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課題の解決策をユーザーの目の前で解説。「共に創る」を掲げるMMORPG『HIT : The World』のオフラインイベントでPvPチャンネルに新ボス追加、GvG最新コンテンツなどが発表

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ネクソンは、MMORPG『HIT : The World』のオフラインイベント「HIT : The World Meeting 東京」を、8月10日に東京・板橋にあるeスポフィールドで開催した。

この「HIT : The World Meeting」は、5月18日の大阪を皮切りに、これまで名古屋、仙台、福岡と4つの都市で開催されてきた。いわばその千秋楽ともいえるのが、今回東京で行われたイベントである。当日は、事前に募集したファンが多数会場に集結。ゲームだけではなく、飲食なども楽しみながらイベントの様子が観覧できるようになっていた。

「HIT : The World Meeting 東京」レポート:PvPチャンネルに新ボス追加、GvG最新コンテンツなど発表_001

『HIT : The World』は、「仲間と目指す、日本の頂点。共に創る、俺たちのMMO」というキーメッセージのもと、日本のユーザーに向き合っていきながら、真摯な変化を続けて頂点を目指していくということを掲げている。どうしてもこうしたオンラインゲームの場合、運営側からの意思のみでコンテンツが主導されていく傾向にあるが、そうした現状を打ち破りながら、ユーザーにも愛されるコンテンツにしていこうと考えているのである。

今回のイベントでも、そうしたユーザーの声を反映させようという強い意志が感じられる場面が随所に盛り込まれていた。こちらの記事では、当日の模様を一部抜粋しながらレポートしていく。

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今回の会場となったeスポフィールド。
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入り口付近では、スタッフがTシャツを掲げて誘導していた。
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イベントは13時からスタートしていたが、13時半頃に会場に到着した時点で大勢のファンが飲食を楽しみながら歓談している様子であった。

取材・文/高島おしゃむ
編集/anymo


プレイヤーが感じている不満点を3つの項目で改善。

14時過ぎより、メインともいえるステージイベントが開幕。こちらでは、MCの吉﨑智宏氏と日本運営ディレクターのはくしん氏、日本運営担当のそめや氏が登壇。それに加えて、韓国からHIT : The World統括のパク・ヨンシク氏と海外開発ディレクターのキム・ドヒョン氏も登壇した。

さらに、ゲストとして反王ケンラウヘル氏がプロレスラーのような入場スタイルで乱入するなど、華やかな雰囲気の中イベントがスタートした。

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写真左から、キム・ドヒョン氏とパク・ヨンシク氏、反王ケンラウヘル氏、そめや氏、はくしん氏、吉﨑智宏氏。反王ケンラウヘル氏は、なぜかプロレスラーのようなスタイルで入場してきた。

今回のステージイベントで、最初に行われたコーナーが「HIT : The World General Meeting」だ。こちらでは、これまで4つの会場でユーザーからあった要望などから、浮かび上がってきた課題と解決策が紹介された。

ひとつ目の課題が、「多くの人と協力し目標を達成するというMMOならではの魅力が体験しづらい状況になってきている」というものだ。フィールドボスはプレイに対して報酬が物足りなかったり、あるいは拘束時間になってしまったりしている。

攻城戦もユーザーがルールを決めることで、ようやく盛り上がっているという状況だ。また、傭兵も50人になった瞬間に使用できなくなるという点も、面白さがなくなった一因ではないかという意見も上がっていた。このほかにも、インターサーバーダンジョンは、盛り上がっているサーバとそうではないところとで分かれてしまっているほか、パーティーやギルドコンテンツ、放置狩り中心のプレイなどについての意見も浮上していた。

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そうした結果、日々のゲームプレイで感じる楽しさが減ってしまい、プレイ負荷が強まっているという状況になっていることがわかった。それらを踏まえて、改善すべき3つの方向性が運営側から発表された。それが、「日々のプレイに対する楽しみ(報酬、レアドロップ)」、「キャラ成長を実感できるコンテンツ」、そして「多くの人と協力し、目標を達成する面白さ」だ。

ひとつ目の「日々のプレイに対する楽しみ(報酬、レアドロップ)」に関しては、ボスコンテンツを中心とした調整をイベント形式で実施。その結果を踏まえて、調整を行っていく。

ふたつ目の「キャラ成長を実感できるコンテンツ」では、定期的なアップデートでダンジョンやフィールド、ボスの追加とバランス調整を随時行っていく。

3つ目の「多くの人と協力し、目標を達成する面白さがある」という部分に対しては、インターサーバーコンテンツの活性化とギルドコンテンツの充実、大規模PvPでの戦略性要素の追加などを検討している。

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8月から10月にかけて実施されるマイルストーンを発表。サーバー移転、第1回インターサーバー攻城戦、聖物占領戦(GvG)など盛りだくさん

