※本記事では、歌住サクラコ、若葉ヒナタ、伊落マリー、浦和ハナコの絆ストーリーに加えて、2023年2月15日(記事掲載日)時点で実装されているメインストーリーやイベントストーリーのネタバレを含みます。完全に透き通った気持ちでストーリーを楽しみたい方は今すぐこのページを閉じてゲームをプレイしてください。
「透き通るような世界観で送る学園RPG」を謳うも、実際には「性癖の闇鍋パーティー」と噂される『ブルーアーカイブ』の世界には、風紀を乱す風紀委員会やバニーガールになって誘惑してくるメイドエージェント集団などさまざまな組織が登場する。
そんななか、最近ひと際話題を集めているのが、トリニティ総合学園の組織“シスターフッド”だ。
所属する生徒たちは、黒を基調としたシスター服のような制服を着ており、大聖堂を拠点として活動している。
彼女たちの掲げる目標は「キヴォトスの住人が安らかに幸せに暮らせる」こと。
悩める人の話を聞いてあげたり、行き場のない人に寝食を提供したりバイトへの推薦状を出したり、辛い境遇の方々に手を差し伸べている。日々、祈りを捧げるのも欠かさない。
神秘のベールに包まれ、清楚なシスターたちが集う、まさにキヴォトスのオアシス(じつは口外をはばかられる秘密を抱えているらしいが)。
それがシスターフッド……………………であった。ちょっと前までは。
ことの発端はメインストーリーの最終編にて。サクラコ様が口にしたひと言によって、世界の理が一変してしまった。
決戦に向け、シスターフッドの前身にあたるユスティナ聖徒会の礼装に身を包んだサクラコ様。そしてこう言い放った。
「これが私の覚悟です」
ギリギリラインのハイレグレオタード、歩くたびに後ろ姿が気になってしょうがない非合理的なデザイン、物理的に下着の存在を許さない布面積を見て、我々先生は大いに困惑した。
そして、ハナコが先生たちの頭に思い浮かんだすべてを言語化したことで、「ハイレグの角度=覚悟の証」という新たな概念が生まれてしまった。
その結果どうなったのか。
覚悟を決めたサクラコ様の二次創作イラストが大量に生み出されるだけでなく、同じシスターフッド所属のマリーやヒナタの覚悟ガン決まりの二次創作イラストが界隈を駆け巡る有り様。
いま、シスターフッドの清楚は非常に危うい状況にある。
これは由々しき事態だ。生徒を導く先生として見過ごせない。彼女たちの清楚を守らねばならない……!!
手始めにシスターフッドに所属する生徒たちの素行を調査するとしよう。そのうえで、彼女たちが清楚であることを証明していく。先生として「覚悟」を持って臨むつもりだ。
文/竹中プレジデント
清楚な歌住サクラコ
まずはシスターフッドの長を務めるサクラコ様から素行調査を行っていこう。
【生徒紹介】
— ブルーアーカイブ公式 (@Blue_ArchiveJP) February 7, 2023
シスターフッド所属のサクラコさん。
何事に対しても真剣に向き合うため、多くの生徒さんから厚い信頼を受けているものの、その生真面目すぎる性格のせいか、流行や常識からズレてしまうこともあるようで…。
「皆様に恩寵があらんことを」 #ブルアカ pic.twitter.com/TDAI2gLDd4
もともと登場頻度が少なく、描写から得られる情報も多くなかった彼女。
・言葉遣いや立ち振る舞いから、慎ましくおしとやかな生徒っぽい
・ハナコ証言によると、そっち(けしからん)方面の免疫がない
・ケーキが好き
くらいの情報しか掴めていなかった。
2月10日より開催されたピックアップ募集「偽りなき信仰の甘果」でガチャ実装されたことで、絆ストーリーやモモトークで彼女のことをもっと知ることができるようになったわけだが……そこで垣間見えたのは想像していた10倍くらい「おもしれー女」なサクラコ様の素顔だった。
敬虔な生徒であるサクラコ様は、周囲から厚い信頼を寄せられている。しかし、その真面目さゆえ「気難しい性格をしている」「怖い」と勘違いされがち。
本人としては「人々の悩みを聞くシスターとして、相手に気を遣させてしまうのは望ましくない」と、誤解を解くためにアクションを起こすのだが、これがことごとく逆効果。
「親しみやすい人」をインターネットで学び、モモトークで実践するも失敗。
怖い人というイメージを払拭するために、生徒をひとりひとり呼び出して説明するも失敗。
