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敵でも味方でも建築物でも、とりあえず「囲む」だけでリングやアイテムが手に入る!『ソニックフロンティア』の新技「サイループ」が超太っ腹で気持ちいい

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 ゲームのキャラクターがタイトルごとに使い捨てられることが多かった90年代初頭、セガ任天堂マリオに対抗する新しいキャラクターを求めて「ソニック」を生み出します。

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 ソニックは『マリオ&ソニック』のオリンピックシリーズでマリオと共演するなど、生み出された使命を果たすようにセガを代表するキャラクターとなり、昨年で生誕30周年を迎えました。
 
 近年ではゲーム以外の活躍も目覚ましく、2020年に公開された映画『ソニック・ザ・ムービー』ではハリウッドにも進出します。すると「全米におけるゲーム原作映画史上最高の興行収入」を記録する大きな反響を呼びました。
 さらに、日本では8月19日より公開されている続編『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』では前作で打ち立てた興行収入の記録を自ら塗り替えてしまう快挙を成し遂げます。

 そして先日、シリーズ最新作となるゲーム『ソニックフロンティア』が11月8日に発売されると発表がありました。対象プラットフォームはNintendo Switch、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC。

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 謎めいた島で巨大な敵に立ち向かうソニックの最新映像も公開されています。

 今回電ファミは、『ソニックフロンティア』を先行プレイで体験できる機会をいただきました。本稿では、新たに登場した技「サイループ」と広大なフィールドを縦横無尽に駆け回る「オープンゾーン」を中心に紹介いたします。

文/柳本マリエ


超太っ腹な技「サイループ」でとりあえず囲んでおけばいい

 まず本作で新たに登場した技「サイループ」について紹介させてください。なんとこの技、△ボタンを押しながら円を描くように“対象物”を囲むと「リング」や「アイテム」がドロップします。

 ソニックがリングが0個のときにダメージを受けるとMISSになってしまうため、リングは持っているに超したことはありません。リングはいろんな場所で拾うことができますが、近くに見当たらないときなどは適当に対象物をぐるっと囲んでしまえば、お手軽にリングをドロップさせることができます。太っ腹すぎませんか……?

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 さらにこのサイループのおもしろいところは、囲む対象によって反応が異なるところ。

 たとえば、そのへんにある遺跡を囲むとリングやアイテムがドロップしますが、敵を囲むとダメージを与えることができます。敵が複数いる場合は、周りをぐるっと囲んでしまえば一気に攻撃できるので効率的。そこからコンボにつなげるとめちゃくちゃ気持ちいいです。

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 ボス戦などヒット&アウェイの戦闘になったときは、円を描くように間を取れば回避しながら攻撃もできるという優れもの。先行プレイのときはそこまで頭が回りませんでしたが、最新動画の戦い方を見て「なるほど」と思いました。

 また、このサイループは敵だけでなく味方も対象です。しかしながら、攻撃を仕掛けてくるわけでもない味方の周りをぐるっと囲んでリングやアイテムをドロップさせると、オラつきながら金品を奪っているようにも見えるのでちょっとした罪悪感を抱くかもしれません。

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 このように囲う対象によって反応が異なるため、いろんなものを囲んでみたくなってしまいました。とりあえず囲んでおいて損はない。 

広大なフィールドを縦横無尽に駆け回る「オープンゾーン」

 いきなり技の説明をしてしまいましたが、本作は広大なフィールドを縦横無尽に駆け回る「オープンゾーン」と、従来のソニックらしいステージを駆け抜ける「電脳空間」の二部構成となっています。

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 物語の舞台は「スターフォール諸島」。ここではコースという概念に囚われず、全方位に進むことができます。もちろん、音速で。

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ソニックは泳げないので溺れるとMISSになってしまう

 広大な島の中では、「バトル」、「謎解き」、「サイドクエスト」、「電脳空間」などさまざまな要素を自由な順番で遊ぶことが可能です。

バトル:島に徘徊している敵との戦い
謎解き:謎を解くと島のマップが解放
サイドクエスト:ソニックの能力を強化
電脳空間:コースを駆け抜けるステージ

 効率のよい流れとしては、謎解きでマップを解放させながらサイドクエストでソニックの能力を強化して、島にいる“神兵”や“守護神”と呼ばれる敵を倒し、電脳空間へ挑む、という感じ。
 守護神を倒すと電脳空間へ挑むための重要なアイテムがドロップするため物語が進みます。

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 実際に守護神の「NINJA」「TOWER」と戦ってみたところ、新たに登場した技「サイループ」のことをすっかり忘れて普通に戦ってしまいました。いざ目の前にボスが現れると頭が真っ白になりますね。
 守護神を囲んだらどんな反応になるのか、あとになってすごく気になっています。

 また、島には時間や天候の概念があるので、「夜にならないとできない謎解き」といった特定の条件を満たさなければならない場面も出てきます。

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 順番が自由だからこそ、どのように進めていくかを考えることが醍醐味のひとつと言えるでしょう。

誰からも忘れられた島「スターフォール諸島」での孤独

 ここからはゲームのシステムではなく本作を遊んだときに感じたことなのですが、舞台のスターフォール諸島が広大すぎるがゆえにめちゃくちゃ孤独を感じました。というか、島自体がすごく静かでどこか物悲しい

 先日公開された上記のWEB CMをご覧いただけるとこの島の物悲しさが伝わるかと思います。林原めぐみさんのナレーションとBGMがよすぎて、本稿を書きながら20回くらい再生してしまいました。30秒ほどなのでぜひ見てみてください。

 「広大すぎるがゆえに感じる孤独」は過去にも感じたことがあり、思い返してみたら『マインクラフト』(以下、『マイクラ』)でした。

 『マイクラ』広大なフィールドのどこに行ってもだいたい静かで、ホラーゲームとは違う種類の怖さがあります。
 たとえば「青空の下で咲き乱れる花畑」や「色鮮やかなサンゴ礁の海」など、本来であればアップテンポなBGMが流れそうな場面で、胸がしめつけられるようなピアノ音が小さめの音量で流れたり。

 『ソニックフロンティア』の場合は、時折訪れることになる電脳空間ではロック系の疾走感が強いBGMが流れるので、「電脳空間での激しさ」と「広大なフィールドでの静けさ」の対比が顕著に出ます。そのため『マイクラ』よりもさらに物悲しさを感じました。

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 本作のジャンルである「新境地アクションアドベンチャー」はまさにそのとおりだと思います。まさかソニックでこんなに物悲しい気持ちになるとは思っていませんでした。


 先行プレイではまだ序盤の島「クロノス島」「アレス島」でしか遊べていないのですが、本作で新たに登場した技「サイループ」と広大なフィールドを縦横無尽に駆け回る「オープンゾーン」の雰囲気が伝われば幸いです。

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 『ソニックフロンティア』は11月8日発売予定。対象プラットフォームはNintendo Switch、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC。
 今後の続報に期待しつつ、引き続き動向を追っていきたいと思います。

編集部
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちでレベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著「デブからの脱却」(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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