統一を選択し、いざ出陣。

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 すると、狐のような見た目をした女性が兜に追われて非常に困っていたので助けることに。

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 彼女の名前は千狐(せんこ)。彼女は城娘ではないため、前線に出て戦うということはしませんが、城娘の配置などに必要な ”気” を時間経過で自動的に回復してくれるという、ものすごく便利な能力を持っています。

 そして、この戦闘で新たに追加された要素が、”蔵”。マップ上にいくつか配置されている蔵を兜の攻撃から守り切り、破壊されることなくステージをクリアすることで、追加で報酬を得ることができます。これを守ることに固執していると一気に難易度が上がる局面も出てきますが、なるべく守り切って報酬を狙っていきたいところ。

 今回の戦闘はまだまだ序盤ということもあり、しっかりと蔵を守り切った状態で危なげなく勝利することができました。

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 すると、助けた千狐から、かけがえのない友人である ”やくも” を助けて欲しいと頼み込まれました。なるほど。これは、敵の兜たちの人質になっているパターンですね。ひょっとすると洗脳されていたりなんかして、ラスボスとして殿の前に立ちふさがるのでは?……などと考えを巡らせていると、千狐が仲間に加わったことで、色々な新機能が一気に解放されたとの情報が。せっかくですから、ちょっと巡回してみましょう。

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 まずは売店。ここでは、戦闘を有利に進めることができるアイテムを購入することができます。本作での買い物は、ゲーム内通貨や物資を使って購入する方法と、DMMポイントを使って購入する方法の二種類があり、後者は実際にお金を払ってポイントを購入し、買い物に使用する形になっています。
 
 ちなみに、少し話は逸れてしまいますが、売店では “スタートダッシュパック1~3” を無料で入手することが可能となっています。これは、対象となる最高レアリティの城娘から1人を選んで入手することができるアイテム。

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 こういったアイテムがあることは、しばらくプレイを進めてから気が付いたのですが、こんな超絶お得なアイテム、使わない理由がありません。私はこのアイテムで、彦根城を入手しました。今回のプレイでは、入手からずっと第一線で活躍してくれています。

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 続いての新機能は神社。こちらでは、城娘の召喚、通称”招城”という儀式を行うことができます。平たく言ってしまえば、ガチャってやつですね。

 いろいろな種類の招城があるなぁと思って見ていますと、画面左下に【1日1回 10連招城無料!】という文言を発見。こーれは太っ腹です。使わない手はありません。早速チャレンジしてみましょう。

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米沢城
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名島城

 画面右上にある星は、城娘のレアリティを示しています。レアリティの最大値は星7ツとのことなので、今回の招城では、それなりにレアリティの高い城娘が出てきてくれているようです。春夏秋冬運が悪い私にしては上出来ですね。

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ダノター城

  そして、個性と魅力にあふれる城娘たちが続々と登場する中で引き当てたのが、こちらのダノター城。ストーリーが日本の戦国時代を舞台にしていたので想定の範疇から外してしまっていましたが、なるほど、海外のお城がモチーフのキャラクターも登場するんですね。ちなみにダノター城は、彼女のセリフから察するに、スコットランドのお城である模様。

 海外のお城がモチーフの城娘も登場してくるとなると、結構な数の城娘がいそうです。全部でどれくらいの数の城娘がいるんだろうと城娘図鑑画面を見てみたところ、なんと、その総数は705。公式サイトでは「460以上の城娘が登場!」と謳われていたので、どうやらその数は増え続けているご様子。中々のコレクション性を持ったゲームですね。

 これだけ多くのキャラクターが登場するならば、プレイヤーの心に突き刺さるような絶世の美女、いわゆる ”傾城” の城娘が存在することは間違いないでしょう。

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[夏]シェーンブルン宮殿
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[夏]亀田御役所土塁

 さらに深堀りしていく中で驚いたのは、シェーンブルン宮殿亀田御役所土塁という城娘。今回のプレイで入手することはできませんでしたが、あまりにも長すぎるその名前は、私の心に強烈なインパクトを残していきました。色々な城娘がいるんだなぁと思っていると……