最終手段として、シスターを集めて「自分は変な人ではない」ことを先生から説明してもらうもこれまた失敗。
本人としては大真面目に取り組んでいるだけに、そのズレた行動のおもしろさが増し、腹筋を持ってかれてしまう。
さて、では本題である「清楚から足を踏み外しているのかどうか」について見ていくと、これは断言できる。「NO」であると。
サクラコ様の1日はお忙しい。シスターとしての活動で1日の行動は決まっており、時間が空くことはほとんどない。
いつも大聖堂にいるため、外部との隔たりもあり、常識や流行にも疎い。必然、ピンク色の知識を得られる環境にないのだ。
そもそも、最終編で角度の鋭いハイレグ衣装を着たときも、サクラコ様はハイレグの角度についていっさい恥ずかしがる様子を見せていなかった。「あの格好が恥ずかしいものである」という認識がないくらいに純粋無垢である証だ。
つまり導き出される答えはひとつ。サクラコ様は清楚。すこ───しだけ常識からズレてしまっているだけなのだろう。問題ない。
清楚な若葉ヒナタ
続いて調査をしていくのは、他のシスターとは一線を画した主張の激しい服装に身を包んでいるヒナタ。
シスターフッドの生徒のなかで異彩を放っている。サクラコ様の覚悟の角度も相当鋭かったが、ヒナタの角度も相当なものとお見受けする。
【生徒紹介】
— ブルーアーカイブ公式 (@Blue_ArchiveJP) February 21, 2022
ヒナタさんはシスターフッドにおいて「聖堂などの物品管理」という責務を担う生徒さんです。
仕事に対して真面目でひたむきですが、少々おっちょこちょいなところがあり、ミスを重ねて自信を失うこともしばしばあるようで…
「き、きっと何とかなります……!よね……?」 #ブルアカ pic.twitter.com/tVbMExdVDG
ひとり酒池肉林のような見た目をしているヒナタであるが、先生たるもの人を見た目で判断してはいけない。彼女の日ごろの行いをしっかり見てあげるのが先生として大切なことだ。
施設の整備や補修、物品管理を担当しているヒナタ。他のシスターなら3、4人がかりで運ぶようなものも彼女ならひとりで軽々と運べるほどの力持ち。
その影響かはわからないが、かなりの汗っかきのようで、ちょっと運動しただけで汗だく状態になってしまう。
聖堂の倉庫で先生と共同作業(物品を運ぶ)していたときも、人気のない場所から汗をかきながら出てきたことで、周囲からあらぬ疑いをかけられてしまった。
さらに、少々……どころではないほどのドジっ子属性を保有しており、立ち入り禁止の場所に繋がる扉の施錠を忘れたり、貴重な経典を破壊しつくしてしまったり、ミスを重ねるのは日常茶飯事。
そのドジがトリガーとなり、先生と茂みの中で密着するハプニングに発展。結果的に周囲からのあらぬ疑惑に繋がるお手軽コンボを決めていく。
しかし、サクラコ様の「誤解」とは違い、ヒナタに関する疑惑は完全なる「誤解」だ。
目のやり場に困るシスター服も無意識のうちに着こなしているだけだし、ことあるごとに人気のない場所から先生と汗だくになりながら現れるのも偶然に過ぎない。
ヒナタ自身、本当にピュアな心を持っている生徒で、ハナコの対極にいるような女の子。あらぬ疑惑に関して、ヒナタ自身は一切理解できていないのがその証拠と言えよう。
サクラコ様の覚悟礼装を見たときの驚いた反応も、恐らく「サクラコ様の服装がいつもと違う」ことへの反応だったのではないだろうか。
調査結果。ヒナタは清楚。ヒナタのことをけしからん目で見てしまうのは、我々の心が穢れているだけなのである。
清楚な伊落マリー
調査の結果、サクラコ様、ヒナタが清楚だと判明したわけだが、ここまでくればシスターフッドの清楚は証明されたも同然だ。
【生徒紹介】
— ブルーアーカイブ公式 (@Blue_ArchiveJP) October 22, 2021
シスターフッドの敬虔で誠実なマリーさんです。
沢山の生徒さんがその落ち着いた雰囲気と柔らかな笑みに惹かれています。
でもマリーさんはまだ未熟だと感じ、早く立派なシスターになりたいと思い続けているようです。
「辛いときは、私に頼ってくださっても良いのですよ。」#ブルアカ pic.twitter.com/u3iwqh2Dlv
なぜか? シスターフッド最後の素行調査対象であるマリーは、「清楚が服を着て歩いている」ような存在だからだ。彼女が清楚から足を踏み外していることなど万が一にもあり得ない!
