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可愛いビジュに騙されるな!大人数レース『Faaast Penguin / ファーストペンギン』が思ったよりガチ過ぎる。『マリカ』と『フォールガイズ』が悪魔合体、カオスだけど「駆け引き」「白熱バトル」をちゃんと楽しめる

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レースゲームと言えば、順位を争い、他プレイヤーと駆け引きをするのが醍醐味です。

その点、筆者は「大人数のレースゲーム」に少し苦手意識がありました。個人的な感想にはなりますが、大人数レースゲームってなにかとゴチャゴチャとして、レースゲーム特有の駆け引きが少なくなってしまう印象があったんです。

しかし、今回配信される大人数レースゲーム『Faaast Penguin / ファーストペンギン』一味違いました。

というのも、大人数レースならではの混沌とした楽しさがあるのに、なぜか「レースゲームらしい駆け引き」もバッチリと楽しめたんです。

実際にプレイをすることで、一瞬でも気を抜くと一気に順位が変動する緊張感。コミカルな作風に対して、血みどろなバトルをちゃんと味わえました。

子供も大人も、カジュアルなゲーマーだけでなくコアなゲーマーも共に戦い、白熱した試合を繰り広げられる。本作は、そんな懐の広さを携えた作品になっています。

ということで、今回は9月7・8日に行われた『Faaast Penguin / ファーストペンギン』のオープンベータテストをプレイしたので、ゲームルールから対戦の様子、そして本作ならではのレースの魅力に至るまで、たっぷりと紹介していきます。

※この記事は『Faaast Penguin / ファーストペンギン』の魅力をもっと知ってもらいたいヒストリアさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

可愛いビジュに騙されるな!歯ごたえのある難易度で子供も大人もレッツパーリー

まずはゲームの概要から説明しましょう。

『Faaast Penguin / ファーストペンギン』は超豪華なディナーを目指してペンギン同士がぶつかり合うサバイバルレースゲームです。最大40人でのマルチプレイに対応しており、最長4ラウンドで展開されるレースでは各ラウンドの順位に基づきポイントを獲得。4試合を通して一番ポイントを獲得したプレイヤーが勝利となります。

ここで注意したいのが、各ラウンドで下から順位が低い複数プレイヤーが試合から追放されること。徐々にプレイヤー数が減っていきます。本仕様は『フォールガイズ』と似ており、イメージすると分かりやすいかもしれません。

さらに、本作はEpic Gamesアカウントの紐づけを前提としたクロスプレイにも対応し、複数プラットフォーム間で友人と一緒にゲームをプレイできます。ざっとゲーム概要を知れたところで、ここからは早速ゲームプレイに着目して行きましょう。

『Faaast Penguin』レビュー。『マリカ』と『フォールガイズ』が悪魔合体_001

まず本作をプレイして分かるのは、コミカルな作風と裏腹に、

血みどろで白熱した試合を楽しめる点です.。

流石に言い過ぎだと思うでしょ?

マジです。

本作はミニゲームのようなカジュアルさを持ち合わせながら、白熱バトルを実現しています。

少しでも気を抜くと一気に順位が下がり、一瞬たりとも気を抜くことが出来ません。実際筆者は数時間のゲームプレイのうち上位5位以内に入れたのはせいぜい6回程度。上位帯を走るにはそれなりの戦略が必要になります。

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対して操作方法はかなり簡単。レース中は移動のほかジャンプ、アタックにくわええ、特殊技である「スペシャルライド」の4点に気を付けるだけ。コースは斜角となっており、自動的に滑っていくため横移動の操作をするだけでも自動的に滑走していきます。

これらの仕様から本作は本気で1位を取りに行くガチなユーザーはもちろん、勝ちにこだわらずに遊ぶカジュアルなユーザーまでも幅広く楽しむことが出来ます。次項では、これらのアクションを踏まえた本作の順位競争について詳しく解説していきます。

他プレイヤーを殴れば加速。だけどそれだけでは勝てない大人数レースならではの豊富な戦略

そもそも、40人のレースで「レースらしい駆け引き」は可能なのか。

一般的なゲームで考えた場合、アイテムやギミックなどでゴチャゴチャしそうなイメージがあります。

しかし、本作ではそれらの要素を最低限にすることで、レース自体はシンプルになっています。そして、大人数ならではの要素「アタック」や「スペシャルライド」などを駆使することでレースゲーム特有の順位競争、駆け引きを上手く演出しています。

「アタック」はその名の通り他プレイヤーをレース中に攻撃をすることが出来ます。

攻撃を食らった相手が減速するのはもちろん、アタックを使用した自分は高くジャンプし前方に移動できるんです。他プレイヤーを蹴落とし自分は大幅にリードを取れる点において、本作で最も重要になってくるアクションです。

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そして注目したいのは“コンボ”の存在。

アタックを決めた際、前述の通り大幅にジャンプすることで着地点をある程度自身で調整することが出来るのですが、着地点に新たな敵プレイヤーがいた場合連続してアタックを決めることができます。

すると、コンボが発生しさらに加速。繰り返すことで一気に上位帯に追いつくことが出来ます。

この要素こそが本作の肝。
アタックは攻撃を外すことで一定時間クールダウンがあり、タイミングを間違えると「何もできない時間」が生まれます。

そのため、極力ミスらないように攻撃を仕掛ける必要があるのですが、これが案外難しい…。

本作は後述で紹介する「スペシャルライド」以外にはアタックでしか自身で加速するすべがなく、常に同速勝負なのでインコースを突いたり、加速するマップギミックを活用しないと基本的に他プレイヤーに追いつくことが出来ません。