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[夏]真田丸

 真田丸を発見。真田丸自体は現在の大阪府に建てられた出城なのですが、その建立に関わった真田信繁(真田幸村)は、私の地元に縁のある武将です。擬人化系のゲームではあるあるなのかもしれませんが、知っている名前が出てきたことで急に親近感が湧いてきました。しかもキャラデザも良い。これは是非とも入手したいところですね。

 えっと、彼女が登場しやすいこの招城ができるのは……7/19まで。で、今日の日付が……7/18……。やば。招城を実行するために必要な ”霊珠” は、ストーリーを進めるなどして入手することができるアイテムです。明確な目的とタイムリミットが見えた今、のんきに城娘を眺めている暇はありません。さっさとストーリーに戻りましょう。

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部隊編成画面

 ということで、先ほどの招城で入手した城娘たちを部隊編成で部隊に組み込みます。本作の戦闘で一回に連れていくことができる城娘の数は8人。一国一城の主として、ここは真剣に考えていかなければなりません。とりあえず、近接系4人に遠隔系4人というバランスを重視した部隊編成をし、いざ出陣。

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 すると、先ほど千狐が探していると言っていた、友人のやくもさんが早くも登場。敵の人質になっているだの、敵に洗脳されているだのと言う予想はものの見事に外れていました。
 幸い敵に捕まってはいませんでしたが兜に襲われていたので、助けに入ることに。

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 ここで ”巨大化” に関する説明が入りました。実は前の合戦から使ってはいたんですが、しっかりと説明されるのはここが初めて。 ”巨大化”とは、簡単に言ってしまえば気を消費しておこなう城娘のパワーアップ。この ”巨大化”により、城娘の耐久(体力)が回復し、各種ステータスが強化されます。これもまた、タワーディフェンスの基本システムのひとつですね。

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 そんな巨大化の大きな特徴の1つが、配置されている城娘が画面上で実際に巨大化すること。タワーディフェンスはユニットの配置と強化が大きな割合を占めるゲームなのですが、作品によっては、ユニットを強化してあるのかどうかが直感的に分かりにくいものもあったりします。

 そのような作品に対し、城娘のドット絵が実際に巨大化する本作は、巨大化の進度が視覚的に非常に分かりやすくなっていて、パッと画面を見たときに、巨大化をしていない城娘をすぐに見分けることができます。これが瞬時に戦略を組み立てて対応していかなければならない局面で、物凄くありがたいのです。

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特技発動

 また、巨大化において重要なのが、各城娘には巨大化の回数が決められていて、巨大化回数が上限に達する(この状態を、最大化と呼びます)と、それぞれの城娘固有の特技が発動するということ。この特技は、自身の能力をあげるものから、フィールド上にいる城娘すべての能力をあげるものまで様々。有効活用することで、戦闘を有利に進めることができます。ちなみに、中には最大化しなくても特技が発動する城娘もいるんだとか。

 ストーリーの方は、巨大化を駆使して難なくクリア。そして千狐の調査により、兜たちを統べる親玉とでもいうべき存在がおり、これを倒さない限り、兜は無限に増え続けるということが発覚しました。となってきますと、その兜を統べし者をなんとしてでも討ち滅ぼさねばなりません。目標が明確に定まったところでさらに進軍を続けると、

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 何やら新キャラが登場。次々とキャラクターが出てきますね。彼女を助けるため、いざ戦いの舞台へ。
 この戦闘では、今までのものよりも耐久と攻撃力が格段に増した巨大な兜が登場。少しずつ兜の種類も増えてきましたが、先ほどの戦力増強のおかげか、この戦いも難なく勝利。

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 すると、戦闘をクリアしたことで、新たな城娘が仲間に加わりました。
 おや、どことなくなんとなくどこかで見たことがあるような気が……と思っていると、

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鹿児島城

 先ほど助けを求めていた女性が、実は鹿児島城という城娘であったことが発覚。なんでも、先ほど襲い掛かってきた兜が鹿児島城の城娘としての魂を所有しており、その兜たちを倒したことにより魂が解放され、鹿児島城が城娘として顕現することができたとのこと。

