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ゲーマーのお耳を大事にする業界初の5.1chサラウンドのゲーミングスピーカー「Arena 9」発表。プロゲーマーの聞いてる音で『VAROLANT』をプレイでき、手軽にヘッドセットと併用可能

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 ゲーマーの皆さん、お耳の調子はいかがでしょうか?

 ゲーミングの名を関するAV機器としてはイヤホンまたはヘッドホンが主流だが、長時間遊んでいて耳に負担を感じた経験に、皆さんも思い当たる節があるのではないだろうか。

 耳への負担を考慮した際に、スピーカーはイヤホンやヘッドホンに比べて負担が少なく優れている。

 一方で、ユーザーが多いことで定番の商品も分かりやすいイヤホンやヘッドホンに比べて、定番のゲーミングスピーカーと言われると、見つけづらい印象を覚える。近年のビデオゲームでは3Dの空間を活用した豊かな音響効果が発展しており、同時に競技性の高いゲームでも音の重要性は高まっていると言えよう。

 しかし、「耳」は一生もの。末永くビデオゲームを楽しむためには、近年のビデオゲームが有する豊かな音響、音の定位が感じられるゲーミングスピーカーが必要なのではないだろうか。

 そこでデンマーク・コペンハーゲンを本拠地とするゲーミングギアブランドのSteelSeries業界初の5.1chサラウンドを搭載するゲーミングスピーカー「Arena 9」をはじめとする「Arena」シリーズを発表した。本記事では、1月26日に開催された「Arena」シリーズのメディア向け体験会のレポートをお届けする。

ゲーミングスピーカー「Arena 9」発表。業界初の5.1chサラウンド_001

 同シリーズのラインナップは6基のスピーカーからなる5.1chサラウンドの「Arena 9」のほか、サブウーファーと2基のスピーカーからなる「Arena 7」、限られたスペースでも臨場感あるサウンドを提供するエントリーモデル「Arena 3」の3種。

 先に結論から述べておくと「Arena 9」は勿論、5.1chサラウンドでない「Arena 7」やエントリーモデルの「Arena 3」においても音の位相感が分かる商品となっていた。

 各商品には「Sonar」と呼ばれる専用ソフトウェアが用意されており、使用することで正面から聴こえる左右の音をより立体的に聴くことができる。

 また、各商品はイヤホンジャックの接続口が用意されているため、イヤホンとスピーカーを即座に切り替えられる。よって、練習をはじめとするカジュアルなゲームプレイをスピーカーで楽しみ、ボイスチャットを使用する際や真のガチプレイではヘッドセットを使用するスタイルで耳をいたわりながらゲームを長時間楽しめるのだ。

 スピーカーとしての性能のみならず「eスポーツのプロ選手が聴く音を体験できる」システムも搭載されており、使用する際の利便性のみならず「使い込む楽しさ」も用意された商品となっているだろう。

 では、具体的に「Arena」シリーズの仕様や機能を紹介していこう。

文/りつこ
編集/実存

ゲーミングスピーカー「Arena」シリーズ

 「Arena」シリーズの商品は、前述のとおり5.1chサラウンドの「Arena 9」2.1chサラウンドの「Arena 7」、エントリーモデルの「Arena 3」の3つ。参考価格は「Arena 9」が8万270円、「Arena 7」が4万3970円、「Arena 3」が1万990円となる。

 発売日は3月10日(金)以降で、全国の家電量販店及びAmazon.co.jpにて順次販売を開始する。

 ゲーミングデバイスとして流通するオーディオ機器の多くは重低音が強く中広域が薄い“ドンシャリ”なチューニングの商品が多い印象だが、本商品は各帯域を音源通りに出力することを目指したニュートラルな音を特徴としている。各商品はSteelSeriesのAV機器専門のソフトウェアである「GG」、パラメトリックイコライザを内蔵した「Sonar」に対応しており、プレイするゲームや視聴する音楽にあわせて調整し、自身で音の特性を操作する形式を取っている。

