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魚雷飛び交う中でいきなり「お耳掃除」がスタート?『Worlds of Warships』と『ブルアカ』コラボは、ボイスも戦艦もブルアカらしさ満載の先生大歓喜な仕様

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『World of Warships』(以下、『WoWS』)は、WARGAMING.NET社がさまざまなプラットフォームでサービスを提供しているオンライン海戦ストラテジーゲーム。そんな『WoWS』と『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』(以下、『ブルアカ』)とのコラボレーションが発表され、多くのプレイヤー(先生)の注目を集めています

同コラボは、8月5日よりモバイル向け『World of Warships Legends』にて開催中で、プレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Xbox One/iOS/Android用アクション『World of Warships』では8月15日より開始予定。

 コラボ第一弾では、艦長として『ブルアカ』のアビドス高等学校に通う人気キャラクター5名や、キャラクターたちからインスピレーションを得た2隻のプレミアム艦艇と『ブルアカ』テーマの無期限迷彩が登場。

 同コラボレーションを記念して、トークショーイベント『World of Warships×ブルーアーカイブレーション記念スペシャルトークショー』が2024年8月10日に開催されました。その模様をお届けします。

『World of Warships』×『ブルアカ』コラボイベントレポート: 原田彩楓さん、三浦千幸さんがトークショーに登壇_001

取材・文/原 常樹
編集/anymo


トークショーの会場となったのは、東京・新宿のLUMINE 0(ルミネ ゼロ)。会場併設の展示コーナーには、同コラボに関するさまざまな展示が用意されており、トークショーが待ちきれないという先生たちでにぎわっていました。

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こちらは、今回出演されているキャスト5名のサイン色紙やセリフの一覧を記載した台本(なかにはゲーム未実装のセリフも!)。台本のセリフを並べて見比べてみると、原作『ブルアカ』でもおなじみの戦闘ボイスが『WoWS』のシチュエーションに合わせてうまく取り入れられていることが改めてよくわかります。

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展示コーナーにはフォトスポットもあり、キャラクターたちのパネルといっしょに写真を撮ることもできました。「自分は主役じゃないので~」とパネルのみを並べて撮影している先生の姿も。……その気持ち、わかる気がします。

原作『グラブル』ではアビドス高等学園にスポットライトを当てたメインストーリー Vol.1対策委員会編のクライマックスエピソードである“3章 夢が残した足跡”が公開されたばかり。透き通った世界観と並行してくり広げられる無慈悲で過酷なドラマでおなじみの『ブルアカ』においても、こちらのエピソードはいろいろな意味で心をえぐる内容となっていました(とくに2023年に公開された最終編PVのスチルと見比べると、衝撃的な“If”を想像させられというか……)。

だからこそ、こうやって楽しいコラボレーションがあると先生としてはうれしくなるものですよね。

 

数々の専門用語とそのイントネーションに苦戦……!? 収録秘話満載のトークショー

さて、いよいよトークショーが始まります。ステージに登壇したのは、以下の4人(敬称略)。

・井澤美香子(MC/声優)
・seezer(World of Warships APAC運営チームコミュニティマネージャー)
・原田彩楓(声優/『ブルアカ』奥空アヤネ役)
・三浦千幸(声優/『ブルアカ』十六夜ノノミ役)

また、イベントの途中では、アビドス生を代表して、小鳥遊ホシノ役の声優・花守ゆみりさんから寄せられたお祝いのビデオも流れました。花守さんは「小鳥遊ホシノはちょっと怠け者なところと、おじさんのような口調が出てしまうところもある頼りがいのある先輩……なんですよ? あるかな?」と紹介。艦長ボイスの収録に関してはきつい情感にはならないようにしつつも、彼女なりに指示を伝えられるように意識したという旨を語ってくれました。

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 トークショー本編では、まずは収録内容についての話題が。seezer氏の話によると台本は155ワードぐらいで、難解な専門用語が飛び交う収録になったのだとか。今回のコラボイベントのボイスはひとつひとつがボリューミーだとseezer氏も胸を張っており、「終わったと思ったら、ちょっとおまけが流れることもあるので油断しないでください」とのこと。

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さらに収録についての深掘りが続きます。「アヤネちゃんは作中でも乗り物に乗ったり、機械をいじったりしているので、お船に乗るのはうれしかったんじゃないかな。ピッタリなコラボだって思って、台本をもらったときにうれしかったです」と原田さん。「アヤネちゃんは補佐する役に回ることが多いので、台本も違和感はなかったです。ただ、ちょっと用語が難しくて辞書を片手に台本チェックをしたのに辞書にも載ってなくて……」と苦労を明かすと、三浦さんも笑顔で頷きます。