 ……城娘って顕現するものなんですね。城娘がどういった存在なのかについては、今のところストーリー上では深くは触れられていなかったので、勝手な想像で城娘像を創造していたのですが、この情報で城娘という概念を見失ってしまいそうです。まぁ、頭の悪い人間がとやかく考えても仕方ありません。とにかく兜を倒していけば、城娘が解放されて仲間が増えて各地が平和になる。今はそういう認識でいいでしょう。

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工房

 そして、このタイミングでやくもが工房を開いてくれました。ここでは、城娘が装備する武器を強化したり新たな武器や設備を作ったりすることが可能です。

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築城

 その中でも目を引くのが、”築城”。これは、ストーリーなどで手に入る素材を使って文字通り築城をおこない、完成時の城娘ごとに決められた時間が経過することで、城娘を入手することができるというシステム。

 「招城と何が違うんだ」なんてことを思ってしまいますが、招城が完全にランダムであるのに対し、築城は、素材として“祈願石”を使用すれば入手できる城娘のレアリティが保証され(祈願石には、五星、六星、七星の三種類があり、各数字に対応するレアリティの城娘の入手が確定します)、“緊急出兵” というイベントで手に入るアイテム(イベントアイテム)を使用すれば、そのアイテムに対応する2人の城娘のどちらかを入手することができるという違いがあります。

 裏を返すと、しょっぱい素材を使うとしょっぱい結果が待っていることがほとんどで、基本素材である “要石” を使用した築城をより効果的なものにするためには、別個で設備強化をする必要が出てきます。

しっかりと練られたシステムの、本格タワーディフェンス

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 さて、ストーリーを進めていくと、次々と新たな城娘が仲間に加わっていきます。どうやら、各話をクリアしていくごとに所定の城娘が1人ずつ仲間になっていくようです。城娘も増え、陣営がにぎやかになってきたところで、戦いの基礎が学べるという ”戦術指南所” が利用可能になっていることに気が付きました。このままゲームシステムを深く理解せずに進めていけば、間違いなく大きな壁にぶち当たるだろうと思い、早速その門を叩いてみることに。

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 戦術指南所で教鞭を握るのは、城娘の足利学校。学校と名乗っているのに城娘というのは若干の矛盾を孕んでいるような気がしますが、学校というくらいですから指南役としては最適でしょう。また、戦術指南所を既定のミッションまでクリアすれば、足利学校を入手することができるとのこと。戦力と知識が同時に手に入れられるとは、かなりお得です。

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 まず最初に教えてくれたのは、近接武器の種類について。いきなり物凄く重要な情報です。正直この辺の内容はまったく理解しておらず、「なんか城娘によって武器のアイコンが違うなー。まぁ、よくわかんないし適当でいいかー」と、馬鹿丸出しで部隊編成をしてしまっていました。

 今後、この武器による特性の違いを理解しておかなければ苦戦を強いられる戦いも増えてくるに違いありません。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。やはり、今のうちに訪れておいて正解でした。

 戦術指南所は、まず最初にシステムに関する説明が入り、そのあとに実戦が行われるという流れ。基礎を学んだあとすぐにその応用方法を学べるというのは、知識がすんなり頭に入ってくるので良いですね。

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 さて、近接武器に種類があるということは、当然遠隔武器にも種類があるということ。ゲーム攻略の上で、それぞれの武器種の特色を活かした運用が重要になってくることは明白です。戦術の幅が広がりますね……まぁ、最初から提示されていたその幅をこちらが全く知らなかったというか、知ろうともしていなかっただけではあるんですが。

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 また、戦術指南所をクリアすることで入手できる城娘が足利学校以外にもいまして、本編ストーリーの天下統一と同様、指南をクリアするごとに所定の城娘が仲間に加わっていきます。

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 続いて指南してもらったシステムは ”計略”。これは、レアリティが星3以上の城娘が持っていることのある、殿の好きなタイミングで発動することができる城娘固有の特殊能力。その効果は、自身や味方を強化するものや敵を攻撃するものなど様々で、中でも特に面白いと私が感じた計略が、”伏兵”。これは、城娘と同様にマップ上に配置することができる援護ユニットで、味方の能力を上げてくれるタイプや敵を攻撃してくれるタイプがいます。この伏兵をうまく使いこなすことができれば、城娘だけでは最大8人だった部隊を、9人、10人と増やしていくことができるはずです。