 また、いずれの正品も優先によるPC接続のみならず、スマホやタブレットなどとBluetoothで接続可能であり、動画や音楽を手軽に楽しむことも可能だ。

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 エントリーモデルの「Arena 3」は限られたスペースで臨場感あふれるサウンドを実現するフルレンジスピーカーだ。一般的なPC用スピーカーより大きな4inchのドライバーを搭載し、ゲームの澄み切った高音、生き生きとした中音、パワフルな低音を忠実に再現する。

 会場内は込み合っており他の機材から流れるBGMも流れていたものの、スピーカーの適正位置で視聴すればかなりクリアにスピーカーの音を聴くことができた。

 また、利便性の高いスピーカースタンドを搭載しているほか、背面に有線のヘッドセット用端子が備わっており、コントロールスイッチを切り替えて簡単にスピーカーとヘッドセットを切り替えて使用可能だ。

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 「Arena 7」は4inchドライバーと高音域に特化したツイーターを携えた2wayスピーカーサブウーファーを搭載した2.1chサラウンドのスピーカーであり、正確且つダイナミックな低音と繊細な中広域の音を再現している。

 USB-Cに加え3.5mmのオーディオジャック、オーディオ用光デジタルケーブルの入出力が可能となっており、様々なデバイスと接続可能だ。

 ゲーミングデバイスと言えば「光」も重要だと耳にするが、スピーカーの背面には変色する灯体も付属。1680万色に変化し、画面上のアクションや音楽に反応してインタラクティブに発光するという。

 実際に「Arena 7」を使用したところ、ウーファーを使用することで大幅に臨場感が加速した。ウーファーから再生される低域の重低音は耳のみならず体全体を振動させる。これにより、発砲音やゲーム内の衝撃音は画面からせり出すように現象を知らしめ、結果として体全体がゲームの世界にコミットするような感覚を味わえるだろう。

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 そして最上位モデルである「Arena 9」は4inchドライバーを搭載した4基のスピーカーとセンタースピーカー、サブウーファーの組み合わせで完璧な360度空間オーディオを実現するゲーミングスピ―カーだ。

 「Arena 7」が有する全機能を搭載しているうえに、OLEDコントロールポッドというコントローラーも付属しており、PCや端末を会さずに簡単な設定が行える。コントロールポッド自体にヘッドセットと有線接続できるイヤホンジャックが設けられており、より手軽にスピーカーとヘッドセットの切り替えがを簡単に行えるだろう。

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 なお、本商品の360度空間オーディオを活用するうえでは専用ソフトの「Sonar」や「GG」を使用するほか、「5.1chに対応するビデオ」をはじめとする環境のセットアップも必要となる。使用するうえである程度のリテラシーが必要となるものの、デバイスが内蔵する機能を使い込み、上質なオーディオ環境を築けそうだ。

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最上位機種じゃなくても「立体的」な音を実現する専用ソフト「Sonar」

 最上位モデルである「Arena 9」はプレイヤーの背後にもスピーカーを設置する5.1chサラウンドのため、各方向からの音の定位感をカバーできて当然だ。しかしながら、背後にスピーカーを設置しない「Arena 7」や「Arena 3」は充分に立体的に音を表現してくれるのか。という疑問を抱いた方もいるのではないだろうか。

 そこで注目したいのが専用ソフト「Sonar」だ。本ソフトは細かく音の調整を行えるパラメトリックイコライザーを搭載しているほか、「SPATIAL AUDIO」という機能を搭載し、ゲームの音源の定位感を向上させることが可能だ。

 この機能により、「Arena 3」「Arena 7」においても前方と左右の定位間を充分に表現することができるため、最上位モデルでなくとも音の定位に注意を払いつつ、スピーカーで耳をいたわりながらゲームをプレイ可能だ。当然ながら「Arena 7」「Arena 9」は表現が豊かであり、サブウーファーを使用した迫力も味わえる。

