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「ロールプレイ」にちょっとでも興味があるなら『The Elder Scrolls Online』をプレイしてみてくれ頼む。最高級のハイファンタジー世界で「戦場を引退した老兵」「砂漠の町の商家に生まれたお嬢様」「死霊術士に育てられた元孤児の暗殺者」の3人でパーティを組んで冒険する楽しさを知ってほしい!

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『The Elder Scrolls Online』(以下、ESO)

──このゲーム、とにかく「ロールプレイ」がはかどる。

「ロールプレイに興味がある」「TRPGが好き」「自分だけのキャラを作って遊びたい」みたいな方にはマジでオススメです。

多種多様なジョブやクラス、自由度高めなキャラクターメイキングといったMMORPGならではの魅力はもちろんなのだが、なんといっても『ESO』が良いのは「最高級のハイファンタジー世界でMMORPGができちゃう」ということ。

『オブリビオン』や『スカイリム』で知られる「エルダー・スクロールズ」シリーズの重厚な世界観がそのままMMOになっているゲームなので、だいたいどんなキャラを作っても世界に馴染む。

たとえば、「戦場を引退した老兵」「砂漠の町の商家に生まれたお嬢様」「死霊術士に育てられた元孤児の暗殺者」といったような、中学生の頃に書いた黒歴史ノートに出てくるようなキャラでも、しっかりタムリエルの世界に馴染んでくれる。

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実際に、筆者は前述したキャラ設定で友人とパーティを組み、ロールプレイしながら数年近く『ESO』を遊び続けている。

まあ~~~……これが楽しくてしょうがない。

ロールプレイしながらストーリーやクエストをこなしていくうちに、自分の作ったキャラクターの物語が紡がれていく様を見ていると、まるでオリジナルファンタジー小説の伝記ものを読んでいるような感覚を味わえる。

そんな遊び方までバッチリ受けいれてくれる『ESO』だが、このたび日本語対応でコンソール版(PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One向け)が発売された。

コンソール版はPC版とサーバーが異なるので、日本人はゼロからのスタートとなる。『ESO』を始めるには絶好の機会なので、ロールプレイやファンタジーの世界に興味がちょっとでもあれば、ぜひ触ってみてほしい。

というわけで、本稿ではこれから『ESO』を始める方向けに役立つ情報をまとめていく。「やることが多すぎて、何をすればいいかわからない!」「ロールプレイってちょっと恥ずかしいし、どうしたらいいかわからない」といった悩みへの一助となれば幸いだ。

文/TsushimaHiro
編集/実存


そもそも、『ESO』って何?

『ESO』は、端的に言うと「間違ったプレイ方法がほとんど存在しない」オンラインゲームだ。

オンラインゲームでありながらソロプレイで受けれるクエストやストーリーが充実しており、グループを組んでダンジョンに挑むPvEのマルチプレイコンテンツやギルド運営もある。大規模戦などのPVP要素はソロプレイと切り離して作られており、カジュアルな層から熟練のプレイヤーまで幅広く受け入れられるよう作られている。

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(画像は公式サイトより)

本作のメインストーリーは、超常的な力を持つデイドラ「モラグ・バル」の襲撃により空位となった帝都の玉座を巡り、3つの同盟軍の間で勃発する戦争が主に描かれる。

しかし、本作はメインストーリーをほったらかしにして気ままに冒険することが可能だ。オンラインゲームではあるものの、これまでの『エルダー・スクロールズ』シリーズで楽しめた世界観や自由度は健在である。

プレイヤーは「タムリエル」を舞台に3つの同盟のいずれかに所属し、エルフやオークなど9種の種族【】から細かにキャラクターメイキングが可能となっている。
DLCを購入することで10種目が解放される。

フィールドで受けるクエストの順番はプレイヤー自身が決めることができ、自身のレベルに合わせて敵の強さも変化するシステムなので、どこから冒険をスタートしてもいい。

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(画像は公式サイトより)

冒頭でも説明したとおり、本作はベゼスダ・ソフトワークスよりシリーズ初の日本語版がリリースされた『The Elder Scrolls IV: Oblivion(以下、オブリビオン)』や、オープンワールドというジャンルを日本にも浸透させ、全世界で6000万本の販売を記録した人気RPG『The Elder Scrolls V :Skyrim(以下、スカイリム)』と同じ世界観の作品だ。

