「龍玉ゲージ」を溜めて繰り出す超必殺技
アクションとしては、PC版ならばXボタンを押せば通常攻撃ができ、Xボタンを連打すればコンボ攻撃に繋げることができる。また、Xボタンを長押しすることで、強攻撃を繰り出すことも可能だ。ステージギミックというわけではないが、同じコンボ攻撃でも壁際で繰り出すことで演出が変化することもある。
この壁際ではほかにも面白いアクションが用意されており、壁を利用した三角飛びもできる。それに加えて、高台から真下に飛びおりたときに「スーパーヒーロー着地」のようなスタイルで、着地した瞬間に周囲にいる敵を吹き飛ばせる、「空中必殺技」を繰り出すことも可能だ。
必殺技はほかにもBボタンを押すだけで繰り出せるものがあるのだが、それに加えてガード不能攻撃をしてくる敵への対処にも活用できる。ボスなど強力な攻撃を仕掛けてくる敵は、事前に攻撃する範囲を表す予備動作をしてくるものがいる。その際、敵キャラクターが青い光で覆われたときは、さらに危険な攻撃をしてくることの証だ。
そこで、攻撃が当たるタイミングで必殺技を繰り出すことで「クリティカルアサルト」となり、カウンターで攻撃ができるだけではなく、相手を一定時間行動不能な状態にすることができるのである。
ここまで紹介してきたものだけでも十分過ぎるほど爽快なプレイが楽しめるのだが、それに加えて特別な技である「超必殺技」というものも用意されている。しかしこの「超必殺技」だけはほかのアクションとは異なり、画面上部にある「龍玉ゲージ」を100パーセントまで溜めなければ繰り出すことができないようになっている。
この「超必殺技」は、ド派手な演出とともに周囲にいる敵をまとめて大ダメージを与えることができる技だ。ここぞというときに出したいが、「龍玉ゲージ」はただ殴っているだけではあまり溜まらない。これまで紹介してきたようなコンボやステージギミックを使った即死攻撃、武器を拾って攻撃することで、どんどん溜めていくことができるのだ。
「龍玉ゲージ」自体は最大2回分(200パーセントまで)溜めておくことができる。「超必殺技」自体はここぞというときに使いたい技だが、余裕があるときは敵を蹴散らすのに使うのもいいだろう。
おなじみの敵キャラたちも登場!
強くてカッコイイヒーローを引き立たせるには、強くてクセのある悪役たちの存在が欠かせない。本作でも最初に紹介したローパー以外にも、シリーズではおなじみのキャラクターたちが多数登場する。
今回の試遊で、最初に出会うことになったボスがアボボだ。初代『ダブルドラゴン』でも壁を突き破って登場した敵キャラだが、今回もご多分に漏れず勢いよく壁を突き破って出てくる。
アボボは、攻撃範囲が地面いっぱいに広がるなどなかなか手強い相手だ。それに加えて、強力な蹴りや叫び声でこちらを吹き飛ばすといった、多彩な技を仕掛けてくる。しかし、ときおり「クリティカルアサルト」を狙うチャンスもあるのでなんとか戦うことができた。
いい勝負になってきた……と思ったところで捨て台詞をはいて逃げ去ってしまう。ちょっとした顔見せ的な対戦であったが、この後のステージで再登場するようなので、さらにパワーアップしたものと再戦することになるのか? といったところも気になるところだ。
続いて登場したのがブルノフだ。巨漢な体型が特徴的なキャラクターだが、こちらもシリーズではおなじみの倒したと思って放置していると、なんと勝手に復活を遂げてしまうという特技を持っている。そのため、アーマーだけが残った状態のものも倒しきっておく必要がある。
そして、ステージのボスとして最後に戦うことになるのがローパーだ。バットを振り回してくるなど凶暴なスタイルの敵で、攻撃範囲が広い技と仲間たちに注意。あとは、ここにたどり着くまでに培ってきたテクニックなども駆使することで、無事クリアすることができた。
「東京ゲームショウ2024」の試遊では、このローパーを倒したところで終了となる。ちなみに、途中で倒されてしまった場合でも即ゲームオーバーになるのだが、スタート地点は3つのポイントから選ぶことができるので、制限時間内であれば好きなポイントからやり直すことができる。
『ダブルドラゴン』のゲーム体験としては、初めてプレイする人でも連打コンボで爽快なプレイが楽しめるようになっている。しかし、プレイする内にそれだけではあまり強くないことに気が付く。そこで、ステージ中に落ちている武器を拾って使ったほうがいいなど、新しい戦い方に挑戦していきたくなるといった感じだ。
このように、繰り返し何度もゲームをプレイすることで、自分だけの攻略方法を見つけていくという『ダブルドラゴン』シリーズに共通した核のようなものも、今作ではしっかりと受け継がれているのである。
現時点でもかなりの完成度の高さとなっているが、フルバージョンで遊ぶことでより多くの魅力が詰まった作品になっていることは間違いなさそうだ。いずれにせよ発売はもう少しだけ先になるので、今から楽しみに待とう!