続いて、海外開発ディレクターのキム・ドヒョン氏より『HIT : The World』の8月から10月にかけて行われるマイルストーンの発表が行われた。こちらのスライドが映し出されたあと、会場内からは大きなどよめきが沸き起こっていた。

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8月には、『HIT : The World』としては初となるサーバ移転が予定されている。これは、台湾や韓国といった国と比較すると、少し遅いタイミングではあるが、より良いサービスを提供するための選択だったとキム氏は説明する。

PvPチャンネルの活用イベントでは、ギルド単位での攻略ができるように、伝統的なスタイルのボスをイベント形式でPvPチャンネルに追加する。また、それに合わせて全体的に報酬も調整される。

ステータス強化のバフスクロールについては、日本専用の仕様を検討している。アイテムの役割としては、短時間のみ能力値を増加させるというものだ。戦闘や狩りなど好きなタイミングで使うことができる方向性で調整されているが、日本専用の仕様自体が初めてということもあり、最初は攻城戦など活用できる範囲が限定される。

こちらは販売アイテムではなく、インゲームで獲得できるようになる予定だ。さらに、レシティ研究所のふたつ目のダンジョンが追加され、最高水準のアイテムが報酬として入手できるようになる

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9月上旬には、第1回インターサーバー攻城戦が予定されている。サーバ内の最強ギルドを決めるためのインター攻城戦では、特定の条件を満たすギルドに参加資格が与えられる。従来よりも、激しい戦いが楽しめる要素を盛り込んで準備を進めているということなので期待しよう。

9月下旬に導入される討伐の戦場は、韓国と台湾では5つのサーバがひとつの戦場を共有しながら複数のモンスターを討伐する、各サーバが競い合うコンテンツになっている。また、10月にはリリース前から発表されていた聖物占領戦(GvG)のベータサービスが、いよいよ開始される予定だ。

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この聖物占領戦は、1対1のGvGコンテンツだ。モンスターを倒してポイントを獲得することができるが、聖物を占領したほうが大量のポイントを獲得することができるようになっている。そのため、個人の強さというよりも、参加者同士で協力する必要があるのだ。

聖物占領戦には、フィールド上に4つの聖物が存在している。聖物エリアに味方が一定時間止まることで、占領することができる。たとえば味方だけではなく、敵も同じ聖物エリアにいる場合は、人数が多い陣営の占領ゲージが進んでいく仕組みだ。

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このマップ上には、聖物以外にもモンスターも配置されている。モンスターを討伐することでスコアが獲得できるだけではなく、バフアイテムも同時に入手できる場合がある。

一定時間が経過すると、ボスが出現。このボスを倒した陣営には、大量のポイントと強力なバフ効果が獲得できる。そのため、最後まで諦めずに戦い続けることで、逆転することができるといった要素も盛り込まれているのである。

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それ以外の今後実施されるアップデートとしては、新規のフォールドや新規クラス、虚無の激戦地(クロスインターダンジョン)が追加される。虚無の激戦地は、全体または特定のサーバのユーザーが1ヵ所に集まることができる、クロスインターダンジョンだ。

しかし、これまでの連合関係は適用されず、ギルド単位の戦略と戦術を重視したコンテンツとなっている。

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ひと通り開発陣からの説明が終わった後で、会場に訪れたファンから募集してリアルタイムの意見交換会が行われた。本作ではすっかりおなじみのシーンともいえるが、今回は質問をするファンが立ち上がる、プロレスのマイクパフォーマンスを彷彿とさせるような演出になっていた。この中で、「この4ヵ月間プレイしてきた中でもっとも良かったのが水着ガチャだった」など、よかった点を運営に直接伝えるファンもいるなど、さまざまな意見が飛び交っていた。

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まさにプロレスのマイクパフォーマンスのように、自分の思いの丈を運営陣にぶつけるシーンもあった。

最新コンテンツの「討伐の戦場」でチーム対抗戦

5分間の休憩を挟んで行われたのが、「リアルクロスサーバー対抗戦@東京」のコーナーだ。今回は、事前アンケートで参加表明した人の中から、各15名ずつ合計30名が抽選で参加。「Anicaチーム」と「KiKi&Hugoチーム」に分かれ、9月に実装される「討伐の戦場」を使った模擬対決と「HTWカルトクイズ」、「じゃんけん決戦」の3回に分けて勝敗を争い、獲得点数が多い方が勝利するという方式で行われた。

ちなみに勝利したチームには全員にアマゾンギフト券5000円分がプレゼントされる。実機での対戦に参加しないチーム側の参加者も含めてプレゼントされるという、かなり太っ腹な企画となっていた。

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ということで、最初に行われた対決が「討伐の戦場」による対戦だ。今回イベントが行われている会場はeスポーツで利用されることもある施設でもあり、ここでゲーミングPCを使った対戦が行われることとなった。

こちらは、1試合15分間という時間制限があるイベント専用設計のものとなっており、使用するキャラクターも運営チームが用意したものを使って行われる。最終的に獲得スコアが高い陣営が勝利となり、50ポイントが与えられる。