従来の作品では一部の地域を舞台にしていたものが、本作では「タムリエル」のほぼ全土を冒険できるようになっている。時系列的には『スカイリム』より約1000年前の「西スカイリム」地方を冒険できるフィールドも用意されており、ファンとしては懐かしの街「ソリチュード」を拝むこともできる。

日本語に対応したPC版はDMM GAMESから2016年にリリースされ、音声も全て日本語に吹き替えられた。2023年11月15日には、PS5、PS4、Xbox One、Xbox Series X|Sに対応した日本語版も配信されている。

また、サーバーは北米と欧州のどちらかを選択することになり、PC版とは違ったサーバーになっている。なお、PS版はPlayStation Plusに加入しないとログインできないので注意しよう。

ロールプレイの受け皿が、実にちゃんとしている

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「かっこいい」を追求して作成したオークの戦士。重鎧が似合う。

本作は、多様なロールプレイを受け止める舞台がしっかりと用意されている。

戦争で名誉のために戦う者。国を渡り歩く傭兵。魔術を極めんと旅をする者。ひたすらダンジョンに潜る者もいれば、採掘、採取をして素材を集め、鍛冶師、木工師、革細工職人、布職人、錬金術師などの生産業を営むこともできるし、それを販売する商売人にもなれる。

また、冒頭でも説明したとおり暗殺ギルドに所属して暗殺者として暗躍することもできれば、盗みを働いて一山当てるようなヒールプレイも実現できる。

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闇稼業の“仲間”たちとたむろ…

剣と魔法(と暴力)にまみれた『ESO』は、まさになりたい自分をロールプレイできる素晴らしいゲームで、一人のキャラクターでありとあらゆる所業を成すことのできるゲームでもある。冒頭でも述べたように、これほどロールプレイがはかどるゲームはないと思う。

しかし、「ロールプレイやったことないけど興味ある」「ロールプレイってどうすればいいのかわからない」「恥ずかしい」「難しい」と思う方も多くいると思うので、筆者が本作にて友人と行なった、「楽しい」と思えたロールプレイの一例を紹介したいと思う。

筆者と友人は本作のロールプレイの受け皿の広さに気づき、最初に行なったのはキャラ設定を練ることだった。

専用のエクセルシートを共有し、自分の作ったキャラクターがタムリエルでどのような出自をもって活動しているのか設定を書き、実際にキャラ同士の邂逅を描くプロローグを書いて人物像に深みを持たせた。

実際にゲーム内で動かす際は、友人と「このキャラなら、困っている人物に手を差し伸べるだろう」「自分のキャラは通常であればその依頼を引き受けることはないが、仲間が受けるのであれば同行する」「ツンデレかよ」といった、神様視点で自分の作ったキャラクターがどのように動くか話し合いながらプレイする。すると、エピソードを重ねるごとにキャラクターが『ESO』で活きてくる。

キャラクターを作る際には、「善・中立・悪」といった属性をつけておいた。

これはゲーム内で直接キャラに設定できるわけではないが、そのキャラクターがどのような行動をとるのかという指針になる。こうして一本筋を通すことで、多彩なキャラクターを作りやすくなるはずだ。

概要は、以下のとおり。

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・砂漠の町の商家に生まれたお嬢様(属性:善)

両親からは「盗みを働くなどもってのほか」といった適正な教育を受け、商才に恵まれて育つ。外の世界(もしくは裏世界)の事情をほとんど知らずに育ったため、旅の途中に世間知らずな一面を見せることもある。ただし、ぼったくりは絶対に許さない。

旅立った先で多くの不条理を経験し落ち込んでいるところ、現役を引退した老騎士に見込まれ冒険者として成長する。無抵抗の者を殺すなどの悪行に手を染めることを嫌う。

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・戦場を引退した老兵(属性:中立)

とある領地に仕えている騎士であったが、前線を若手に譲り引退した。

現在は、自身の経験と能力を活かして各地のグルメを楽しみながら放浪して暮らしている。おせっかいな性格で、困っている人物がいれば手を貸すこともある。

しかし、敵意を向けてきた人物に対しては無情と言っても良いほど無駄のない所作で殺しにかかり、敵の物資は容赦なく利用する。ある意味、冒険者らしい自由な思想を持っている。また、焚き火を前にすると語りたがる癖がある。必要であれば山賊など悪漢を殺害することもあるが、貧しい者から盗みを働くことはしない。

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・死霊術士に育てられた元孤児の暗殺者(属性:悪)