 「全然使ってなかったし、ぶっちゃけ気にもしてなかったけど、計略もしっかりと確認しないとな」と考えていると、

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 なんとこのタイミングで、先ほど招城で引き当てようとしていた真田丸が仲間に加わりました。まさかの戦術指南所固定入手城娘。
 先ほど見た、[夏]真田丸のレアリティが星6ツだったので、普通の真田丸もそれくらいのレアキャラなんだろうなと思いこんでいました。ですが実際は、ちょうど中間位の星4ツ。これくらいのレアリティであれば、固定入手できてもおかしくはありません。

 全く予想していなかったタイミングでの真田丸の加入。嬉しさの反面、目標が失われた戸惑いも大きかったというのが正直なところでした。今回の記事は真田丸を入手できるかどうかを縦軸にして書いていこうと思ってたのに(小声)。

 しかしながら、手に入ってしまったものはもうどうしようもありません。それに、真田丸と[夏]真田丸はレアリティも性能も違う、非常によく似た別物であるということがこれでハッキリしました。よし、目標を変える必要はないでしょう。[夏]真田丸の獲得へ向け、全速前進です!

 ……なお、気合とは裏腹に無情にも時は過ぎゆき、[夏]真田丸を引き当てることはついに叶わなかったということを、この場をお借りしてご報告させていただきます。
 夏の終わりにはただ貴方に会いたくなるの。いつかと同じ風吹き抜けるから。

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 さて、茶番はさておき、その後も重要な戦術指南を受けながらゲームシステムへの理解を深めていると、妖怪との戦い方に関する指南が出てきました。

 実はまだストーリーで妖怪にお目にかかってはいないのですが、妖怪は通常攻撃を半減するため、防御無視の武器が有効で、普段は周囲の城娘の耐久を回復してくれる武器種である歌舞が、妖怪への重要な攻撃方法のひとつになるとのこと。どうやら、妖怪が出てくる戦闘では専用の部隊を組んでおく必要がありそうです。

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 ちなみに、この歌舞という武器種、通常最大化によって発動する特技が、巨大化するごとに発動するという大きな特徴を持った武器種でもあります。回復や能力強化など、妖怪が出現しない戦闘では完全なサポート役となるので、上手く活用すれば、絶大な効果を発揮してくれるでしょう。

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足利学校

 さらに戦術指南で武器の種類や戦い方を学んでいき、ついに足利学校を入手。彼女の武器種は本。これは、敵を攻撃しない味方のサポートに特化した武器種で、気を消費せずに時間経過で巨大化してサポート範囲を広げるという、特殊な要素だけで構成されているといっても過言ではない武器種となっています。

 実際に使用してみると、最初に感じた取っつきにくさに反してかなり扱いやすかったのですが、システムを理解していない状態で渡されていたら、相当混乱するのではないでしょうか。

 このように、本作は武器種が豊富で、これがゲームを面白くしている要素の1つであると言えます。最大で8種の城娘で部隊を編成して戦うということは先ほども述べましたが、武器種だけで8を余裕で超えているわけですから、その編成には非常に頭を悩ませることになります。この頭を悩ませる時間もタワーディフェンスの楽しさの1つですね。

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 基本的なシステムをある程度理解したところで、本編に戻りストーリーを進めていくと、黒田長政という名のついた巨大な兜が出現。黒田長政といえば、現在でもその名を知られる有名な戦国武将です。どういった経緯で黒田長政が目の前に現れているのかは分かりませんが、この辺りの兜たちを取りまとめているのはこの巨大兜であるということはほぼ間違いないでしょう。兜の頭とは少々紛らわしいですが、いざ長政。

 こうして意気揚々と戦闘に赴いたわけですが、長政の力は非常に強大。殿のプレイングの下手さも相まって敗戦を喫してしまいました。このまま負けるわけにもいかないので、すぐに再戦を選択。

