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工場で兵隊を量産して拠点を守る『ShapeHero Factory/シェイプヒーローファクトリー』は、“工場建設” と “タワーディフェンス” をどちらもじっくり楽しめる【TGS2024】

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「“工場建設”って難しそう……」

これまであまりこの手のゲームを遊んでこなかった筆者だが、正直「もったいなかった」と思わせるほどの魅力に気づかせてくれたのが『ShapeHero Factory/シェイプヒーローファクトリー』だ。

工場で兵隊を量産して拠点を守る本作は「生産ラインの構築」と「敵との戦い」が別々のパートに分けられているため、それぞれの遊びに集中して取り組める

プレイヤー自身がマウスクリックで戦いに加勢できたり、制限時間のある生産ライン構築にスローモーションをかけられたりも可能。先述のとおり筆者はあまり工場建設ゲームのノウハウや経験を持っていなかったが、失敗をある程度取り戻せるため未熟ながらもしっかりと楽しめた。

今回は「東京ゲームショウ2024」のアソビズムブースで試遊させていただいた『ShapeHero Factory』の体験レポートを、11月ごろに予定されているSteam早期アクセス版の配信に先がけてお届けする。

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(画像は ShapeHero Factory | オフィシャルトレーラー 2024 – YouTubeより)

記事を読んで興味を持った方は、現在Steamにて体験版が出ているためぜひ遊んでみてほしい。

文/ヨシムネ
編集/柳本マリエ


かわいい妖精たちと工場で兵隊を量産しよう

『ShapeHero Factory』の生産パートでは「ミニオン」と呼ばれる妖精によって敵と戦う「ヒーロー」を生産していく。どうやらその基本形となる「ヒト」は丸と三角のモチーフを組み合わせることで誕生するようだ。

生産したヒーローはゴール地点の「ポータル」へ運ぶことで魔導書の敵と戦わせられるが、素手でポカポカと殴るだけの「ヒト」では少し心もとない。抵抗するヒトだけでは倒れてしまうので、戦うヒトが必要だ。

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(画像はShapeHero Factory | オフィシャルトレーラー 2024 – YouTubeより)

ローグライト要素を含む本作では、分岐していくルートの間に起きるイベントでヒーローの生産レシピや設備などの研究を解放できるため、新たなレシピが開放された場合は少しづつ生産の主体を切り替えていくことになる。

試遊の際は「盾兵」(ヒト+四角)を主に生産していたが、ボス相手では火力が不足してしまうことも多かった。実際に攻略する際は「魔法使い」(ヒト+三角)や「弓兵」(ヒト+半円)などのヒーローも生産するとよりゲーム進行が安定するだろう。

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(画像はSteam:ShapeHero Factory / シェイプヒーローファクトリーより)

「分配機」と「合流機」を活用して産めよ、増えよ、書に満ちよ

「ヒト」「盾兵」「魔法使い」などヒーローの生産を拡大していくと、モチーフやヒーローを生産するミニオンが時折、黄色や赤のエモートでなにかを訴えかけてくるようになる。

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これは働くのがしんどくなったり嫌になったりした……わけではなく、ベルトコンベアが詰まっていてこれ以上生産できない状態であることを示している。ごめんね、すぐになんとかするから。

解決するためには「生産ラインを増やす」ことが手っ取り早く、ゲームプレイ開始時から使える「分配機」を使えば詰まったベルトコンベアのラインをふたつに分けられる。とはいえ、ラインを増やし過ぎると、生産したヒーローを運搬するためのコンベアも増やさなくてはならなくなる。なるほど、忙しい。

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(画像はShapeHero Factory | オフィシャルトレーラー 2024 – YouTubeより)

生産したヒーローは「合流機」を使って搬入用のベルトコンベアに繋ぐと省スペースにもつながるほか、生産されたヒーローの数が一定数に達すると能力が強くなる「ヒーローアビリティ」も発動するため、生産ラインの拡大とスペースの確保は並行しつつ狙っていきたい。

それでも最後はタワーディフェンスなので、負けないために自分の手も動かそう

ヒーローの種類を増やし、生産ラインも増やした。それでも最後はタワーディフェンスの戦いなので、拠点を守りきれなければ負ける。特にボス戦はそうだ。

体験版では高い耐久力と拠点特効の攻撃を持つボスモンスター「ボマー」がステージの最終戦で登場するうえ、通常モンスターの攻勢もかなり激しくなってくる。

「生産が間に合わない……!」というピンチときはプレイヤーも数秒ごとにマウスクリックで円形の魔法攻撃を繰り出せる。

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(画像はShapeHero Factory | オフィシャルトレーラー 2024 – YouTubeより)

各ヒーローは「攻撃の優先ターゲット」が設定されているが、基本的には「近くの敵に向けて出撃する」形となる。そのため、プレイヤーが「弱い通常モンスターをできるだけ間引く」ことで、ある程度ボスに攻撃を集中させやすくできる。

また、ルート分岐の間に起きるイベントのひとつ「研究ツリー」では、プレイヤー攻撃の間隔を短縮したり、攻撃力・効果範囲を強化したりできるようになるツリーが出現する場合もある。見つけた際は取得しておくと攻略がスムーズになるかもしれない。

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(画像はSteam:ShapeHero Factory / シェイプヒーローファクトリー

残念ながらTGSの試遊ではボスを倒せなかったため、Steam体験版で再び挑んでみた。

現地でスタッフさんにアドバイスをいただいた「分配機」と小冊子の例を参考にラインを構築してみる。モチーフを生み出せる資源の位置や開放されるヒーローや研究ツリー次第で少しづつ異なるゲーム展開を見せていく点は、ローグライト要素ならではの楽しさと奥深さを感じさせてくれた。

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(画像は『ShapeHero Factory』のSteam体験版より)

『ShapeHero Factory』のSteam早期アクセス版は11月に配信予定となっているため、工場建設やタワーディフェンスのゲームで新しいものを探しているなら、ぜひチェックしておくとよいだろう。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。
Twitter:@fuyunoyozakura
編集者
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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