親に見捨てられ、川辺で死にかけていたところでとある死霊術士に拾われ、青年となるまで徹底的に死霊術を叩き込まれた。ある日、親代わりであった死霊術士が旅人に殺されたことをきっかけに旅に出て、「エボンハート・パクト」に死霊術士の傭兵として雇われる。

戦場では地元住民の先祖の霊魂を召喚して敵軍を襲撃させることもあり、自分の居場所は戦場にあると確信する。現在は暗殺者ギルドに所属し、暗殺業に勤しんでいる。闇稼業を行なうことに一切の躊躇がなく、残酷とも思える選択を率先して行なえる。

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……このように、いくつかのパターンにわけてキャラクターを作成することで、本作に大量に用意されたクエストや依頼などを、まんべんなく楽しめるようになった。キャラ付けのためによく言う台詞や趣味、性格なども設定しておくといい。

ただし、筆者がここで紹介したロールプレイのスタイルは、あくまでほんの一例にすぎないということは強調しておきたい。

普段は闇稼業をしているキャラでも、気まぐれに善行を積むようなクエストを受けてみるのも一興だし、ここまで説明しておいてなんだが、キャラ設定をとくに作り込まずに飛び込んで楽しく遊べてしまうのも『ESO』の魅力のひとつだからだ。

ソロプレイでも多人数でも楽しめる

本作はオンラインゲームでありながらも、『オブリビオン』や『スカイリム』のようにソロでもある程度のコンテンツが楽しめる作品となっている。

フィールドに点在するクエストは一人で受け、目標に向かって問題を解決するというシステムは従来の作品どおりで、戦士ギルドや魔術師ギルドなどNPCが運営する組織に所属して新たなスキルを解放できるクエストも用意されている。

また、クエスト以外には武器、服飾や鎧などの防具やアクセサリーの製作、錬金術によるポーション作成、装備へのエンチャント、料理、ハウジングで使用できる家具の製作などのクラフト要素がある。

生産業で装備を整えたり、アイテムを作ってステータスを強化し、冒険の助けにするのも良いだろう。

多人数で遊ぶ際には、最大4人で挑めるグループダンジョンや、12人で挑むチャレンジも存在する。特定のフィールドでは、多人数参加型のイベントも開催されている。

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(画像は公式サイトより)

タムリエルの中央に位置する「シロディール」では、同時に数百人以上が一同に介す大規模PVPコンテンツ「同盟戦争」に参加できる。アルドメリ・ドミニオン、エボンハート・パクト、ダガーフォール・カバナントのそれぞれ三国が衝突し、タムリエルの王座を獲得するために戦う。

そのほか、プレイヤーが運営しているギルドに所属したい場合は参加することもできるし、自身でギルドを設立することも可能だ。ギルドではロゴマークや紋章を編集したり、共有の銀行を用いて商品を販売するようなこともできる。筆者がプレイステーション版で掲示板を確認すると、日本人が新たに設立しているギルドがいくつも存在した。

ベテランの設立したギルドに参加するも良し、スタートダッシュを狙う新鮮なメンバーが揃うギルドに参加してもいい。また、自らコミュニティを立ち上げ盛り上げるのも一興だろう。

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のんびりと釣りを楽しむことも可能

もちろん、あてどなくぶらり旅を楽しむこともできる。タムリエル大陸はとにかく広大なので、ロケーションを巡っているだけでも次々と新たな発見があるため非常に冒険のしがいがある。

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ひたすらカードゲームを遊ぶことでなぜか素材をもらえたりする。

また、大型追加コンテンツ「ハイ・アイル」から「テイルズ・オブ・トリビュート」というカードゲームも実装された。お互いに用意されたデッキを使ってデュエルする方式なのでレアカードを引かなくては勝てないということはない実力重視のゲームだ。マッチングシステムもあるので、気軽にプレイヤーと遊ぶこともできる。

多彩なキャラクタービルド

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本作のキャラクタービルドは、ほぼ全てのクラスでタンク・アタッカー・ヒーラーといった役割を担えるようカスタマイズできるところが特徴だ。

冒険をすることで経験値を得て、レベルアップすることで体力、マジカ、スタミナのいずれかのステータスを伸ばすことができる。体力は最大体力、マジカは魔法を扱う際に使用するゲージの最大値、スタミナはダッシュ、回避、スタミナを消費するスキルを使用するために必要なステータスだ。