 さて、合戦へ出陣する際には、 ”霊力” と呼ばれる他のゲームでいうところのスタミナを消費するのですが、本作をプレイしていく上で物凄く良いと感じたポイントが、合戦に敗戦した後の再戦には霊力を消費しないということ。

 タワーディフェンスは、どこからどのような敵が出現するのかは実際にやってみるまで分からないという初見殺しの要素が強いゲームジャンルで、敵の出現パターンを把握してから試行錯誤して攻略を目指すというのが私の中での定石でした。

 となると、何度もリトライしてクリアを目指すタワーディフェンスとリトライ回数を制限するスタミナ制は相性が悪いのでは?なんてことを考えたりしていましたが、そもそもリトライでスタミナを消費することがないのですから、この不安は完全な杞憂だったというわけです。

 このリトライのしやすさは非常に素晴らしい。今回の長政戦も、じっくりと腰を据えて攻略することができました。

 ただ、当然といえば当然ですが、霊力を消費せずにリトライすることができるのは、部隊編成を変えない時だけ。もしも編成を変えてからリトライしたい場合は、一度合戦への挑戦をあきらめる必要があるため、霊力を消費することになります。

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 数戦の後、どうにか強敵を倒すと、若松城が先ほどの巨大兜は黒田長政の魂に影響を受けたものだったということを教えてくれました。こういった巨大兜を倒して、各地に平和を取り戻していけば、元締めにいつかたどり着き戦える戦力も整っているはず。さらにストーリーを進めていきます。

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島原城
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鬼ヶ城
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今治城

 ストーリーをクリアしていくと、個性豊かな城娘たちが続々と登場し、仲間になっていきます。それに加えて、招城や築城を使って戦力を増やし、より一層強力な部隊を作って戦いに挑み続けていると……

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石田三成

 石田三成と名のついた巨大兜が登場。いやぁ……これはメチャクチャいいデザインですね……。ゴッツゴツでメカメカしいデザインは非常に好み。敵のデザインが良いというのも本作の魅力の1つだと感じます。

 まぁ、それはそれとしまして、関ケ原の戦いで石田三成本人と対峙していた殿には思うところがあるようで、この巨大兜の登場により、主人公陣営にかなりの緊張感が走ります。「今までの兜の比じゃない強さ」などと仲間たちが物凄く煽ってくるので、プレイヤー側も緊張感が高まってきますね。

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 ここまでゲームを進めてから、文章を書き進めてから言うのも今更な感じもしますが、めちゃくちゃ面白いです、このゲーム。
 正直、プレイをする前は「言ってもブラウザゲームだし、そんなに面白くないだろうなー」と完全にナメきっていたところがあったのですが、これはもう兜を脱ぐしかありません。
 変な決めつけをして、誠に申し訳ございません。しっかりとタワーディフェンスとしてのシステムが構築されていて、ゲームプレイにもストレスはほとんど無し。本格タワーディフェンスという看板に偽りはありませんでした。

 また、個人的にこういったタイプのオンラインゲームには、どうしても先に始めている人にアドバンテージがあり、後から始めるとそういった人たちに追いつくことができずに苦い思いをすることが多いという印象が個人的にあるのですが、そういった思いを抱くのは対人戦をメインとしているオンラインゲームの場合。
 本作はタワーディフェンスなので、基本的には1人プレイになりますから、遅れをとるという概念がそもそも存在せず、そういったところでのストレスも感じずにプレイを進めることができるというのも楽しいですね。

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 あ、光成戦は難なく一発クリアできました。

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 石田三成を倒し、ラスボスっぽい貫禄のある巨大兜が意味深な一言を残したところで、ストーリー第一章が完結。物語は第二章へ。
 このラスボスっぽい巨大兜、セリフの感じからして、鳴かぬホトトギスを殺したり明智光秀に殺されたり、やたらとタイムトラベラーに遭遇したりしている第六天魔王な上総介がその正体な気がしますが、それはまぁいいでしょう。

