ゲームにおける「アクションの楽しさ」ってなんだろう?
最近では、さまざまな攻撃パターンを繰り出す、超高難易度ボスに挑むような作品も人気ですよね。
そんな中、今回紹介する『BREAKERS : UNLOCK THE WORLD』は、コントローラーを握った瞬間、ゲームの世界に完全にシンクロできる「わかりやすさ」が特徴の作品となっています。
ちょっとでもゲームに触れたことのある人ならば、ものの数十秒で本作の爽快感あふれるアクション要素を100%堪能できると断言しても過言ではありません。なんなら、本作がはじめてのアクションゲームの人だって、すぐに楽しくプレイできるようになるでしょう。マルチプレイも充実しており、誰とでもワイワイ遊べるような作りになっています。
ゲームがどんどん複雑化していく中、「こういう楽しさもあったよな」と思い出させてくれる本作。ジャンルはあくまで「アニメーションRPG」で、国産アニメのようなグラフィックやストーリーにも力を入れているのことです。
ただ、今回筆者が取材を行った東京ゲームショウ2024では、本作の「核となる戦闘システム」に注力したとのこと。3体のボス戦にフォーカスした試遊版を遊ぶことができました。
そこで本稿では、TGS試遊版で味わった本作の「誰でもすぐに楽しめるアクション要素」について紹介していこうと思います。作品全体のコンセプトや気になるシステムについては、記事後半にて開発チームへのインタビューを敢行したので、合わせてご覧ください。
「チュートリアルいらず」なくらい、わかりやすい『BREAKERS』の戦闘アクション。一瞬でボス戦に没入できる
さて、本作のアクションの一番の特徴といえばなんといっても「とっつきやすさ」と「わかりやすさ」。
「こんなところで説明を読んでいる暇があったら、今すぐ触ってみてくれ!」……と言いたくなるぐらい、非常にカジュアルに楽しめるのが特徴です。
筆者もスタッフのお兄さんに「このボタンを押すと、こう動きます」という説明を数回聞いただけで、自在にキャラクターを操れるようになりました。
本作の攻撃行動は、通常攻撃・クールダウン制の特殊スキル・ゲージを溜めて放つ必殺技の3種類。
あとはステップによる回避とダッシュ移動くらいのもの。「チュートリアルいらず」と言ってしまっても差支えないでしょう。
さて、操作方法がわかればやることはひとつ。
ひたすらボスをぶん殴る!!
攻撃ボタンを連打するだけで、華麗にコンボを決めてくれるさまは非常に爽快感があります。
こちらがステップによる軽快な回避をできる分、ボスの攻撃も苛烈で、非常にスピード感のあるアクションが楽しめます。
本作の操作キャラクターには、キャラクター自身の元素属性と、使用する武器による攻撃属性が設定されている模様。
属性が同じでも、ハンマーを持っているキャラがいたり、二刀流の短剣を操るキャラがいたり……ボスとの相性を考えて、使用キャラやパーティ構成を考えるのも楽しみのひとつかと思います。
アクション自体がシンプルなぶん、やりたい行動や立ち回りに一瞬でフォーカスできるのが本作の良さ。
もしあなたがその場で、ハンマーを抱えていたら? 固そうな岩石の頭をカチ割りに行くでしょう。もしあなたがその場で、剣を携えていたら? ニョロニョロと蠢く尻尾をちょん切りに行くでしょう。
「火属性には水攻撃が効きそうだ」とか、「柔らかくて細長い部位は切断できそうだ」といった、我々ゲーマーの魂に焼き付けられた方程式。そういった本能を一瞬で呼び起こしてくれるのが、『BREAKERS』の素晴らしさです。
とにかくキャラが動かしやすいので、「こういうことをしてみよう」という直観のままに動けるし、それぞれの行動がド派手だから、そういったトライを繰り返すこと自体が楽しいんですよね。
本作にはいわゆる「ハンティングアクション」の要素もあります。有効打を入れていくことで、部位破壊をして素材をゲットしたり、ボスの「ブレイクゲージ」を削りきることでダウンさせ、大きな隙を作り出したりすることが可能。思い思いの方法で、攻略を進めて行くことができます。
本作のキャラクターには、遠距離攻撃を主体とする魔法使いや、回復を専門とするヒーラーキャラもいて、ハンティングアクションでありながら、RPG的な役割分担の面白さが感じられるのもめちゃくちゃ楽しいです。
パーティの協力要素で言うと、外せないのが「ウィーバーランサー」というシステム。本作のプレイアブルキャラである「ブレイカー」たちは、「空潜艇」と呼ばれる飛行船のような乗り物を拠点としているのですが、戦闘中に一定の条件を満たすことで、その空潜艇から強力な支援砲撃がもらえるんです。
このウィーバーランサー、ダメージの豪快さもさることながら、演出面の盛り上がりにものすごく寄与しているんですよね。
システムの詳細については、記事後半のインタビューで詳しくうかがったのですが…… 今回の試遊では、ウィーバーランサーが味方の必殺技に連携するように発動しました。
パーティ全員で協力して戦っている雰囲気を大いに体感できる要素になっているので、ぜひ実際にプレイして味わってみて頂きたいです。
パーティの役割分担がおもしろいマルチプレイ。どんな味方がやってくるかも楽しみ
今回の試遊は、3種類のボス戦に焦点をあてた、戦闘メインのデモバージョンで行われました。
ボス戦に挑む際には、ソロモードとマルチモード、どちらか片方が選択できます。
ソロモードは、ひとりで3人のキャラクターを切り替えて操作しながら討伐にのぞみます。
パーティは事前にじっくり悩んで編成できるので、ボスとの相性を考えながら試行錯誤するのが楽しそうです。
筆者が特に楽しんだのはマルチモードで、こちらは会場内の他のプレイヤーとマッチングし、3人で攻略に望むことができました。
3人のキャラクターがボスをタコ殴りにするさまは圧巻! 試遊の限られた時間のなかで、強烈な印象を残してくれました。
じっくり悩んでパーティを組めるソロモードとは対照的に「今回のクエストには誰が参加するかな」といった、一期一会感があるのも雰囲気があります。
3体のキャラクターが同時に行動できる仕様上、ヒーラーやバッファーのようなダメージを出しづらいキャラも使いやすそう。役割を分担してボスに挑む、RPGらしさあふれる雰囲気を存分に味わうことができました。