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マップに点在する「スカイシャード」。エネルギーを吸収する時が気持ちよさそう。

スキルポイントは、冒険をすることで経験値を溜めてレベルアップしたり、フィールド各地に点在する「スカイシャード」を入手することで獲得できる。スキルポイントの割り振り方次第で、キャラクターのビルドは大幅に変わる。

両手武器やクラス専用スキルなど、スキルは使えば使うほど数値が上昇し、新たなスキルがアンロックされる。入手したスキルポイントを使用することで、新たなスキルが解放されるシステムだ。

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どんなスキルを獲得すればよいかわからない、という場合は「スキルアドバイス」システムを使用し、タンク・ヒーラー・アタッカーなどを選択肢すれば、適切なスキルラインに誘導してくれるようになる(この機能は「上級プレイヤー」を選択すればオフにできる)。

スキルは基本的にマジカゲージを消費するマジカタイプと、スタミナゲージを消費するスタミナタイプがある。スキルを成長させると、大抵のスキルはどちらかのタイプに変更することができるので、自身のスタイルに合わせてスキルを構築しよう。

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装備は軽装鎧、中装鎧、重装鎧と3つの重さでわかれており、頭、胴体、肩、腰、手、脚、足と全部で7つの装備箇所がある。バラバラの重量の装備を身に着けるのではなく、いずれかの種類で統一し、より多くのスキルボーナスを獲得することをおすすめする

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軽装鎧のスキルは魔法に関連するパッシブスキルが多く、中装鎧はダッシュ時の速度を上げるスキルや、スタミナ回復速度を上昇させる効果がある。重装鎧は最大体力を上げたり、防御力を上昇させるようなスキルを習得できる。

これらの要素を組み合わせ、「中装鎧を装備した弓使いのウッドエルフ」や、「重装鎧を装備し、剣と盾で前線を張るテンプラーのノルド」、「軽装鎧を装備したアルカニストのアルゴニアン」など、無数のビルドを構築し楽しむことができる。

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せっかく作ったのに、結局は兜で頭が隠れちゃうんだよね…という事態は防げる。

ちなみに、「せっかくキャラクターを作ったのに顔が兜で隠れてしまう」という方は、メニューのコレクション⇒外見⇒帽子⇒兜の非表示を選択すれば、装備の効果は保ちつつキャラクターの頭部を表示させたまま遊ぶことができるので、ぜひ活用してみてほしい。

自由度高めのキャラクターメイキング

本作には、従来の作品どおり自分でカスタマイズした人物が主人公となるキャラクターメイキング機能が搭載されている。

クラスは炎を操る戦士ドラゴンナイト、魔法に長けたソーサラー、暗殺術やステルス能力が高いナイトブレイド、回復能力もある戦士テンプラーの4種類から選択できる。

また、追加コンテンツを購入することで、キノコで回復し動物を召喚できるウォーデン、禁忌とされる死霊術を扱うネクロマンサー、最新のクラスであるアルカニストが選択可能になる。

それぞれのクラスに特性があるものの、スキルの組み合わせ方次第では全てのクラスでパーティの盾役であるタンク、高いダメージを出して戦闘に貢献するディーラー、回復や支援能力に特化したヒーラーなどのロールを構築できるので、自分が気になったものを選んでみよう。
※ただし、ネクロマンサーは町中で発動するだけで犯罪者扱いされてしまう禁忌の術を扱うことになるので要注意だ。

なお、所属する同盟軍はキャラメイクの時点で選択する。同盟によって使用できる種族が異なり、種族ごとに固有スキルが設定されるので、そこも加味して選んでみても良い。また、加入した同盟により敵対するプレイヤーが他の同盟に決まり、PVPエリアにて反映される。また、同盟専用クエストなども存在する。

同盟のおおまかな特徴と選択できる9種の種族は以下のとおり。

※細かい歴史まで解説していくと、語り終える頃には筆者が老衰している可能性が高いので、かなりかいつまんで説明することをご容赦いただきたい。

アルドメリ・ドミニオン

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(画像は公式サイトより)

タムリエルの中央にある帝都が陥落したことを知り、ハイエルフたちが自分たちの領域と隣接する地域のウッドエルフとカジートたちと手を組んだ同盟だ。この混乱を阻止できるのは自分たちしかいないと思っている。リーダーは28歳のアイレン女王。若い。