 さて、ストーリーが第二章に突入したということは、敵が更に強くなることが予想されます。そこで、これまで貯めてきた霊珠を使って招城をすることにしました。

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滸我御所

 そして引き当てたのがこちらの滸我御所。相変わらずの無知無学で恐縮ですが、完全に初めて聞く城の名前です。

 それもそのはず、なんと彼女は『南総里見八犬伝』の名場面のひとつである『芳流閣の決闘』に登場する城がモチーフとなっている城娘。『南総里見八犬伝』とは、曲亭馬琴が江戸時代に記した、全98巻の106冊に及ぶ超大作。連載中も長きにわたって愛され続け、30年近くかけて完結したというこの作品、今でいうところの『ONE PIECE』『グイン・サーガ』『かいけつゾロリ』のような感じでしょうか。これは中々渋いモチーフですが、架空の城もアリなんですねー。後々調べてみたところ、竜宮城という城娘もいるそうです。

 そして、この招城で引き当てて驚いたもう1人の城娘がこちら。

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安宅船日本丸

 安宅船日本丸。なるほど、船ですか……え、船!?城娘ですよね!?完全に城じゃなくなってませんか!?……まぁ、その辺のところを言い出したら足利学校の時点で城じゃないんですが、彼女に関してはまだ建物の範疇ということで納得していました。いや、この城娘の登場にはさすがに驚きました。水城とかは知ってますけど、そういうことではないようですし……船は海上移動する要塞。そう認識しておくことにしましょう。

 どうやら、最初の方に見て驚いていた、シェーンブルン宮殿や亀田御役所土塁は氷山の一角に過ぎなかったわけですね。恐るべし、『城プロ:RE』。

城娘への理解が深まる絆イベント

 ひとまずストーリーも山場を超えたということで、ここまで確認していなかったほかの機能を見てみることにしましょう。

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贈り物

 本作のお楽しみ要素の1つが、贈り物によって城娘たちの好感度を上げ、親睦を深めること。どの贈り物で好感度が上がりやすいかは城娘ごとに異なります。贈り物によって城娘が強化されていき、好感度が一定値に達すると絆イベントと呼ばれるイベントが発生します。

 せっかくなので、初登場時から殿にベタ惚れだったメインヒロインポジションの城娘、柳川城に贈り物をして、絆イベントを発生させてみることに。

『御城プロジェクト:RE』レビュー:美少女擬人化ゲームの皮をかぶった本格派_057

 懇切丁寧に、城娘が自分のモチーフとなった城のことを話してくれました。ためになったねぇ。
 あー、なるほど。そういう感じでしたか……いや、すみません。勝手に恋愛要素が強いイベントが出てくるもんだと思いこんでしまっていたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

 ……いや、もしかしたら柳川城がこういう話をしてきたのはたまたまで、ほかの城娘の絆イベントはまた違ったものなのかもしれません。真田丸との絆、深めましょう。

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 あー、完全にうんちくを語ってくれてますね。よくよく考えれば最初から絆イベントって言ってて、恋愛イベントなんて一言も言ってないですもんねー。まぁ、恋愛要素の強いものを見ていると恥ずかしくなってしまうタイプの人間なので、変に恋愛要素がないというのはありがたいというのも事実なんですが。

 ともあれ、最初の絆イベントが、城娘のモチーフとなった城に関する知識を得ることができるものであるということが分かりました。となると、招城で入手した城娘の中に、絆イベントを見ておきたい城娘がいます。

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メヘラーンガル城

 その城娘というのが、こちらのメヘラーンガル城。無知無学で大変恐縮ですが、完全に初耳です。彼女の見た目や背後の建築の雰囲気から、インド辺りにあるのかなという予想は立てたのですが、実際にどのようなお城なのかは全く分かりません。

 そこで、戦闘で稼いできたお金で贈り物を購入し彼女に貢ぎ、絆イベントで詳細を確かめてみることに。

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メヘラーンガル城の絆イベント

 絆イベントによれば、やはりメヘラーンガル城はインドのお城で、マールワール王国のジョーダーより築かれ、数々の王、いわゆるマハラジャたちに居城として愛されてきた難攻不落の城砦とのこと。

 いやぁ、いい勉強になりました。こういった形で、ゲームを入口として今まで知らなかった知識を深めることができるというのも、擬人化キャラクターが登場する作品の面白いところ、魅力のひとつであると言えますね。
 