“戦艦”という単語も“フラットなイントネーションで読むこともあれば、“敵戦艦”と頭に敵がついただけでイントネーションが変わるなど、収録に際しての注意点も多く、原田さんは「右減も“みぎげん”と読むことはわかったけれど、イントネーションがわからなくて、現場で確認しながらやっていました」と吐露。

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三浦さんはシチュエーションの確認にも苦戦したようで、「緊迫した感じで一回収録したセリフに対して“いつもの調子でやってみましょう。語尾に☆がつく感じで!”と言われるパターンもあって、こういうときでもノノミはノノミなんだなと感じながら収録しましたね」と明かすと、MCの井澤さんはノノミのボイスがどうなっているのか興味津々な様子。

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トークショーではコラボ艦艇やフラッグ、コンテナなどについての紹介も。とくにコラボで登場する“ラーメン柴関の大将”のパッチ&フラッグが画面に映し出されたときは、キャスト陣からは「かわいい~!!」という大ボリュームの歓声が。このパッチを設定していれば、沈められた敵の画面に大将の立ち絵がバーンと表示されるということで、seezer氏も「柴犬(のかわいさ)は世界各国のプレイヤーに通じるのでぜひ設定してほしい」とハイテンションにアピールしていました。

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さらにコンテナの紹介。コンソール版は1種類のみということですが、PC版には3種類用意されており、ノノミテーマのコンテナはミニガンが付属していて「発砲してきそうですね」(三浦)という言葉に「開けた人を討ち取るかのように発砲してきますよ!」(seezer)というまさかの解説が。このこだわりにはキャスト陣も驚いていました。

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そして、実際のにseezer氏がゲームをプレイしながらノノミ艦長とアヤネ艦長のボイスを確認するコーナー。今回収録されたボイスは、あくまで先生が艦艇を操作している横にキャラクターがいるというシチュエーションだそう。先生とキャラクターが共同で操作しているため、ときおりそのキャラクター自身が「私、すごい~!」と誇るようなボイスが出てくることもあるそうです。

開戦直後、ノノミの「おしおきの時間ですよ~」というボイスに「おしおきだって!」と会場が大興奮。しかし、続けて「さぁ、お耳掃除の時間ですよ~」というボイスが流れると会場全体がいきなり「えっ、この状況でいきなり!?」とざわついた空気になります……。筆者も(海戦からなぜお耳掃除に!?)とメモを取りながらハテナマークに支配されましたが、今回のコラボでそこを考えたら負けなのかなと。

のちに時間差で「くすぐったから言ってくださいね」というセリフも飛び出して、激しい戦闘画面とのギャップに会場では笑いが巻き起こっていました。ちなみに、三浦さん自身も緊迫感のあるボイスのあとに、この耳かきボイスを収録したのでどういうことなのかと混乱したのだとか。

 終始ふんわかした感じで、味方一隻になっても「たのしいですね~」とポジティブなノノミ艦長のボイスに「心のゆとりができるかもしれない!」と高評価の出演者一同。三浦さんによると、魚雷が迫ってくるときのボイスや魚雷を発射するときのボイスでも“楽しく演じてほしい”というディレクションがあったそうです。

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続けてアヤネ艦長のボイスをチェック。「先生とこうして親しくなれるのはたいへんうれしいのですが、な、なんだか顔が熱くなってきてしまって……」というボイスにドキドキしてしまうひと幕もありつつ、基本的には真面目なボイスが多く、「ノノミちゃんのあとだとしっかりして聞こえるかもしれない」(原田)と「アヤネちゃんはいつもどおり頼もしい」(三浦)とキャスト陣も優秀なアヤネ艦長に対する信頼感をのぞかせていました。

なお、彼女のボイスに関しては、先生とふたりで艦艇を共同で操作しているほかのキャラクターとは違って、横でずっと支援しているようなテーマのボイスになっているそうです。

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『WoWS』というゲームそのものについても「細かいところまでどアップにしても(建物などの描写が)すごいなと思ったのと、あとはやっぱり艦艇がかっこいいです! 私は詳しくないけど、アヤネちゃんが乗ったら絶対に興奮すると思う!」と語る原田さん。

「収録のときはそういうことも想像しながら演じたので、いつもよりも興奮しているアヤネちゃんがいっぱい見られるはず」と見どころを語っていました。

 三浦さんも艦艇のかっこよさに触れつつ、「迫力がすごい! 魚雷とか砲撃の音とかもすごくて興奮しますね。テンション上がっちゃいますね! あと、さっきのアヤネちゃんみたいに距離感の近いボイスがあって、戦っているのとかは抜きにしてドキドキします」とコメント。いろいろなシチュエーションを考えてしまうという井澤さんとともにほほえんでいました。

コラボ内容に関する詳細なプレゼンテーションも!