選べる種族は魔力適正のあるハイエルフ、森との親和性が高いウッドエルフ、猫のような身のこなしの軽さが特徴的なカジートの三種類だ。拠点となる町「ミストラル」は南国風の植物や美しい建造物が特徴的だ。

ハイエルフ

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耳が尖っており、目尻がせりあがっているところが特徴。

長身の長命種。サマーセット諸島を故郷とし、古くからタムリエルで文明を築き上げた種族で、「アルトマー」とも呼ばれている。

『スカイリム』に登場するハイエルフは高圧的な奴が目立ち印象が悪いというユーザーも多いかもしれないが、悪い奴ばかりでもないのは他の種族と同様だ。種族特性はどれも魔法に適正があるもので、魔術をメインで扱いたいプレイヤーにおすすめできる。

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(画像は公式サイトより)

ウッドエルフ

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見た目はハイエルフに近いが、小柄で俊敏。

ハイエルフと比べるとかなり小さな種族で、別名は「ボズマー」という。タムリエルの南西部にある森林地帯ヴァレンウッドを故郷とし、弓矢の扱いに長けている者が多い。これは体感だが、小柄で整った顔立ちのキャラクターが作れるせいか、女性キャラで作成されていることが多い。小柄なとがり耳のエルフを作りたい方や、弓使いを目指したい方におすすめできる。

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(画像は公式サイトより)

カジート

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シリーズではおなじみの愛され種族

いわゆる猫科の要素がふんだんにある獣人だ。タムリエルの砂漠地帯「エルスウェア」を故郷としている。自分のことを「この者」と呼ぶような独特の喋り方や仕草がシリーズのユーザーには評判で、盗みの成功確率が高くなる種族特性を持っている。虎柄、黒・白猫、三毛猫、ライオン的なたてがみなど幅広い猫キャラが作れるので、「顔までがっつり猫であってほしい」というお好きな方にはぜひおすすめしたい。

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(画像は公式サイトより)

なお、ESO-DMM日本語版公式Xアカウントでは「エソッコ」ちゃんというカジートの女の子が広報を約2年間担当し、最後はファンから惜しまれながらも長い旅に出ることになった。

エボンハート・パクト

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(画像は公式サイトより)

エボンハート・パクトは、3つの同盟の中でも、組めること自体が奇跡と言えるほど関係性が激悪の種族であるダークエルフ、ノルド、アルゴニアンが結託している。ノルドは北方の「スカイリム」地方に住む北欧風の戦士たちで、ダークエルフとは長く争い続けていた。

爬虫類チックな風貌のアルゴニアンはダークエルフから未だに奴隷扱いされている者も少なくはない。彼らは遥か東のアカヴィリからの侵攻をきっかけに結束し、帝国を制圧する意思をかためた。

リーダーは東スカイリムの王、ジョルンだ。拠点となるエボンハートには火山地帯に囲まれた過酷な環境が広がっているが、住民は石造りの建物の中でたくましく暮らしている。

ダークエルフ

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闇に紛れる気高き戦士

「ダンマー」とも呼ばれる種族のダークエルフの故郷はシリーズ三作品目の舞台となった火山地帯「モロウウィンド」。彼らの故郷は東の地「アカヴィリ」やノルドたちの侵攻を何度も受け、その度に争いを続けてきた。炎に対する耐性を持ち、種族特性スキルは両手に片手持ち武器を持つことで習得できる二刀流スキルの習得が早くなるアッシュランダーや、攻撃力を上げるスキルなど戦闘向きのものが多い。

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(画像は公式サイトより)

ノルド

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盗まれがちなスイートロールは本作でも健在

北欧の戦士ヴァイキングをイメージするとわかりやすい北国スカイリムの種族ノルド。男女ともに恵まれた体格で、武勇を打ち立てた者に敬意を表す風習があり、はちみつ酒や獣肉、サーモンなどのジビエ料理が好まれている。そして、スイートロール。

両手に持つ大型の武器の経験獲得量が増加するスキルがあり、冷気に対して耐性を持っている。北欧風の戦士として名を挙げたいプレイヤーにはおすすめの種族だ。

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(画像は公式サイトより)

アルゴニアン

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さまざまな見た目のアルゴニアンが作れるので、お好きな方にはぜひおすすめしたい。

アルゴニアンは、同盟が結成されるまでダークエルフから侵略行為を受けていた爬虫類要素の強い種族だ。ちなみに卵生。危険な猛毒が蔓延しているブラックマーシュを故郷にもち、病気などに対する強力な免疫をもっている。回復用の杖の習得が速くなり、水泳のスピードが速くなるといった特徴も持っている。