 ちなみに、「Arena 3」「Arena 7」では背面の音を聞くことは出来ないため、魂を賭けた戦いやボイスチャットはヘッドセットで、練習はスピーカーでプレイするような使い分けが最適と言えるだろう。

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 また、専用ソフト「Sonar」のイコライザーは多彩なプリセットが用意されており『Apex legends』や『VAROLANT』『OVER WATCH2』といったFPSゲームや『Elden Ring』『ARK: Survival Evolved』など、著名タイトルに最適化されたプリセットがかなりの数用意されている。

 さらに『VAROLANT』に関しては北米を拠点とするeスポーツチーム「FaZe Clan」のメンバーであるbabybay選手の名を関するプリセットを用意。プロゲーマーが聞く音の設定で『VAROLANT』をプレイできるのだ。

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 このほかに、ベースや高音のみならず、ゲーム内のキャラクターボイスを強調する設定も用意されており、プレイする際にゲームの音をカスタマイズする楽しさが味わえることだろう。

DJにブチブチブっちぎりに美味いホットドッグを提供。SteelSeriesの発表会が“オシャ”すぎる理由とは

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 今回のメディア向け発表会はJR渋谷駅から徒歩5分のお洒落なホットドッグ屋さん「BABY HOTDOG CAFE」で開催された。

 うちっぱなしのコンクリート壁など80年代風のお洒落な内装であり、振る舞って頂いたホットドッグもマジで美味しい。そのうえDJによるアフターパーティーも用意されており、ゲーミングデバイスの発表会としては珍しい試みと言えるだろう。

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 発表会の意図としては、SteelSeriesが2023年の方針として掲げる「様々な文化との交わり」に基づいているという。この方針は近年のeスポーツシーンの盛り上がりを受けて構想されたものであり、ゲーム分野以外とのコラボレーションを行うことで新たなファンを獲得する機会を設けていきたいそうだ。

 「ゲームと音楽」と言えばトラヴィス・スコット氏が2020年に『フォートナイト』にてヴァーチャル・ライヴを開催したことや、2022年にLil Nas X氏が『リーグ・オブ・レジェンド』とコラボした新曲『STAR WALKIN’』をリリースするなど、人気ゲームとヒットチャートやグラミーに名を轟かせるミュージシャンのコラボが加速している。

 この動向は国内も例外ではなく、ラッパーのJJJ氏とPUNPEE氏が『MTG ARENA』テーマソングを手掛けたり、『アンダーテイル』の作者であるトビー・フォックス氏とPUNPEE氏、imase氏がポカリスエットのCMに楽曲を提供したり、はたまたeスポーツと音楽を融合したイベント「Soulz Season3」が開催され、ラッパーのAKLO氏とプロデューサーのKM氏がイベントのために制作した楽曲『Muscle Memory』をリリースしたりと様々な場面で流行の音楽とビデオゲームのコラボは近年急激に増えている。

 本イベントのアフターパーティーにDJが行われることは現時点では珍しいが、今後ゲームと新鋭のカルチャーが交わる場面も増えていくだろう。

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 イベントの最後には、Amazonにて使用できるお得なクーポンもお披露目された。

 対象商品はSteelSeriesが手掛けるヘッドホン「ARCTICS NOVA」シリーズと同社が手掛ける一部の過去の正品に仕様でき、使用期間は1月31日(火)までとなる。

 購入時にクーポンコード「SSARENA」と入力することで10%オフで対象商品を購入可能だ。


 「Arena」シリーズの商品は、「Arena 9」が8万270円、「Arena 7」が4万3970円、「Arena 3」が1万990円で、発売日は3月10日(金)以降で、全国の家電量販店及びAmazon.co.jpにて順次販売を開始する。

 耳に良いゲーミング環境を作りたい方や「プロゲーマーの聞いてる音」を体験したい方は、ゲーミングスピーカー「Arena」シリーズを手に入れてみてはいかがだろうか。

ライター
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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