試合開始前に、運営チームから細かいTipsなどが紹介されたあとで、いよいよ待ちに待った対戦がスタートとなった。

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9月に実装されるコンテンツに加えてイベント特別仕様ということもあり、細かいTipsなどが説明されていた。

ゲームスタート直後は、Anicaチームがダブルスコアで大差を付けていたものの、途中からKiKi&Hugoチームが追い上げるというアツい展開に。今回はチームでやりとりが行えるようにリアルな会場でもDiscordを使ったボイスチャットができるようになっていたが、常にマップを確認しながらボスの出現などを共有して戦っていくという、MMORPGらしい連携プレイも見ることができた。

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そうこうしているうちに、ほぼスコアが並んだ状態になりラストスパートに突入。残り時間3分になった状態で、ポイント差が1万を切った状態に迫るも、あっという間に15分間が過ぎ試合は終了に。最後はそのままAnicaチームが逃げ切り勝利を獲得していた。

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まずはAnicaチームが勝利を収め、50点を獲得。

なかなか本格的な試合が行われた後で、2回戦として行われたのは「HTWカルトクイズ」だ。こちらは『HIT : The World』に関連するクイズを○×方式で応えていくというもので、ゲーミングPCの前に座っているユーザー以外にも、会場に訪れた来場者も交えて行われた。

最終的に全問正解者の人数×10点が、それぞれのチームに加算される。来場者には事前に赤と青のサイリウムが渡されており、「○のときはサイリウムを上げる」という方式で回答を集計。

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クイズの問題は、「HIT : The Worldは、本日8月10日でサービス開始から116日目である。○か×か?」といった感じで、難易度は高め。クイズが進んでいくにつれてどんどん全問正解者の数が減っていく。残り人数が少なくなった時点で、それぞれのチームの全問正解者がステージ近くに集結して、最後の戦いが繰り広げられた。

ちなみにAnicaチームはこの時点で残り4人だったが、生存戦略からか○と×のふたつのチームに分かれて解答していた。そうこうしているうちに、残り6名までに絞られる。最終的にKiKi&Hugoチームはふたりが勝ち残り+20点を獲得。一方のAnicaチームは0点となり、20対50という状態になった。

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どちらのチームが勝つか勝敗が決まる3回戦で行われたのが、シンプルな「じゃんけん決戦」だ。こちらはエバンジェリストの反王ケンラウヘル氏と全員がじゃんけんで戦い、最後まで生き残った人数×20点がチームに加算されるというルールで行われた。

人数が少なくなってきたところで、2回戦同様に生き残った参加者たちがステージ前方に集まる。なんとこの時点で人数が圧倒的に多かったのが、KiKi&Hugoチームであった。

しかし、次のじゃんけんの結果、そのほとんどが敗退してしまう。最後は両チームひとりずつ残ったため、ポイントも20点ずつ加算。最終的に、KiKi&Hugoチームが40点、Anicaチームは70点となり、今回のイベントではAnicaチームの勝利となった。

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Anicaチームには、アマゾンギフト券5000円分がプレゼントされた。

「リアル調律者の祭壇ルーレット」で3つの報酬の配布が決定

イベントの締めとして行われたのが、これまでの「HIT : The World Meeting」でも行われてきた「リアル調律者の祭壇ルーレット」だ。事前に行われたアンケートの中から、上位4アイテムを含んだ報酬が選ばれており、ルーレットをまわして決定するというもの。

ルーレットのアタリを示す赤い矢印が吹っ飛ぶなどのトラブルがあったものの、人気1位の英雄ペット確定召喚チケットⅡの配布が決定した。

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「リアル調律者の祭壇ルーレット」は、本来ルーレットを2回まわして決定するというルールだったが……。1回目と2回目の間にパク氏が指でルーレットをまわした英雄クラス確定召喚チケットⅡも確定するという、オフラインイベントならではの突発的な報酬も決定。結果的に3回目にルーレットをまわす役となったキム・ドヒョン氏が、英雄の魔力の源を引き当てて、3つの報酬が決定した。

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最後にはくしん氏から発表されたのが、第3次のクリエイターズ募集開始のお知らせだ。こちらは9月上旬の予定になっているので、興味がある人はこの機会に応募するといいだろう。クリエイターズシステムの紹介などを含む過去のレポート記事も掲載しているので、チェックしてほしい。


こうして大盛況の中でイベント前半は終了。この後も交流会が行われるなど、アットホームな雰囲気のイベントとなっていたことが印象的であった。

クリエイターズシステムの新規募集が予定されているなど、これからも盛り上がりを見せそうな本作。まずはプレイしてみて、ファンになった方はぜひこのイベントにも参加してほしい。

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。
編集者
ベヨネッタとロリポップチェーンソーでゲームに目覚めました。 3D酔いと戦いつつゲームをする傍ら、学生をしています。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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