トークショーの後は、seezer氏に加え、『WoWS』プロダクトマネージャーのimsingle氏によるプレゼンテーションも行なわれました。

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コラボプロジェクトの収録台本も担当したseezer氏によると、アビドス高等学園の生徒を選んだ理由は、『ブルアカ』をプレイし始めた先生が最初に関わるであろう生徒たちだったからだとのこと(Vol.3のリリースは意図したものではないそう)。

コラボレーションにあたって、チョイスされたのが人気のある3艦艇。各艦艇のこだわったポイントや細部のデザインについての紹介がありました。

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まず、十六夜ノノミからインスピレーションを得た艦艇が「BA Tirpitz」。「Tirpitz」をベースとするドイツのTier VII戦艦で通常の「Tirpitz」とは性能が異なります。名前の「BA」は、ブルーアーカイブを意味しているのだとか。

艦艇に施されている花飾りの装飾や艦艇前方のミサンガはまさにノノミを象徴するアイテム。鑑定前方の甲板に刻まれている「3」の数字は覆面水着団3号から……ということで、画面に映し出された瞬間にそれを察した会場の先生たちからは爆笑が巻き起こりました。

艦艇のデザインは前方にキャラクターの上半身、後方にキャラクターの下半身のイメージを強く投影しているそうで、「BA Tirpitz」では艦艇後方の甲板がノノミの靴からインスピレーションを得たデザインに。そして、艦艇側面の縞模様はミニガンの縞模様をあしらいました。ノノミのカラーを反映したアビドスの校章が艦艇後方に浮かんでいるのもオシャレですよね。

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次に小鳥遊ホシノからインスピレーションを得た艦艇が「BA Montana」。「Montana」をベースとするアメリカのLegendary Tier戦艦で、こちらも通常の「Montana」とは性能が異なります。

主砲の横にいきなりショットガンの弾が装填されているデザインが目を引く「BA Montana」(誘爆するのでは……とのツッコミも入っていました)。艦艇前方にはくじらのモチーフがあり、艦艇が左右に分かれるように2色に塗り分けられているのはオッドアイから着想を得ているそうです。艦艇後方の甲板は、やはり靴からインスピレーションを得たデザインで艦載機も武器のショットガンからインスピレーションを得ているのだとか。

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そして、奥空アヤネのスタイルをインスピレーションとする「高梁」専用の無期限迷彩が「BA Takahashi」

艦艇の前方は蝶のモチーフが象徴的にあしらわれています。煙突に入っている水色の縞模様はアヤネの腕章がモチーフ。引きで見るとがっつり名前も入っていますね……。そして、艦艇後方の甲板には蝶のモチーフやスカートのギザギザ模様が。艦艇前方の甲板には数字の0(もちろん、覆面水着団0号の支援班であるアヤネにふさわしいナンバー)が輝いています。

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コラボレーション限定のパッチ&フラッグも登場中。こちらのフラッグ以外にも『World of Warships Legends』ではアビドスの校章をデザインしたフラッグが登場するそうです。

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アイテムをゲットするときに開けるコンテナもコラボ仕様。ホシノのコンテナはシールドの変形機構のような開き方をしたり、ノノミコンテナは開けるたびにミニガンが発射されたり、アヤネのコンテナはドローンが飛来したり……と開けるときのワクワク感が高いのもポイント。

ノノミのミニガンの薬莢の数など細かいディテールなどにもこだわっているそうで、なかでもアヤネのドローンの挙動には力が入っているとのこと。

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「動いてないのに暑いよ~」というインターネットミームとまで昇華されたホシノの名ゼリフを元にしたボイスも『WoWS』にはもちろん登場します。艦船が盛大に炎上しているときに同ボイスが流れるという(ある意味でキヴォトスらしい)仕様がSNSで話題になっていましたが、この件はスタッフチームも把握しているとのこと。「もっともっと拡散していただき、いいコラボになれば!」とseezer氏も喜んでいました。

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Wargaming Japanより、コンソール版で35000戦以上プレイしているという公認コミュニティコントリビューターのかびぃ氏が登場して実機プレイを披露したり、プレゼントをかけたジャンケン大会やクイズ大会が主催されたりと、ほかにも企画が満載だった同イベント。

筆者は『WoWS』のこういったイベントに参加するのは初めてでしたが、壇上の出演者と来場者とのあいだのシームレスなやりとりが多く、そのアットホームな空気にビックリ。今回のコラボを機に『WoWS』を始めるという先生にとっても、歓迎されやすい空気なのではないかなと感じさせられました。まだ未プレイの先生はこの機会に一度、大海原へ出撃してみてはいかがでしょうか?

ライター
RPGのやりこみ企画をきっかけに高校在学中にライターデビュー。ゲーム記事のライティングのほか、声優誌を中心にインタビュー記事を執筆するライター、音声・映像番組の構成作家としても活動する。プライベートのゲームスタイルは何も考えない脳筋型で、ひたすら根性と直感のままにゲームをプレイする。トレードマークは帽子と眼鏡。

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