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【今日は何の日?】『女神異聞録デビルサバイバー』が発売された日(1月15日)。『真・女神転生』シリーズの外伝「女神異聞録」の名を冠したシミュレーションRPG

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1月15日は『女神異聞録デビルサバイバー』が発売された日だ。

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(画像は『女神異聞録デビルサバイバー』アトラス公式サイトより)

『女神異聞録デビルサバイバー』は、2009年1月15日にニンテンドーDS用ゲームソフトとして発売。アトラスの看板タイトルであるRPG『真・女神転生』(通称メガテン)シリーズの外伝で、『女神異聞録ペルソナ』に次ぐ「女神異聞録」の名を冠した新作だ。ジャンルはシミュレーションRPG(SRPG)となっている。

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(画像は『女神異聞録デビルサバイバー』任天堂公式ページより)

ストーリーは、東京都内の悪魔出現による山手線全域の封鎖に巻き込まれた主人公とその友人「アツロウ」、「ユズ」の3人が、首都崩壊までの7日間を生き延びるために奮闘するというもの。

生存のカギを握るのは、主人公の従兄「ナオヤ」より渡された「悪魔召喚プログラム」内蔵の携帯ゲーム機「コミュニケーション・プレイヤー」(通称「COMP」)と、そこに毎朝送信されてくるその日起こる出来事を記したメール「ラプラスメール」。これらを元に行動し、刻一刻と迫る過酷な運命に立ち向かっていく。
 
本編は「アドベンチャーパート」、「バトルパート」の2つを交互に繰り返しながら進行。「アドベンチャーパート」は都内各地で発生するストーリーに関係するイベントを進めていくというもの。イベントを終えると時間が経過し、一定の時刻になると選択可能なイベントが変化。また、イベント中に現れる選択肢など、行動次第でその後のストーリー展開が変わる分岐要素が設けられている。

とりわけ大きなものは主要な登場キャラクターたちに設定された「余命」で、進め方次第ではそれを覆すことも、逆に設定通りの最期を迎えてしまうこともある。それと同時に仲間として同行するメンバーも増減し、果ては最終的な結末にも影響したりと、本作のストーリーを象徴する仕掛けとなっている。

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(画像は『女神異聞録デビルサバイバー』任天堂公式ページより)

「バトルパート」は悪魔と彼らを使役する悪魔召喚者たちと戦いながら、ミッションの遂行に挑む。進行は「行動力」という数値の大きなキャラクターから順番に行動していく形で、それぞれが隣接して攻撃を仕掛けるとターン制のコマンド選択型バトルへと移行する。

バトルは基本、1ターン1回しか攻撃を仕掛けられないが、弱点の属性を付いたり、素早さのステータスが勝っていると「EXTRA TURN」なるボーナスが発生。2回攻撃が可能になる。逆に最初から「EXTRA TURN」が発生していても、相手に弱点を付かれると効果が消え、2回攻撃ができなくなる。この「EXTRA TURN」をいかに効率よく出せるかが、勝敗のカギになってくる。

また、主人公たちは悪魔召喚者としての位置づけで、仲間の悪魔(仲魔)と合わせて最大3体1組のチームで行動。基本的にリーダーであるキャラクターがやられてしまうと、仲魔が残っていてもチームは全滅となる。これは敵の悪魔召喚者も同様で、彼らと戦う際はリーダーを狙うことが推奨される。ただし、仲魔がいる場合、リーダーを狙ってもダメージが小さくなるほか、先にリーダーを倒すと、残った部下分の経験値とお金(マッカ)がマイナスになるため、注意が必要だ。

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(画像は『女神異聞録デビルサバイバー』任天堂公式ページより)

なお、バトルパートはストーリーに関係するもの以外に、時間が経過せず、自由にキャラクターと仲魔の強化に当てられるフリーバトルも用意されている。他に仲魔は「デビルオークション(デビオク)」なるオークションを通して購入する形で、競合相手よりも高額のマッカ、あるいは即決価格のマッカを出せれば手に入る仕組みになっている。メガテンシリーズお馴染みの悪魔合体も健在。ターゲットの敵を選んで、スキルを学習・習得する「スキルクラック」といったシステムもあり、育成の幅も広い。

『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』『デュラララ!!』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』などで知られる漫画家兼イラストレーターのヤスダスズヒト氏によるキャラクターデザインも大きなセールスポイントで、その明るい雰囲気とは裏腹なダークで過酷なストーリーも相まってヒット。約10~15分程度で決着する規模に抑えられた「バトルパート」、それによるテンポの良さ、歯ごたえのある難易度など、携帯ゲーム機のSRPGらしい工夫とアトラス作品らしい味付けも異彩を放つ作品だ。

本作は2年後の2011年7月28日に続編『デビルサバイバー2』をニンテンドーDS向けに発売。また、後継のニンテンドー3DS向けにも会話イベントのフルボイス化と、新シナリオ、新システムを追加したパワーアップ版『デビルサバイバー オーバークロック』が2011年9月1日に発売された。なお、同じ方向性のパワーアップ版は続編『デビルサバイバー2』でも、『デビルサバイバー2 ブレイクレコード』が2015年1月29日に発売されている。また、続編『デビルサバイバー2』はテレビアニメ化もされた。

残念ながら、2024年現在は全シリーズがオリジナル、パワーアップ版のいずれも新規の購入が困難になっている。現行のゲーム機を始め、最新の環境で遊べる復刻も実現していないため、今後の新展開を心待ちにしたいところだ。

ライター
新旧構わず、色々ゲームに手を伸ばしては積み上げるひよっこライター。アクションゲーム(特に『メトロイド』、『ロックマン』)とストラテジーが大好物。フリーゲーム、VRゲームの動向もひっそり追いかけ続けている。
Twitter:@shelloop

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