2月4日は『GOD EATER』(ゴッドイーター)の第1作目が発売された日だ。
2010年2月4日にバンダイナムコゲームス(現・バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたPSP用ソフト『GOD EATER』は、当時人気を集めていた「狩りゲー」のジャンルに、完全新規のIPで挑んだ討伐アクションRPGだ。
ありとあらゆる対象を「捕喰」して急激な進化を遂げる生命体「アラガミ」により絶滅寸前となった人類は、アラガミの持つオラクル細胞を埋め込んだ生体兵器「神機」を開発。そして神機と連結させて操る特殊部隊、通称「ゴッドイーター」が編成された。新人隊員であるプレイヤーは他の隊員たちと協力してアラガミを撃退し、オラクル細胞のコアを素材として持ち帰ることが任務となる。
ゴッドイーターたちは自らの神機を変形させて、剣などで攻撃を行う近接形態と、遠距離から射撃できる銃形態を素早く切り替えることができる。さらに神機を捕喰形態に変形させてアラガミを捕喰すると、キャラクターの能力が一時的にアップするバーストモードを発動させることも可能だ。
フィールドを縦横無尽に駆け巡り、遠距離射撃と接近戦を臨機応変に使いこなす、ハイスピードなバトルが本作の特徴となっている。
アクション面だけでなく、世界観やストーリーも『GOD EATER』の大きな魅力だ。人類が絶滅寸前まで追い込まれた世界を舞台に、突如出現したアラガミの謎を巡る壮大な物語が展開される一方で、主人公と共に闘う隊員たちや、彼らを支える人々のドラマも描かれている。
『GOD EATER』では、最大4人のプレイヤーで協力してアラガミ討伐ミッションに挑むのだが、NPCの隊員たちをメンバーに加えて出撃することもできる。ストーリーを通じて思い入れのあるキャラクターたちとシングルプレイで一緒に共闘できるというのは、当時の「狩りゲー」では新鮮な感覚だった。
第1作目の発売から約半年後の2010年10月には、システムを改良して新たなストーリーを追加したPSP用ソフト『GOD EATER BURST』が登場。2015年には『GOD EATER』と『GOD EATER BURST』の内容に新たな要素を加えたPS4/PS Vita用ソフト『GOD EAER RESURRECTION』が発売されている。
2013年には前作の3年後の物語を描くPSP/PS Vita用ソフト『GOD EATER 2』が発売。2015年には同作に新要素を追加したPS4/PS Vita用ソフト『GOD EATER 2 RAGE BURST』もリリースされている。
2018年には、2024年現在ナンバリング最新作となるPS4/Switch/PC(Steam)用ソフト『GOD EATER 3』がリリースされている。また2017年には『GOD EATER ONLINE』、2018年には『GOD EATER RESONANT OPS』と2作のスマホゲームもリリースされたが、どちらもサービスはすでに終了している。
ちなみに『GOD EATER』第1作目をはじめ、シリーズの作品で使用されているアニメシーンは、『鬼滅の刃』などで知られるアニメスタジオ「ufotable」が制作を担当している。『GOD EATER』第1作目の発売前にはプロモーションアニメが制作されたほか、2015~16年にはTVアニメ『GOD EATER』も放映されている。
スマホゲームのサービス終了以降、ゲームとしての目立った展開は見られていないが、シリーズ自体は2024年現在でも現行機種でプレイできる。ハイスピードなアクションや壮大なストーリーといった本作ならではの魅力を改めて体験してもらいたい。