 ちなみにですが、先ほどの滸我御所の紹介の時に知ったような口で書いていた『南総里見八犬伝』に関する情報も、絆イベントで入手したもの。本当に絆イベント様様です。

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 さて、更にストーリーを進めていくと、今度は蒲生氏郷を名乗る巨大兜が登場。先ほどの石田三成と違い、その見た目はスマート。カードゲーム『遊戯王』のブラック・マジシャンや、格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズのジェダのような、しなやかな色気がありますね。これもまた惚れ惚れするような良いデザイン。

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 ……ついに大きな壁にぶち当たってしまいました。ここまでは正直なところ、これまでのタワーディフェンス経験や招城で獲得した強力な城娘の性能に任せて、半ばゴリ押しのような形で進めることができていたのですが、この戦いではボスである蒲生氏郷が登場する前に壊滅状態に追い込まれることも多く、殿の屍が幾重にも重なっていきました。

 しかしながら、先ほども言いましたように、再戦に霊力を消費しない本作では無限にリトライをすることが可能。あきらめたらそこで合戦終了、あきらめなければそのまま合戦続行というわけです。手を休めることなく再戦をクリックし、リトライと殿の屍の中で敵の種類と出現パターンを把握。より良い配置、より良い巨大化のタイミングを見極めます。

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 ……かれこれ20回はやり直したでしょうか。ようやく勝利を収めることができました。かなり厳しい戦いに見えても、緻密(当社比)に戦略を立てていけばクリアができる。これもまたタワーディフェンスの良いところ、本作の良いところと言えます。

 そして、蒲生氏郷という高い壁を乗り越えて思ったのが、このまま敵が強大になっていくと、性能を無視して好きな城娘を編成するというプレイが通用しなくなってくるだろうなということ。性能はもちろん大事ですが、せっかくこういうゲームをやっているので、どうせならキャラ愛寄りの部隊編成にしていきたいところではあります。
 ですが、勝てなければ意味がないというのもまた事実。実際、入手したときにあれだけ騒いでいた真田丸も、周囲の城娘のインフレに押し負け、この時点で既に部隊から外していました。

 そこで、キャラ愛と性能を両立させるために使ったのが、”改築”
 これは、改築素材となる神娘や城娘を一定数合成することで、城娘をより強力な[改壱]と呼ばれる状態に変化させることができる機能。中にはこれが実装されていない城娘もいるのですが、[改壱]になった城娘は、能力が底上げされたりレアリティが上昇したりするなど、様々な恩恵が受けられます。

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真田丸[改壱]

 [改壱]になると、その見た目も変化。首周りにモコモコが増築され、特別感がアップしています。……なんて言うんでしたっけねこのモコモコの名前。ストール、ショール、ファー、ローファー……?
 そんな1人では結論が出せない話はさておき、全体的な性能が底上げされたおかげで、明らかに扱いやすさが変化。これまでより安定して真田丸を運用することができるようになりました。

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 一時的な延命措置ではあるかもしれませんが、好きなキャラクターを使い続けることができるというのはやはり嬉しいものですね。

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 そして、楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまい、気がつけば第30話をクリア。ストーリーも第三章に突入です。本来であれば、もう少しゲームプレイ画面の画像を撮って載せておくべきところなんですが、敵の攻撃が苛烈すぎて、スクショをしている暇が全くありませんでした。ストーリーの内容に関しては、ぜひ本編をプレイしてみてください。

 第二章のクリアの余韻にしばし浸っていますと、戦術指南所で教授され、ストーリーでも一瞬だけチラッと出てきた妖怪が、まだ本格的には登場していないということに気が付きました。それなりにストーリーを進めることができたような気がしていたんですが、どうやら敵の牙城に迫り、クリアをするにはまだまだ時間がかかりそうです。これはもう楽しみでしかないですね。

 さて、先ほどから何度か言っていますように、本作は霊力を消費して合戦に挑みます。このシステムを聞いた当初は、「スイスイとストーリーを進めていったとしても、霊力の回復待ちの時間が出てきちゃうんだろうなー」などと考えていたのですが、ひたすらにストーリーを進めていくと、なんやかんやで霊力が時間回復上限を超えて蓄積されていくため、そういった待ち時間が一切ないまま、第三章に突入することができました。ここまで一切課金をしていないとは思えないコスパの良さですね。