そのためアタックをミスってしまうと後続する相手との距離が大接近。逆に自分がジャンプの踏み台として利用される可能性が高くなります。そのため、大きなブーストとなる反面、リスクも伴い常に緊張感を抱かせます。

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また、本作はアタックで高順位を狙える一方、下位から一気にリードを狙える要素も複数用意されております。

ひとつはマップ上に落ちている「サバ缶」を10個集めることで繰り出すことのできる「スペシャルライド」。カート自体が巨大化し、当たったマップ上の障害物・敵プレイヤーを全てを吹っ飛ばし、一気に順位を上げることが出来ます。

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ふたつめはマップ上に定期的に投下される「パラグライダー」

他の作品でたとえると『マリオカート』シリーズに登場する「キラー」のような効果を持っています。攻撃性はないものの、グライダーによる飛行中は一切の攻撃を受けずにコースを無視して飛行可能。なので、スペシャルライド以上の勢いで一気に逆転を狙うことが出来ます。

このように本作ではアタック、ライド、グライダーの3つの要素を巧みに使用することでシンプルながら白熱したレースを実現しているんです。実際にプレイすれば、カジュアルながら手に汗握る戦いを毎試合楽しむことが出来るでしょう。

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そして、今回のゲームプレイではこれらのアクションを駆使した戦略も見えてきました。

実は本作、上位帯に居座り続けるのは結構難しいです。

それこそ、かなり順位の変動が激しく前方のプレイヤーは後方プレイヤーからの「スペシャルライド」攻撃などに対する対抗手段が「避ける」か「ライドをミラーする」しかないのです。

そのため、序盤は後方でサバ缶を集めつつ、パラグライダーを見つけ次第飛んで、上位帯で「スペシャルライド」を駆使して暴れまわる戦法が個人的に一番刺さりました。

シンプルながらプレイヤーの工夫次第でさまざまな戦略を建てられる点を踏まえると、本作には「やりこんで上手くなる」タイプの遊びごたえにおいても可能性を感じられます。

負けてもまだまだ楽しめる。待ち時間を“練習時間”に変える「ゴーストモード」とは

筆者が実際に本作を遊んだ際に、とくに嬉しかった要素があります。

それが「ゴーストモード」です。

みなさん友人とパーティゲームを一緒にプレイしている際、早死にしてししまい暇を持て余した経験は一度や二度はありますよね。

そして友人のプレイ画面を観戦で見ようとも、正直退屈でSNSを見たり簡単に遊べる別のゲームで遊びがちなものです。

しかし、本作では追放されてからも出来ることがあります。ゴーストとしての試合参加です。

「ゴーストモード」では下位をとってしまい追放されたプレイヤーだけが参加できる特別なモードとなり、通常の試合に参加しているプレイヤーと同じフィールドで試合に参加可能です。

サバ缶を獲得したり、「パラグライダー」を起動したりすることは出来ませんが、試合で失敗した点を次回に繋げるべく、レースの練習をすることが出来るのです。

もちろん生きているプレイヤーからはこれらのゴーストは見えないものの、ゴーストからは生きているプレイヤーに触ることは可能。そのため、ダメージは入らないもののアタックでブーストをかけるといった行動が可能になっています。

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スタート地点で遊んでいる様子

ちなみに、死んでからもレースに参加するなんてめんどくさいってユーザーは完全放置で待機することもできます。スタート地点の平地でエモートを使って他のゴーストと遊んだりと、のんびりとした時間を過ごすのも良いでしょう。

見れば見るほどシュールなキャラビジュ。やめて!こっちをみないで!!!!!

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……..

かわいくない……?

本作のキャラクターはタイトルの通り「ペンギン」をモチーフとしたキャラクターになるのですが、ずばり何とも言えない愛嬌があります。

実際、筆者はキャラクターのなんとも言えない表情が気に入りすぎて、身内Discordサーバーのスタンプに無言でこの画像を追加してみました。

そしたら見てください。

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●実際のdiscordトーク画面

結構好評です✌

このようにシュールで可愛いビジュアルも特徴のひとつですが、もちろんキャラクターの衣装をカスタマイズすることも出来ます。

主に装飾でカスタマイズできる項目は3項目あり、見た目洋服ライドの3点。

いずれもシーズンパスのほか、ミッションやゲーム内通貨で買い物をするショップから獲得することができます。種類が豊富なため、個性が出しやすいように感じました。

また、一部衣装にはカラーバリエーションが解放できるミッションが個別で用意されているんです。

たとえばパイナップルの衣装であれば、通常色が黄色なのに対し、カラーバリエーションが3種類用意されています。

報酬としてはショップで使えるゲーム内コインなども用意されており、やり込み要素として楽しめるでしょう。


今回のオープンベータでは野良はもちろん、知り合いと一緒に本作をプレイしてみました。私だけでなく一緒に遊んだプレイヤーも、カジュアルでありながら白熱としたバトルにゾッコンでした。

本作は基本プレイ無料で、クロスプラットフォームに対応。PC(Steam、Epic Games)、PS5に向けて9月20日の13時より配信開始される。

ほかにもNintendo Switch版Xbox Series X/S版も配信予定で、発売時期は「近日登場」とされています。興味があれば公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

ライター
マヌルネコを愛してやまない雑多ゲーマー。好きなゲームは『DEEMO』シリーズ、『A Hat in Time』、『エターナルリターン』、『Red Dead Redemption 2』
Twitter:@cookieP_Sub
編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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