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(画像は公式サイトより)
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名前もファッションセンスも、話し方すら華麗な「静かに歩む者」

余談だが、盗賊ギルドの主要な登場人物である「静かに歩む者(CV:白川周作さん)」は、そのスタイリッシュな仕草や落ち着いた声に魅了された国内のファンも少なくはない。

ダガーフォール・カバナント

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(画像は公式サイトより)

エルフの血が混じるブレトン、砂漠の民レッドガード、絶え間ない争いを生き抜いてきたオークの三種族が結束したダガーフォールガバナントはブレトンの王エメリックがおさめている。拠点となる街「ダガーフォール」は中世ヨーロッパ風のファンタジーらしい街並みで、酒場「酔いどれライオン」は冒険者にとって憩いの場となっている。

ブレトン

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容姿端麗な人間種族が作りやすい

ブレトンが住む地「ハイロック」はかつてハイエルフに統治されていたことがあり、ブレトンにも僅かながらエルフの遺伝子が混じっている。軽装(魔法使いが装着するローブなど)スキルの経験値が多く獲得でき、魔力を扱うスキルを有利に使える特性を持つ。人間キャラクターで魔法を扱いたいプレイヤーにはおすすめだ。

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(画像は公式サイトより)

レッドガード

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『オブリビオン』では皇帝の近衛兵もつとめていた種族

タムリエルの砂漠地帯「ハンマーフェル」を故郷とする種族。浅黒い肌や武器にシミターを用いる文化はどこか中東アラブを彷彿とさせる。片手に持つ武器や盾のスキルが習得しやすく、食べ物の効果が長続きしたり、スタミナを上昇させる特性もあり、戦士向きな能力が揃っている。我こそは前線に出て勇敢に戦いたいというプレイヤーにおすすめだ。

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(画像は公式サイトより)

オーク

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デカアァァイッ!説明不要ッ!

バッキバキの肉体。緑や灰色のお肌に、岩山のような顎が特徴的な種族「オーク」はこう見えてエルフの一種だ。彼らの作る武具は、無骨ながらも実用的であると好評である。オークは祖国復興のため、ダガーフォールガバナントに加わる。特性スキルは重鎧のスキル獲得経験値が増えるものや武器ダメージの上昇など。重たい鎧を着てガンガン戦闘に参加したい人におすすめしたい種族だ。

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(画像は公式サイトより)

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某怪物狩りみたいなキャラクターを作成することも……

選んだ種族は体型や髪型、顔の形なども細かく編集できる。ここで作ったキャラクターはタムリエルを冒険する際にプレイヤーが操作するキャラクターとなるので、がっつり時間をかけて作っていただきたい。

とはいえ、作るのがめんどくさいという方は「ランダム」というボタンを押せばワンボタンで様々な見た目に変わるので、好みの姿が出るまでランダム機能を活用するのもおおいにアリだと思う。

これらの種族は有料通貨を使用できるクラウンストアにて「あらゆる種族、あらゆる同盟セット」という追加コンテンツを購入することで、同盟と関係なく自由に種族を選べるようにできる。

また、キャラクターは名前を含めて作成後に変更するには有料コンテンツを購入する必要があるので、注意してほしい。

チュートリアルから冒険スタートまでの一例

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はじめから⇒牢屋スタート

とはいえ、どのようなゲームなのか実際に見てみないことにはわからないと思うので、実際に新たにキャラクターを作って序盤をプレイしてみよう。

シリーズ恒例なのだが、主人公は基本的に牢獄に閉じ込められている(もしくは囚われている)場面からスタートする。本作においてもそれは同じで、最初は武器すら持っていない状態で目覚める。あるのは握りこぶしと冒険心のみ。

牢屋の外側にはハイエルフの女性「ノリアンウェ」が立っており、先に進むために協力することを条件に解放してもらう。戦闘方法や開錠などのチュートリアルが終わると、プレイヤーはこれから行く先をどこからスタートするのか選択することができるようになる。

ふしぎな扉の向こう側はタムリエルの各地に繋がっている。「ノリアンウェ」から自分が所属する同盟に関連する場所や、それとはまた別の問題を抱えたフィールドについての解説を受けられる。

本作にはレベルの制限というものはほとんどなく、自身のレベルに合わせて敵が強くなり、出てくるアイテムも強力になる「ワン・タムリエル」というシステムが実装されているので、どのフィールドから冒険を初めても問題がない。自分の行きたい場所を選んでみよう。