ミニスカニーソという先生特攻を備えたサクラコ様、性癖詰めこみバーゲンセール開催中のヒナタに比べて、慎ましさの女神が顕現しているかのようなマリーのたたずまい。見ているだけで煩悩が昇華していくようだ。
見た目だけではない。立派なシスターを目指すマリーは、立ち振る舞いも可憐で優美で隙がない。穏やかな笑顔と落ち着いた雰囲気で多くの人の心を引き付けている。
その慎ましさは天元突破しており、なんと体操服姿でも肌の露出が多いと恥ずかしがるくらいだ。これは清楚。絶対に清楚。
さあご覧いただきたい。
女神で、聖女で、世界平和の象徴のようにも見えるマリーの祈り姿を。祈りを捧げている姿も清楚でしかない。
マリーさん……!?!?
いっしょに手を握ってのお祈りとはいささかドキドキしてしまうのだが……。
いや、これはあくまで「こういう祈りかた」があるだけで、けしからんように見えるのは我々の心が穢れているだけだ。マリーは清楚。
人気のない場所に先生を呼び出して、まるで告白のような言葉を連ねるマリー。
甘えたがりの私???? 堕落に誘う悪魔の手招きにようなムーブにドキマギしてしまう。
いやいや、これはあくまで「ひとりの生徒として」先生と接していこうと宣言しているだけで、なにもやましいものなどないはずだ。マリーを信じろ。マリーは清楚。
あれ……そういえば……サクラコ様の覚悟衣装お披露目したとき、そっち方面の知識が疎いサクラコ様とヒナタはあの衣装を「破廉恥なもの」と認識していなかったが、マリーだけはあれを「破廉恥なもの」として認識していたような?
いやいやいや、ちょっと待ってほしい。深読みはよくない。
知識としては知っているが、自分を律しているのであれば、それはそれで問題ない。マリーがもしむっつり属性だったら逆に「いい」まである。
マリーは清楚。これは間違いない。もしかしたら何かのきっかけに“不埒なマリーさん”になってしまう可能性もなくはないかもしれないが、その際は先生として責任を持って受け止めればいい。
シスターフッドの未来は明るい
今回の調査によって、シスターフッドの清楚は証明されたと言えよう。
正直ホッとしている。この結果をまとめて提出すれば、彼女たちの清楚に危機が迫る事態も防げるだろう。シスターフッドの清楚と未来は守られたのだ。
とは言え懸念材料がないわけではない。
厚い信頼を集めるサクラコ様は現在3年生。同じ3年生のヒナタとともに卒業を控えている。1年生であるマリーには組織の長を務めることはまだ荷が重いだろう。
誰か……優秀な能力を持ち、トリニティに精通しており、サクラコ様の意志を引き継ぐ覚悟がある生徒はいないだろうか……。
いた。浦和ハナコ。学年も2年とピッタリだ。彼女こそ、その座に相応しい。
現在は補習授業部に所属している彼女であるが、1年生のときに全学年全教科のテストで満点を叩き出すほどの頭脳を誇る才女であり、キヴォトス大運動会での開会式にてトリニティ代表に選ばれるほど優秀な生徒だ。
シスターフッドやティーパーティーから勧誘を受けた経験があるだけでなく、トリニティ上層部との繋がりもあり、学園の情報に精通している人物でもある。
その能力の高さはストーリーでもいかんなく発揮されており、トリニティのトップに君臨するティーパーティートップの3人のうち2人を半日かからず制圧する手腕も見せる。
また、サクラコ様の「覚悟」を誰よりも早く理解し、自らも服をパージし水着姿になることでサクラコ様の「覚悟」とをともに背負う意志を行動で示す聡明さも持ち合わせている。
破廉恥な姿で学園を徘徊したり、頭の中がピンク色全開だったり、大観衆の前で放送禁止用語を連呼したり、清楚らしからぬ一面もあるが、生徒を信じて見守ることも時として大事なことだろう。
決して、ハナコならシスターフッド全員に覚悟礼装を標準装備にしてくれそうとか、トリニティを裸の楽園に変えてくれそうとか、そういう不純な気持ちなど一切ない。
純粋にシスターフッドの今後を考えたうえで、能力的にハナコが適任であると、そう結論に至っただけである。頼んだぞ、ハナコ。
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