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999でカンストした霊力

メインストーリーだけじゃないゲームモード

 そして、メインストーリーの天下統一の第二章をクリアしたことにより、”夢幻航海” という新たなモードが出陣画面に出現。どんなモードなのか確認しようとクリックをしてみたところ、いきなり”夢幻航海”のプロローグが始まります。

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 すると登場したのは、さっき招城で引いた船の城娘、安宅船日本丸。彼女が主人公たちに自分は船であるということを名乗ると……

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 ちょっと前の私とまったく同じリアクションをする主人公陣営。あ、やっぱり城娘の世界においてイレギュラーな存在って認識で良かったんですね。船って。

 さて、こちらの夢幻航海は、メインストーリーである天下統一のその後のストーリー。いわばメインストーリーの第二部に当たるお話で、軽く見たところ、新要素もかなり増えているようです。まだメインストーリーをクリアしていないので、今回これ以上のプレイはしませんでしたが、改めてすごいボリュームですね。

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地獄の案内人、ドゥアト

 よくよく見ていくと、”夢幻航路”以外にも新たなモードが出ていました。その中の1つが、”地獄”あまりにも直球すぎるネーミングですが、このモードで用意されている高難易度マップの内容は、まさに地獄。このモード特有のシステムである、城娘の能力を強化することができる”加護”をつけなければ、現状の戦力では手も足も出ませんでした。

 ちなみに、このモードには、敵の能力を上げたり城娘の能力を下げたりして難易度を上げる”審議”という機能も存在します。どの程度の地獄にするのかは、プレイヤーのお好み次第というわけですね。私は甘口のままで十二分に楽しめているので”審議”のスパイスは結構です。

 そして、もうひとつこのモードで重要なのは、蔵を守り切ると入手できる黄の霊魂を一定数集めることで、画像に登場しているドゥアトやアイテムと交換することができるということ……せっかくですから、地獄も気合い入れて追々攻略していきましょうか。
 
 できることであれば、まだまだプレイを続けていきたいところではあったのですが、私の文章を書き上げるスピードの遅さを鑑みると、そろそろ原稿と対峙しなければどう考えても間に合いません。「それじゃあ、霊珠も貯まってるし、缶詰状態になる前に招城だけしとくかな」と、軽い気持ちで10連招城をやってみたところ、

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江戸城

 驚くべきことに、このタイミングで江戸城が出ました。実は彼女、公式サイトの城娘紹介ページで、いの一番に紹介されていたキャラクターなんです。つまり彼女は、本作の看板ともいえる城娘というわけ。どうせなら、もっと早く出てきて欲しかった……!

 しかしながら、ストーリーがまだまだ続きそうだということは先ほどもお話ししたばかり。彼女との親睦は今後のゲームプレイで深めていけばいいでしょう。さすがに江戸城は知ってるから、絆イベントは後回しでもいいかな……(小声)

 さて、『御城プロジェクト:RE~CASTLE DEFENSE~』は、その看板で銘打たれているように、非常に本格的なタワーディフェンスゲームでした。
 しっかりと構築されたゲームシステムの上に、城娘というコレクション要素が加わることで、ゲームとしての楽しみ方に奥行きが生まれている本作は、ゲームシステムの解説の丁寧さや、やり直しの気軽さも相まって、タワーディフェンス初心者にも非常にオススメしやすい作品となっています。 

 そして何より、基本無料で、無課金でもかなり遊び続けることができるという大きな魅力が本作にはあります。今回のプレイはPC版でしたが、スマホアプリで楽しむこともできますので、ぜひ一度遊んでみてはいかがでしょうか。

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ライター
レトロゲームから最新ゲームまで、面白そうだと感じた家庭用ゲームを後先考えず手当たり次第に買い漁る男。500を越えてから、積み上げたゲームを数えるのは止めました。 ディズニーアニメ・お笑い・音楽・漫画などにも広く浅く手を伸ばし、動画投稿者としても蠢いています。
Twitter:@DuckheadW
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