何処がいいのかわからないという方には、素直に自分の所属する同盟の拠点を最初の地に選ぶといい。

一例としてプロローグを紹介すると、今回はダガーフォール・ガバナントの領地である「ストロス・エムカイ」へ向かった。

すると、目の前に座っていた「カリーン船長」から「大がかりな盗みを計画してるから手を貸してほしい」と依頼される。ふらりと立ち寄っただけだが、最初に受けるクエストが「盗み」とは、なかなか強烈である。カリーン船長には「どこか酒場はないか」と聞ける選択肢が出てきたので早速聞いてみると、「近場にある」と教えてくれた。

ファンタジー世界で冒険をすると来たら、やはり酒場から物語が動き出すイメージがある。

『ドラクエ3』も酒場で仲間を募るし、『ロード・オブ・ザリング 旅の仲間』でも躍る小馬亭でアラゴルンに出会う。

考えていることは同じなのか、酒場の中は多くのプレイヤーで賑わっていた。仲間を募りたい方は、酒場で他のプレイヤーに声をかけてみるのも一興だ(筆者は緊張のあまり声がかけられず、結局は一人で旅立ったが……)。

矢印マークが出ている場所ではNPCからクエストを受けられ、フィールドには敵NPCやクリーチャーが蔓延っている。そこには他のプレイヤーもうろついており、一期一会的に協力して敵を倒すような場面が何度も確認できた。

街でスリを働いてみたら…

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刻まれた盗品商のマーク。ここを探して盗品を売りさばこう。

全てのクエストを無視し、おもむろに街でツボや机などからひたすら物資を盗んだら、マップから盗品商のマークを追って盗賊のアジトを見つけ出すと良い。1日に売買できる上限数はあるが、僅か数分で642ゴールドほど稼ぐことができた。

高値の盗品を多く販売すれば、より手早く資金を稼げることだろう。ちなみに、スリや盗みを働いているところを目撃されたらお尋ね者となり、賞金をかけられ追われる身になってしまうので注意しよう

町中での出会い

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ダンディすぎるだろ……

これはパソコン版での話だが、クラフト台が集まる場所にとても「インテリジェンスな風貌をしたオークの旦那」が立っていたので、「なんてインテリジェンスなんだ……」と眺めていたら、無償でポーションや魂石を譲ってくれたことがある。魂石とは、死んでしまった場合に復活するために使える非常に便利なアイテムである。彼にはお礼を添えたお手紙を送った。

ふとしたことだが、このような出会いが楽しめるのもオンラインゲームならではの体験だ。


ここまで本記事を読んでくれた寛大な読者に向けて正直に言うと、筆者は『ESOの紹介記事を書いてみてほしい』と言われて、最初は断るべきかどうか非常に悩んだ。

なぜなら、本記事で書いている内容は氷山の一角に過ぎず、本来の楽しみはプレイヤーの数と同じく星の数ほど存在していることを身体で味わっているからである。

私の知り合いは『ESO』をプレイして、大規模PVPコンテンツ「同盟戦争」にてトップランクに君臨したことのある猛者だし、大規模ギルドを運営してさまざまな人間ドラマを目の当たりにしてきたようなカリスマ性を持つ人物もいる。そんな凄まじいプレイヤーが世の中にいる状況で、はたして私の意見など役に立つのだろうか……と悩んだ。

それでもこの記事を書いたのは、いただいた機会で『ESO』を激推したいと感じたからだ。筆者は本作で体験できた冒険や、プレイヤーとの交流から紡がれた物語が本物で、感動的な体験を提供してくれた本作に対し、「この世界が好きだ。滅んでほしくない」と思っている。

この記事をきっかけに、少しでも『ESO』に興味を持ち、手に取ってもらえるプレイヤーが一人でも増えることを祈り、願わくば筆者のレビューと関係なく、自分が「楽しい」と思えるロールを見つけ出してほしい。ただし、しつこいようだが本作は筆者のようなロールプレイをせずとも、たいへん良い作品であることを改めて強調しておく。

『ESO』の日本語版はDMMよりパソコン版が発売中。2023年11月15日よりPS5、PS4、Xbox One、Xbox Series X|Sに対応した日本語版も配信されている。

自分だけのキャラクターを作り、ハイファンタジーの世界へ繰り出そう。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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